2度目の岸和田入院(米村先生編)

米村先生は神出鬼没だ。日曜だっていらっしゃる。とてもありがたい。が、ベッドでオッサンくさく寛いでいるところにいきなり先生が現れるので、私のようなお行儀の悪いご婦人は要注意である。

という冗談というか本気の忠告はさておき。手術の翌朝、先生が回診にいらっしゃった。その日は月に一度の池田病院外来の日。他の先生が見えるのかと思っていたので、先生がいらっしゃってくださりとても嬉しかった。

ということは、先生は岸和田で一仕事してから静岡の池田病院に向かわれたわけである。大変なことである。もし、池田病院で先生の到着が遅くなったとしたら、それは岸和田の患者さんの処置に時間がかかっていたのかもしれない。だから、待っている患者さんのほうはイライラしないでほしい。それで待ち時間が伸びてたとしても、手術後にしっかり診ていただくほうがはるかに良いと、身をもって思う。

SNさんも仰っていたが、入院時は米村先生がしょちゅう見えるから安心だ。時には、先生は夜中にも呼び出されることがあるらしい。患者さんの容態が悪くなればそういうこともあるだろう。が、そんなでよく体が持つなあ、先生は大丈夫だろうかと誰もが心配するところでもある。

ある朝、いらっしゃった先生のお顔をじーっと見つめてしまったことがある。

「先生、、、お顔が、、、赤くかさかさしてます。」

そんなこと失礼かなとは思ったけれど、つい言ってしまった。

先生はちょっと間をおいて、「寝不足だから」と仰った。

先生は複数の病院に行き、手術はを週に何度もし、外来日は夜まで診察が続き、、、忙しすぎである。なのに私なんか、保険金や傷病手当金の請求書の記入もお願いしちゃってるもんね。申し訳ない。

先生が外来時にムニャムニャと、それも言葉少なに話されるのは、省エネモードになっているからに違いない。エネルギーは手術のために貯めておかないといけないもん。(それに、知識不足な私たち患者に長々説明しても、無駄に時間を費やすだけだし。)ちなみに、手術の朝に先生を拝見したときは、先生は従来比200%増で颯爽としていらっしゃった。ヤルぞ〜という雰囲気に満ち満ちていた。

先生の仕事はほかに、研究やそれをまとめること、学会で発表することなどがある。私たちが気づかない他の仕事もあるだろう。

そこまでスゴいのに気難しいところはなく、たとえば気軽に写真に収まってくださる。それで、皆もしているというナースステーションの前で2ショットで撮らせていただいたりした。

図々しい私は今回、先生にサインももらっちゃったyo! シンポジウムのときに手に入れた、例の「腹膜偽粘液腫の本邦における発生頻度・病態の解明・治療法の開発に関する研究」に書いていただいたのである。へっへっへ〜。

2013-12-07 16.44.01

(↑「恵存……」と書いてくださっている、の図。)

先生は書き終わると、

「これは半年でまとめたんだ。遺伝子の同定は、研究で見つかるとは期待してなかったんだけれど、、、えっと、どのページだったかな、あーー。」

って、そんなこと一患者に言っちゃっていいのか?な気軽さで、ページを繰っておられるのだった。

今、私たち患者は先生から十分に恩恵を受けている。そして先生方のご苦労で、さらに未来が開けつつある。いつか、本当にすっかり治る研究の第一歩が踏み出されているのだ。本当にありがたい!!

もっと、先生についての面白いエピソードとか書きたいんだけど、今、すぐに思い出せない。とりあえずこれをUPして、また思い出したときに書こうと思う。

米村先生、今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いしまっす!(正月は少しは休めるのかな。元旦でも病院来ちゃったりするんだろうなあ。。。)

  • ひさみ

    2014年01月01日(水)10:47

    返信

    ぽこさん
    あけまして、おめでとう!
    今年も よろしく〜(^O^)
    米村先生の日常手に取るように解るわ!
    私も、先生のお顔が赤くなってるのに気付いた事があったわ。あれは寝不足だったんだね。
    米村先生は、私達だけでなく家族にも気さくに話しかけて下さってたなぁー。あんなにお忙しいのに!

    いついつまでも、米村先生にはお元気でいていただきたいし、私達も、助けて頂いた生命大切に愉しく生きていこうね!

    今年もよろしく〜❗️

    • pom

      2014年01月02日(木)04:09

      返信

      ひさみさん、新年おめでとうございます!
      昨年はお世話になりました。今年もよろしくです〜〜。

      先生の頑張りに報いるためにも、私たちもいろいろがんばりたいですね。

  • たんちん

    2014年01月04日(土)21:43

    返信

    pomさん,あけましておめでとうございます。米村先生は、1/1,2,3,4も妻の病室に来られました。凄い方です。感謝しています。

    • pom

      2014年01月05日(日)23:52

      返信

      たんちんさん、新年おめでとうございます。奥様の体調はいかがでしょうか。
      米村先生はやはり来られましたか。ありがたいことですね。
      それができるのも、先生の奥様が先生をしっかり支えているのでしょうね。
      たんちんさんもたんちんさんの奥様を支えて病院にいらっしゃったのですね。

