静かな夜

実家に来ている。

今回は外仕事が朝終了した後直接足をのばしてみた。駅前の新しいスーパーは朝6時からやっているそうでとても便利。去年のうちにポイントカード作っておいてよかった。夜も深夜過ぎまで開いているらしく、もし将来こっちに住むことになったらさらに活用できそうだ。

正月の片付けと年末に整理しきれなかった部分の仕上げのために来たのだが、その年末の大掃除によって長年物置と化していた部屋もその面積通りの畳が現れ壁もすっぴんに近い状態になった実家は、改めて見回してみると遠い昔この家が建った子供の頃を思い出させる。元々の風土の印象も重なり清々しい良い家だと思う。

この先数年後ここに住むことにするのか、今まで通り時々帰ってくるだけなのか、気軽には帰ってこれない遠くの地に引越しているかもしれないし、様々想像している。もう一度だけ引越しはしたい気持ちはある。引越しは旅みたいなものだった。長い休暇をとって旅行する代わりに引越しをしていた。旅先で長逗留し、そこで洗濯も自炊もして仕事までしていたようなもの。1、2年滞在すると尻がむずむずし始めて、次の旅に出たくなる。

一生ここに居ることになってもいいと思えるような場所には遂に行き着かなかった。この実家の存在を忘れてしまうような物件はそうそう無いのだろう。それぞれが安モーテルの一部屋みたいなものだったのだから当たり前といえば当たり前なのだが。それでもこうして実家に来てしばらく過ごすと早く家(今のアパート)に帰りたいと思い始める。家っていうのは不思議なものだ。

宇宙エレベーター

始めてこの技術を知ったとき、思い浮かべたのはジャックと豆の木の話だった。

空に向かって伸びている線が遥か彼方で消えて見えなくなる、そんな景色は現実には人類の誰も見たことのないもの。加えて何かそこから先の未来を強烈に感じるモノでもある。

強力なエネルギーを噴射すれば、そりゃあロケットは飛ぶだろう。ただ、それはすでに現代人にとって特別な風景ではなくなってしまった(実際にロケットの発射を見たことはなくても)。それは飛行機の延長上にあるような気がしてしまうからかもしれない。その割にロケットによる宇宙の旅の安全性のリスクは高いしコストの削減はある程度以上は難しそうだ。

宇宙エレベーターと重力が掛からない地点のステーションを繋ぎ、僅かな推進力で済むそこから様々な宇宙開発を考える。それってとても効率的に見えるし、未来の絵として座りがいい。地球のそれぞれの地域から何本もの「線」が空へ伸びていて、そこから何隻もの宇宙船が静かに離着陸している、そんな絵。 [cross]

なんだSFの話か、と言うなかれ。すでにアメリカのNASAは、この壮大なプロジェクトの基礎研究を始めており、ケーブルの素材を除いて、ほとんどの技術はそろっている。

宇宙エレベーターは高度3万6000キロの静止軌道に浮かぶ(上下に細長い)衛星の一種だ。高度3万6000キロから上下にケーブルを繰り出して、下端は地上まで、上端は高度10万キロまで達する。ケーブルにかかる、地球の重力と(自転による)遠心力は、釣り合って相殺される。

Folon

folon.jpgニュースを見落としていたのかもしれないのだけれども、なんとなく絵を見たくなってたまたま検索していたらこんな記事が目に入った。四国新聞によると画家のJean Michel Folonが亡くなられたとのこと。
20代の頃に見た展覧会の中でも印象に残っているもののひとつが鎌倉の神奈川県立近代美術館(だったかな?後で調べてみよう)でのフォロン展。色彩と、画面のこちらと向こうを静かに結ぶような空気感を忘れる事はない。ご冥福をお祈りします。

ジャンミッシェル・フォロン氏(ベルギー生まれの画家・彫刻家)AP通信などによると、20日、白血病のためモナコの病院で死去、71歳。

建築を学んでいたが画家を志してフランスに渡った。当初、フランスでは評価されなかったが、作品を米国の雑誌に送ったところ、ニューヨーカー誌などで紹介され注目を集めた。水彩画やイラストのほか、彫刻やグラフィックアート、地下鉄駅の巨大壁画など幅広い分野にまたがって独自の世界を展開。日本を含む各国で作品展が開かれた。(パリ共同)