いまさらしみじみ・・・

知り合いの人から、「五臓六腑から一臓二腑くらい減っているのですから、(略)倦まずに養生してください。」というメールを頂戴した。なるほど「一臓二腑くらい減っている」か、上手いこと言うなあ。

「病歴プロフィール(2)」を今頃になって書いてみて、なんだかしみじみ。あれこれ取ったと思ってはいたが、改めて見てみると、ずいぶん短い期間にこんなにも臓器を取ったものだ。

取った臓器の中で、ショックだったのは子宮と卵巣。医師は年齢的にもう閉経期だしと言うが、喪失する思いはつらい。とはいえ、手術前は末期がんの可能性が否定できなかったので、命のことを考えたら些細なことだと思い直した。瀬戸内晴美は出家して瀬戸内寂聴になったけど、アタシなんか、出家せずとも同様の効果が得られるわ、なんて開き直ったりもした。

現状、切ってつらいのは胃だ。確実にQOLが下がっている。しかし2日前から意識的に食べるように頑張ったら、少し食べられるようになってきたので、ヨロヨロだったのが持ち直してきた。ちょっとでも食べると、体や心のヨロヨロが回復していくのがわかる。とにかく今は食べることが私の仕事と割り切って、せっせと、というか「ちょびちょびだらだら」食べることにする。

胃を切ってしまってつらいのだったら、2回目の手術はしないほうが良かったか?

否。手術して良かった。死の恐怖から逃れられた幸せは何にも代え難い。半年、1年もすれば、元のように食べられるようになるというし。待ってなよ、江戸前天丼! つらいのは今だけのことだ。

さて、これまで、このブログは文字ばかりで写真を載せていなかった。単純に載せるのが面倒だっただけ。にぎやかしにそろそろ載せようかなと、衝撃の?お腹の傷跡写真を洗面所の鏡に映して撮ってみた。

撮った写真を見て、愕然とする。美しくなさすぎ。というか汚い。負の美みたいなのがあるかと思ったのに。恥骨から胸の谷間の近くまで、おへそを迂回してザーッと傷跡が走っている。おへそから恥骨までは前回、今回と同じ線をたどらず微妙にずれているため、二重線になっている。

さらに体の両脇やお腹の脇に、ドレーンの痕など。入院中に看護師さんにドレーンの痕はいつか消えるのかと聞いたら、どうしてもうっすらと残ると言っていたっけ。あーあ。

気が変わったらこの衝撃写真を載せることにし、これまで撮っていながら載せていなかった写真を、そのうち、過去の記事に遡って追加することにしよう。

  • もこもこ

    2011年08月11日(木)08:57

    返信

    傷跡は一緒、32センチくらい?!~米村先生の手術後はみなさん同じよね。2年立ったら、ドレーン痕は分からない感じです。ザックリ傷は、ところどころが線状で10センチくらいは太い蚯蚓腫れみたい・・・でも、そんな事どーでもいいわー!って、感じですね♪ 日にち薬と思ってご自愛くださいませ。めざせ「江戸前天丼」・・・(笑)

    • pom

      2011年08月11日(木)19:26

      返信

      うわ〜、もこもこさん、ありがとうございます!
      傷跡、私も測ってみました。30センチでした。身長が低くて胴が短いから、傷跡も短いのかも。
      ドレーン痕はわからなくなるんですね♪ 切った傷跡は私たちの勲章ですかね。ああ、頑張ったよなあっていう。
      もこもこさんのあとに続き、天丼目指して元気になりまっす!
      暑い日が続きます、もこもこさんもどうぞご自愛のほどを。

  • もこもこ

    2011年08月11日(木)20:12

    返信

    ほんと、猛暑ですね。お互いに体調管理には気をつけたいです~。先輩って(笑)
    合言葉は「江戸前天丼」・・・ところで・・・江戸前の天丼は、どんなんですか(?。?) この写真をお暇な時にでもアップお願いします☆

    • pom

      2011年08月11日(木)20:46

      返信

      写真、ないんですぅぅぅ。しばらく食べに行けないしなあ。
      私の江戸前天丼の定義は、甘辛いこってりしたタレがしっかり絡まっていて、ごま油入りの油で揚げてあって、衣が分厚くもなく薄くもなくちょうど良い塩梅、ネタは魚介類がメインで産地はまあ江戸前じゃなくても可、です。(笑)
      浅草近辺だとお店多いです。

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