  • hiro

    2014年03月25日(火)11:08

    返信

    はじめての投稿です。

    家内49歳が昨日、手術しました。
    メインは腹膜偽粘液腫ですが、卵巣が腫れていたのと、
    子宮からガンが見つかったので、卵巣、子宮全摘です。
    粘液も一部ですが採取しました。病理検査のための手術でした。
    関東首都圏の大病院ですが、今後も多分手立てがなく、効く可能性がないかも知れない抗がん剤投与となりそうです。

    卵巣摘出で今後粘液が増えなければ良いのですが、粘液が増えるのであれば、やはりこの先、手立てがないようです。

    骨髄異形成症候群という血小板の少なく血の止まりにく い病気も持ち合わせています。 

    今後、如何すべきか、何かアドバイスありましたら、教えてください。

    • pom

      2014年03月25日(火)22:53

      返信

      hiroさん、はじめまして。
      いろいろと不安なことと拝察いたします。
      私は医療のことは素人ですからアドバイスにならないですが。。。

      hiroさんがここに投稿されたということは、おおよそ気持ちは決まっているはず。腹膜偽粘液腫を積極的に治療する先生のセカンドオピニオンを受け、今後の方針を決めるということです。

      ポイントは骨髄異形成症候群の影響ですよね。

      卵巣・子宮全摘手術より、腹膜偽粘液腫の根治手術のほうがキツいです。出血量も多いし、合併症になる確率も高いと思います。
      骨髄異形成症候群をさきほどネットで調べたくらいの知識しかなく、間違っているかもしれませんが、合併症で感染症になったらどうしよう、、、と思いました。

      と、そんなことを素人が想像しても仕方ないので、やはりセカンドオピニオンで先生に伺うのが一番です。

      まずは、腹膜播種治療支援機構の勝谷さんに、電話で状況をお話しすれば、もしかしたらある程度の目安となるお話が聞けるかもしれません。勝谷さんの電話は
      草津総合病院の腹膜播種センターのページ(http://www.kusatsu-gh.or.jp/newhp/sukirusu/html/index%20sukirusu.htm)の下のほうの「お問い合わせ・外来のご予約」にあります。

      そのうえで、米村先生のセカンドオピニオンを受けるなり、また関東の方でしたら、国立国際医療研究センターの下部消化管外科のセカンドオピニオン外来も良いと思います。

      問題は、今の病院の主治医が度量の狭い人だったら困るな〜ということです。セカンドオピニオンを受けるには今の病院から資料をもらっていかないといけないから、内緒にはできません。

      セカンドと言っただけでヘソを曲げるしょーもない先生も実際におられます。
      奥様の病気のことを考えると、やはりまたお世話になる可能性もあり、良好な関係を保っておきたいところです。

      敷衍しますと、
      1)勝谷さんに電話でざっくりしたことを伺う。
      2)電話から、セカンドオピニオンを受けよう(すなわち、手術を受けたい)と思ったら、関西の草津(米村先生)に行くか、東京の国際医療研究センターに行くか決める。どちらも行く手もあり。
      3)今の病院の主治医に資料請求。下手に出ながら〜〜。
      4)セカンドオピニオン。国際医療研究センターでは、根治手術後に何かあったら即座に受診や入院可能かも聞く。

      米村先生はその手術数が世界一なので、わざわざ遠くまで行く価値はあります。が、遠いから、術後に何かあったときにすぐには診てもらえません。今の主治医が術後も連携して診てくれそうなら良いですが、微妙な感じなら、国際医療研究センターも捨てがたい気がします。

      良い方向へ行きますように、お祈りいたします!
      もっと何か聞きたい事がありましたら、些細なことでもどうぞ。と言っても、たいしたことはお伝えできませんが。。。

      追伸:腹膜偽粘液腫の治療には手術ばかりでなく、抗がん剤で治療できる場合も(ケースバイケース。基本は手術)あるようです。

  • もこもこ

    2014年03月26日(水)10:48

    返信

    ご心配ですね。
    僭越ながら、大きな病院ならば患者さんが相談出来る「医療相談」があると思います。
    私の場合、病院の「医療相談」の担当者にセカンドオピニオンの相談をしました。
    その担当者が私の担当医師にも話しを付け、煩わしい紹介状やらの手続きも進めて下さいました。
    様々に手を尽くされたら、納得できるみちが見つかると思います。
    術後4年半、元気にいる患者より

    • pom

      2014年03月28日(金)06:29

      返信

      もこもこさん、そうでしたね「医療相談」! 病院によって名称が違うだろうけれど。

      患者の不利益にならないように配慮してくれるそうですね。

  • hiro

    2014年04月01日(火)17:35

    返信

    pomさん、もこもこさん
    アドバイスありがとうございます。
    勝谷さんに先日、TELいたしました。

    現病状を考慮の上、対応考えて行きたいと思います。

    • pom

      2014年04月04日(金)05:35

      返信

      hiroさん、うまくいきますように。というか、きっとうまく事は運びますから!!

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