静かな夜

実家に来ている。

今回は外仕事が朝終了した後直接足をのばしてみた。駅前の新しいスーパーは朝6時からやっているそうでとても便利。去年のうちにポイントカード作っておいてよかった。夜も深夜過ぎまで開いているらしく、もし将来こっちに住むことになったらさらに活用できそうだ。

正月の片付けと年末に整理しきれなかった部分の仕上げのために来たのだが、その年末の大掃除によって長年物置と化していた部屋もその面積通りの畳が現れ壁もすっぴんに近い状態になった実家は、改めて見回してみると遠い昔この家が建った子供の頃を思い出させる。元々の風土の印象も重なり清々しい良い家だと思う。

この先数年後ここに住むことにするのか、今まで通り時々帰ってくるだけなのか、気軽には帰ってこれない遠くの地に引越しているかもしれないし、様々想像している。もう一度だけ引越しはしたい気持ちはある。引越しは旅みたいなものだった。長い休暇をとって旅行する代わりに引越しをしていた。旅先で長逗留し、そこで洗濯も自炊もして仕事までしていたようなもの。1、2年滞在すると尻がむずむずし始めて、次の旅に出たくなる。

一生ここに居ることになってもいいと思えるような場所には遂に行き着かなかった。この実家の存在を忘れてしまうような物件はそうそう無いのだろう。それぞれが安モーテルの一部屋みたいなものだったのだから当たり前といえば当たり前なのだが。それでもこうして実家に来てしばらく過ごすと早く家(今のアパート)に帰りたいと思い始める。家っていうのは不思議なものだ。

Designed by Apple in California.

ライターの林信行さんが書かれたWWDC2013のファーストインプレッションが際立っている。

もし人々がみな、追われるようにして作れるものすべてを作っていたら、
いったい誰が1つのものを極めてくれるのか
我々は「便利」を「喜び」と、
そして「豊富さ」を「選択の自由」と勘違いし始めている
何かをデザインするためには、焦点を絞ることが大事だ
そして我々が最初に問うのは、人々にどう感じてほしいかだ
例えば、「喜びを与える」「人々をつなぐ」……
その後、我々はその意図に基づき、手を動かし、作り始める
これは時間のかかる作業だ
1つ1つの“YES”の背後には1000の“NO”がある
我々はものごとをシンプルにし、完璧なまでに洗練し、
我々の作るものが、1人1人の人生を変え、
心に触れるようなものになるまで、
製品のそこかしこに手を入れて、何度も作り直す
そこまでやって初めて、我々は製品に署名を入れる
「Designed by Apple in California.」と

開幕して最初のビデオにガツンとやられ、途中そのDesigned by Apple in California.のメッセージに背筋がシャンとし(think different以来かも)、最後のビデオで静かにクロージングした今年のWWDC。

流石に見るべきところを見ていると感じさせてくれる記事のなか、Appleからのメッセージを訳し紹介されているのが上記の引用文だ。

最後のビデオはCMとして流れる予定だと言う。それは比べてしまうとthink differentのようなインパクトは無い。どちらかといえば淡々と地に足をつけ、生活の中に静かに染み渡って行くようなイメージ(このウェブページの美しさはなんだろう)。

それでいい。そこがいいのだと思う。ジョブスではなくクックの時代のAppleの本当の幕開けだったのかもしれない。

それにしても、新しいMac Pro欲しいなあ。

「仕事用のMac」に手が届かなくなって、古いMacやノート型で作業をやり過ごすようになっていたここ数年。もちろん現行のMac Proが一部のその筋の専門家の道具におさまってしまっていたこともある。今広告デザインの仕事をする時にiMacやMac miniでも十分なほどMacは進化した。ノート型でも同様。Mac Proが別格の位置に行ってしまってからはMacBook Proがある意味最高のマシンだったと思う。

そこにMac Proは戻ってきた。詳細や価格は秋深くならないと分からないが、昔のように(例えばあのグラファイトのG4タンクで仕事をするぞ!というような)仕事への意欲までかき立ててくれる最高峰のマシンが帰ってきたのだと思う。

日本職業野球改革論(的ななにか)

WBCの強化試合ってのを仕事しながらチラ見しているよ。
やっぱり野球は面白いじゃないか。

以前のブログに書いたものなんだけれど、訳あってお蔵入りしていたブツがあるんだ。折角だからここに置いてみる。

自然芝球場の復活

野球は青空の下でやるもの。強い雨の日は休み。日本は雨が多いからと言うが、昔はドーム球場なんて無かった。札幌とか地域の特性的にどうしても必要な場所以外は(そういう場所にしても開閉式にするなどして自然芝は維持して欲しい)屋根無し自然芝に戻そう。ボールパークの復活だ。
高校野球の甲子園大会は今も変わらず炎天下でやっているじゃないか。僕も甲子園球場は日本一の野球場だと思う。グラウンドキーパーさんも含めて。
ドーム球場出来始めの頃の物珍しさはもう微塵も無い。屋根があって、スパイクの下はプラスチックの芝(一部アンツーカーも土色の人工芝になっている!)。そんな球場での試合はどう考えたってつまらない。野球版ゲームじゃないんだからさっ。
ボールパークについてもう一言言わせてもらえれば、バックネット裏席のことをもっとちゃんと考えて欲しい。そこは誰もが認める野球観戦における一等席だ。日本のスタジアムの多くはそこを放送席やスタッフルームに使っている。馬鹿じゃないのか。甲子園と東京ドームはその辺は流石だ。メジャーの球場でその特等席を日本のような勿体ない使い方をしているところを見たことが無い。

