線虫から「心の萌芽」探る

 土の中にすむ全長わずか1ミリの線虫(学名Caenorhabditis elegans)。名古屋大理学研究科教授の森郁恵さん(50)は、この生き物の神経回路から「心の萌芽(ほうが)」を探る研究に取り組んできた。「一見、単純そうに見えますが、驚くほど複雑な脳がある」。小さな虫が、覚える、戸惑う、あきらめるといった行動を示し、好き嫌いなどの個性も見られるという。

エレガンス、という名前のお陰か、森教授の研究に対する愛情か、そのシンプルすぎる容姿がなんだか愛らしく見えてくるから不思議。

この記事から教授の話だけを抜き出すと、見えてくるものがあって、それは科学に(知識の有無とかは関係なく)興味を持つ人のあるスイッチをONにしてしまうに十分な魅力的な言葉なんだ。

「神経回路を実験的に解析するのに、エレガンスはちょうどいいサイズなんです」

「こうした行動は、かなり頭を使っていますよ」

「これまでの経験と知識を総動員して考えている。エレガンスも同じですよ」

「文化、芸術、哲学、政治、戦争、犯罪。すべて心が作り出し、その心を作っているのは脳なんです。脳を理解しなければ、心の不思議には迫れません」

「宇宙人の心よりも、エレガンスの方が人に近い。それはもう、絶対に間違いないんです」

子供の頃漠然と(その大変さ、困難さなどは当然考えず)大人になったらこの記事のような研究や、または紀行もののTVでやっているようなアフリカのジャングルの奥地に珍しい昆虫を探しに行くとか、巨大な天文台で微かな星の光や電波を探すような、そんな仕事をしたいと考えていた。いや、仕事としてどうとかそんなことはどうでもよくて、兎に角そういう事を探求しながら日々を送りたいと思っていた。

絵を描きたいなどということは、微妙に第二希望だったような気がする。
今の仕事はまあ、(違うといえば全然違うけれども)どちらかといえば第二希望方面ではあり、そうすることができたことはとても幸運な事だと思う。
昔の「第一希望」のことなど普段は忙しさの中で忘れているのだけれども、こういう記事を読むとパッチリと目を覚ます部分が頭の中にある。一瞬いろんな本を読んだり写真を見たりしたくなるが、なかなかその方面へ突き進む事は難しい。

残り時間の事を思うと、そろそろどこかで軌道修正しなければいけないのかな。第二希望だってちゃんと叶えているわけではないのだし。[cross]

ダライ・ラマ14世側と中国が公式対話

当然と言えば当然なのだろうけれども、どんなアクションも全て自国内でのやりくりやメンツのため。こういうことがもっと、いかにも自然の流れのようにできるようになったら、もちっと違う国になるのかなあ。でもそれはそれで嫌かも。

その後こんなニュースも。これは何らかの道筋が決まっている(決まりかけている)というサインでもあるのかな。

ダライ・ラマ亡命政府外相がG8(北海道洞爺湖サミット)でチベット問題を、と日本外国特派員協会で語ったそうだ。このページ右のバナーからリンクしているページでは「G8でダライ・ラマ法王と中国国家主席の対話を実現させよう!」(署名)と呼びかけている。
現実問題、下手な芸能人よりも忙しいかもしれないダライ・ラマのスケジュールが押さえられるのかどうかというような、下世話な心配をしてしまったりもするけれども、まずは外相の仰るように少なくともそこで議題に上るということが大切なのだと思う。

そういえば洞爺湖サミットの警備が少し前から都内でも物々しくなってきている。これは規模の差こそあれ、日本中で展開しているのだろう。こういった緊張感のある国際会議が開かれるのって久しぶりかもしれない。無事で実りある会議になって欲しい。