雪の日

1月に入ってから何かと気ぜわしかったが、やっと一息つけた感じ。そんなことを言えるのも元気でいる証拠だ。

それにしても、先週末の雪といったら。その前の週だって降ったな〜と思ったのに。

先週の金曜は、会社でビミョーなトラブルも発生していたりして、夫とともに会社を出たのは8時過ぎ。予想はしていたが、自宅沿線の電車が動いていない。動かぬなら動くのを待とうホトトギスな夫を制し、動かぬなら遠回りでも動いている電車+バスで帰ろうホトトギス!で帰ることに。早々に帰宅した人が多かったのだろう、普通なら振替輸送でおしくらまんじゅうなはずの電車はガラガラで、雪積もる窓の景色を眺めながら、徐行運転の電車に揺られてバスの出る駅まで行った。

駅に着き、バス乗り場へ一目散。かなり並んでいて最初に来たバスには乗り切れず。雪がバサバサと降っていて寒いなか、次のバスが来るのを待つ。

「そうそう、HIMEさんち、この路線なんだよね。確か○○が最寄りのバス停だって。」

そして、やっと次のバスが来た。終点まで乗るので座れてホッとしていると、、、おや!? HIMEさん夫婦が、乗り込んで、来た〜〜〜! 

こういうとき、いつも思うのだけれど、偶然って必然だよね。大げさだけど。

そんなわけで、ちょっと面白かった。

HIMEさんたちが降りていき、外の風景を眺めれば、民家の外灯がぼんやり幻想的で雪国に旅行しているような気分になった。

自宅の最寄り駅まで着くと、電車が動いたらしく大勢の人たちが吐き出されるように駅から出てきていた。その人たちに混ざって自宅まで行軍した。

で、ここからがメインハプニングなんですけど。

マンションの入り口までやっと着いた〜っと思ったら、一緒のはずの夫がいなかった。。。

マンション内のエレベータを待つ数人の中にもおらず、後ろを振り向いてもおらず。風はビュービューしていて、雪はどんどん降り積もっている。夫がどこかで遭難してしまったもよう。

私は元来た道を戻った。と、ヨタヨタしながらも夫らしい黒い陰がこちらへ向かっているのを見つけたのだった。

「どうしたの?」

「そこの階段が、、、上れなかった。」

降り積もった雪で、もはや階段がただの上り坂になっていたため、革底の革靴を履いていた夫は何度も滑り落ちていたという。天気悪くなるって分かっている日にそんなの履いてるってのもどーかと思ったが、ここでそれを言っても仕方ない。

「そう、大変だったね」とねぎらうや、夫は雪の吹き溜まりに足を引っかけてバタっと倒れた。

「ウケ、狙って、もー。」

倒れ方があんまり面白くなかったのでそう言ったら、夫は

「違う。。。」

ウケでもなんでもなく、本当に足を引っかけて倒れていたのである。。。

やれやれ自宅に着いて、晩酌しながらオリンピック観戦しようとTVをつけると、電車の運行状況のテロップが流れていた。電車はまた止まっていた。

・・・そんなこんなな翌日、夫は健気に出勤していった。

マンションの前の雪がすごく、時間のある人は雪かきに出るよう館内放送があった。道具が足りないから、雪かきできる道具も持ってということである。なーぜーか大きなスコップがある我が家も出なくてはなるまい。と思って、私もちょっと遅れて出て行った。

「pomさん、大丈夫ですか。」

手術したのを知っている管理人の方が声をかけてくれた。今回の手術は楽勝だったので、ぜ〜んぜん大丈夫なんだが。

というわけで、人生初の雪かき体験。ちょっとしかやってないけど、腰に来るね〜。

と暢気な雪の日を過ごしていたわけだけれど、山梨に住む農家の知り合いは、ハウスの半分以上が全壊したとのこと。ニュースでは、各地での大変な被害を伝えている。私には今、いろいろ頭を悩ませていることがあるけれど、そんなこと、たいしたことではないなと思った。

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