フランチャイズ

昭和の高度成長期じゃないんだから、もっと文化的に成熟してもいいのではないか。フランチャイズの確立、それに伴いチーム名やユニフォームから企業名は外すことを義務づける。宣伝・広告したいのならもっと違う方法を考えたらいい。球場名のネーミングライツでもいいし。球場の帯ビジョンやフェンスの広告をもっと有効的に使ったらいい。
今時、宣伝したいが為にプロ野球チームのユニフォームの胸に企業名を縫い付けるなんてみっともないと思わないのかな。実は○○(例えば埼玉)のオーナーはあの■■(西武)なんだよっていう方が格好良くないかい?実業家間では当然それは前提のバリューとして国内外に知れ渡る訳だし。

チーム名・ユニフォーム

重ねてフランチャイズの確立ということを言いたい。北海道ファイターズ、東北イーグルス、埼玉ライオンズ、東京ジャイアンツ、東京スワローズ、千葉マリーンズ、神奈川ブラックベアーズ(旧横浜ベイスターズ)、名古屋ドラゴンズ、関西タイガーズ、大阪バファローズ、福岡ホークス。もう、いいからこれで行って(神奈川=横浜にこだわるのは、まあ、アレだ)。
それぞれの伝統と野球の本質を考えて、余程のことが無い限り変更することが無いようなデザインのユニフォームを仕立て、選手は堂々と身に纏って欲しい。ビジターユニフォームはグレー基調で派手すぎずに。白パンはダメ絶対。

鳴り物、応援団

応援団は悪いけれど一旦解散してくれないかな。同時に鳴り物は消えてもらう。一般の人だけでなく、純粋に野球を楽しみたいファンをそれらがムラ社会のように拒絶していることに気付いて欲しい。組織のトップが号令をかけなければいけない。大号令かけなさい。

放送・WEBサイト

次の組織の話にも通じるけれど、良い部分は見習うということでMLBのように放送権料のことなどビジネス全般はトップでまとめるべき。もうジャイアンツ一辺倒は終わっている。2012年のペナントやシリーズは確かにジャイアンツの躍進で盛り上がったが、もう「その次」を考えなければ将来は無い。
中継アナは淡々と「スポーツ中継」をしてほしい。野球はそのゲーム自体が最高に面白いのだから。無駄なエピソードはいらない。データや記録に基づいたものならウエルカムだ。下手な解説者もいらないかもしれない。
注目の若手打者と相対した投手が少年時代にも戦っていてその時の結果データはどうだったかなんていうのは美味しい。うわっ面だけ(相対していたという部分のみ)話して結果を言わないのは最悪だ。野球ファンはデータが大好物なのだ。全てのデータの整理・集積化は急務。最近はNHKの中継でさえ若干民放的な手法に犯されつつあるが、やはりまだ基本の違いを感じさせてくれる。
たとえばMLBのようなチーム付きの名物アナやゲストの和気あいあいでありつつ、きちんと野球そのものを伝える放送は見習いたい。
MLB.COMのようなサイトの構築も絶対的に必要。予算と権限をくれれば僕が作るぜ。試合中即座に全てのデータが更新されるMLB、そのボリュームは本当にすごい。写真やハイライト映像はフリーで誰でも見ることができ、野球そのものを心から楽しめる。日本のてんでバラバラの「ホオムペイジ」とは雲泥の差だ。加えてMLB.TVは1年1万円で全試合が見られる。アジアリーグは年間5千円で全試合見られるようにするべきだ。

組織・アジアリーグ

NPBは発展的解消。先ずは韓国を巻き込みアジアリーグの基礎を作れ。日本12チーム、韓国4チームによる16チームのリーグ戦は二つのリーグとそれぞれの東西で4ディビジョンに分ける。リーグチャンピオンシップを経てアジアシリーズでアジア王者を決する。
将来的には韓国からあと2チーム、台湾から2チームを加え20チームによるリーグ戦〜アジアチャンピオンの決定へと発展。
選手は参加3国については制限無く平らに移籍や交流を行う。MLBからの「助っ人」の制限は特に必要無いだろう。アジアには素晴らしい選手がたくさんいるのだから。MLBとはドラフトや移籍のルールづくりをアジア野球連盟として対等に交渉を急げ。
野球人口がどうとか他のスポーツ(特にサッカー)から比べてどうとかいう人がいるが、選手については心配していない。「野球は面白い」ゲームで「日本人は野球が好き」なのだから。ドラマははじめから内包されている。選手は楽しく懸命に最高のプロの技を見せてくれればそれでいい。問題は組織やマスコミの方にある。
他のスポーツと比べて貶す人って面白いね。特に一部のサッカーファンもどき。どんなスポーツも面白いし応援するってことでいいんじゃないの?呑気にさ。まあ、インターネットの片隅の単なる憂さ晴らしなのかもしれないけれども。何事にも先ず貶すことや排除するところから入るっていうのはここ数年の日本の中でのキャンキャン声の大きい連中に良く似ている。

その他

アジアリーグ化してチーム数が増えれば解決することではあるけれど、とりあえずそれまでの事としても現在のリーグ戦の仕組、そもそもの組織の有り様はもう一度考えた方がいい。取って付けたようなクライマックスシリーズはどう考えても据わりが悪い。リーグ優勝決定戦をやりたいのなら、両リーグそれぞれ東西3チームずつに分けて東一位対西一位にした方が余程すっきりする。たとえある年のリーグ戦が上位3チームが西、下位3チームが全て東という結果になったとしても。
それから、引き分け制は廃止。決着がつくまでやらなきゃ駄目。
MLB一辺倒のこの頃だけれど、子供の頃みたいにもう一度プロ野球にも夢中になってみたいのだ。

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