負けない心

引越を重ねて行くうちに、次に動き易いようにとどんどん身軽になって来ていた。この数回は赤帽さんのトラックか、友だちが出してくれたワゴン車一台で済んでしまうくらいに。今回の引越では少しだけ家具を買った。今後へのちょっとした決意なのか、単に年齢的なものなのかは分からないけれども次があるとしたら1t車以上じゃないとだめかな(笑)。
身軽になるためにモノを捨てていった。迷ったものは捨てるか実家に持って帰るかのどちらか。もともとは捨てられないタイプだったので実家にはその名残が残っている。物置の奥にある昔の机の引き出しにはまだ懐かしいものや恥ずかしいものが詰まっているはずだけれども荷物をかき分ける面倒さも手伝って何十年も見ていない。さらに持って帰ったものがその前に山積みにされる。そんな机に座っていた時代から興味を持ち続けている対象は姿を変えたけれども今の仕事につながり、風や星であり、ボブ・ディランであったりするわけで、そんな話をする時にそれは何やら数パーセントの照れくささを含んでいる。そんななかに吉田拓郎という歌手もいるのだけれども、今日体調悪化によるツアー中止というニュースを知った。まだ大会場で「ツアー」という形で歌い続けていること自体すげえなあと思う。80年代を中心に(コアなファンほどではないにしろ)良くライブ会場に行ったしCDも買っていた。その頃の何モノにも縛られない(ように見えた)創作のホトバシリが好きだった。それ以前についてももちろんラジオ等で知ってはいたし、当時の一般的な歌手とは違う雰囲気は気になっていたのかもしれない。これを機にしっかり休んで、次はまた違った形の表現を見せてくれたら素晴らしい。正直ここ数年の活動を目の端に見ていても何だかちょっと辛い感じがしていた。僕のMacの中のiTunesでは彼のジャンルはFolk。これはずうっと変わらないような気がする。フォークと言っても別にアコースティックなアンサンブルが聴きたい訳じゃない。自由さ、みたいなスタンスに根ざした人たちをこのジャンルに入れている。似ているけれどもロックに分けている人たちとはエンジンの質の違いみたいなものが理由なのかも。たとえばディランはロック、僕にとっては。
ここのところ身の回りの状況もあって一人でライブへ行ったりする事がとても少なくなっていた。先日久しぶりに聴きに行ったのはブラジル音楽を歌う青木カナさん
青木カナ
のライブ。ブラジルと言うと世界的にはカラッとしたサンバをイメージするけれども、現地ではもっとウェットなしっとりした音楽もたくさんあるということを教えてくれる。でも基本的にはパワーと元気。とにかく声質が好きなんだ。現地在住の方なので1、2年に一度しか聴きに行けないのがちょっと残念だが、まだまだそう気軽に行き来出来ない話などを聞くとそれも仕方がないのかなと思う。
引越後はちょっと気持ちが空回りしていたのか、風邪を引いた。回りにもちらほらいたので単に流行り風邪かも。それで先週の大部分をつぶしてしまったが、とくに急ぎの仕事がなくて良かった。いや逆に仕事があったらもっと簡単に治っていたのかな。ともあれ、ここからここから。ニュースと言えば野茂英雄が復活への足がかりとなる登板を果たしたという知らせも聞こえて来た。震えるほど嬉しかった。この後どうなるかは誰にも分からないけれども、負けない心を感じた。それはボストン(松坂)にも拓郎にも。


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