春はいかなごフィーバー!らしい。

辛い話が多い中、我が家にいきなり春が届いた。いかなごの到来である。

最初、何がなんだかわからず。10日ほど前、ひさみさんから「いかなご便」と印刷された段ボールが届いたのである。

開けるとタッパーとお手紙が入っていた。

瀬戸内の“いかなご”のつくだ煮です。自作です。
毎年この辺りでは各家庭で作るんですよ。今年も作る事ができて嬉しいかぎりです。
(中略)
悲しい事が続いたけど……世の中は何もなかった様に動いていくのよね……あたりまえだけど……
毎日、楽しく過ごしていきたいね。
元気でいようね。

なにこのじーんと来るお手紙は。に比べて、なにこのつくだ煮は??? よく分からないのだが、とりあえず冷凍庫にあったご飯をチンしてのっけていただいた。

うっひゃ〜! オイスィ〜〜!!!

生まれて初めて「いかなごのくぎ煮」なるものを食した瞬間であった。これは多くの日本人の味覚に合致するであろう味わい。白いご飯が進む進む。最初はこんなにたっぷり、と思ったけれど、あっという間になくなっちゃいそう。。。

と思っていたところ。なんと! 今度はお向かいさんから「いかなごのくぎ煮」と印刷されたシール付きの、郵便局のエクスパックが届いたのだ。

で、開けると、ひさみさんとまったく同じタッパーではないか! なにこの偶然は??? しかしこれは偶然ではなかったのである。

ご当地ではこの時期、「いかなご」という魚の漁が解禁になり、稚魚を「くぎ煮」にするのが風物詩となっているそう。ネットで調べるうちに、どうもこれはハンパでない、春の超一大イベントらしいということが判った。

元気な時は30キロ位炊いて、親戚や知人に送っていました。
一昨年は病院で解禁日をTVで見て悔しい思いをしました。
(中略)
孫たちも大好きなので、来年も元気で、炊けたら良いなと思っています。
(中略)
それぞれ、我が家が一番と思って作っています。
お口に合えば嬉しいですが。

お口にすごく合いますyo、お向かいさん!!と、これはお向かいさんからのメールである。

お二人とも、いかなごを炊ける喜びを綴られている。そういうものなんだな、生きるって、きっと。

それにしても、お向かいさんから届いたとき、ひさみさんからも頂戴しているのを言うべきかどうか、悩んでしまった。でも、近々二人でランチする、なんて話も聞いたから(ちなみに、二人を引き合わせたのはワタシなのyo!)、くぎ煮の話題も出るだろうし、言わないのもナンだな〜と思って、どちらにも伝えた。すると、互いのくぎ煮づくりを讃え合うがごとき反応を二人ともするので、なんだか面食らった。どうやらご当地では、いくつもあげるだけでなく、いくつももらうのも当たり前らしい。

そんなわけで、私は初めてのいかなごのくぎ煮を贅沢にも味くらべできることになったのであ〜る。

「ひさみ家(ここは「や」と読んでちょ)」製は、ふっくら柔らか浅炊きで甘さ抑えめ、白いご飯にタップリのせてワシワシと食べたい味わい。卵かけご飯にもすっごく良く合う。

対する「お向かい家」製は、滋味豊かな王道的仕上がりで、箸休めに最適。また、3年間しなかったお茶漬けへの誘惑断ちがたくついに解禁、お茶漬けはこっちがいい。

較べると味も食感もまったく異なる。でも、どっちも我が家のが一番と思うだろう出来具合。お酒にも合うし、お弁当やおにぎりにも良さそう。甲乙つけるものじゃないワ〜。って、なんだかこんなこと言ってるの、不思議。もし私が病気にならなかったら出会わなかった人たちの、手作り、郷土の味、家庭の味なんだもん。面白い出会いってあるものだ。

さてさてこのところ、ついご飯食べ過ぎてるので、気をつけないと。。。

いかなごのくぎ煮

(↑ かなり減ってしまった。二人とも、冷凍庫に入れれば長期保存できるって言うけど、その必要ありませんから〜。)

  • ひさみ

    2014年03月19日(水)21:39

    返信

    ぽんぽこさん

    いかなごのご紹介をありがとう!
    いかなごフィーバーも今年は終わりをつげました。
    また来年・・・・・
    一年は早いものです。

    そして、お向かいさんとの出会いもありがとう。
    いつもいつもお会いしてもあっという間に時間が過ぎてゆくのよ~
    お互いの辛かった話ばかりじゃあないのよ。
    人生の先輩にいろ~んな事教わっています。

    私は今、病気と闘っているぽんぽこさん、お隣さんしか知らない。。。
    ぽんぽこさんもお向かいさんにも今の私をしってもらった。
    それぞれ一生懸命生きている。
    病気になっていなかった頃の顔はしらないけど・・・・
    病気になっても一生懸命な顔を知った。
    辛さも解るから、今の一生懸命さは誰よりも分かり合えるんじゃないかな?
    何だかやっぱりうまく言えないけどお仲間さんに今の私を知ってもらえてよかったと思う。そう思う。
    病気になったけど、頑張るよ。
    一緒に歳を重ねようね。いっぱい。

    いかなごの弊害
    その1 いかなごを煮たあとは、身体中髪の毛の一本までいかなご臭がただよいます。(ただし、これはお風呂に入ると消えます)
    その2 食べすぎで、みごとにまんまるな身体に・・・・なりました。

  • りー

    2014年03月20日(木)18:29

    返信

    いかなごのくぎ煮!!おいしいですよね!!私も関西にお嫁に嫁いで、主人のお友だち(兵庫県の方)からたくさん頂いて初めて知りましたぁー!!全く同じようタッパ でびっくり!本当にご飯がすすみますよね~。
    ただ今、花粉なのかPM2.5なのか風邪なのか、鼻やらのどが大変な事になって体調もいまいちでしたが、いかなごのくぎ煮みてテンションあがりました(笑)

  • pom

    2014年03月21日(金)14:52

    返信

    いや〜調べれば調べるほど、いかなごフィーバーぶりに目を見張るばかり。りーさんが驚いた感じが私もよく分かります。いかなごの弊害、ぶひ〜〜!

    こういう話題って、なんか面白いですよね。

    >ひさみさん、
    私たちは今、病気と闘っているってものでもないよね。うまい言い方が私も見つからないんだけど、お腹のなかに、腸内細菌がいるみたいなもの?w 日頃、忘れているけど共存してますっていうか。
    ひさみさんの元気ぶりを、皆にも伝えさせてねん、覚悟しといてねっ(暴露ブログにならないよ〜に、チェックに出すから〜〜)。

    >りーさん、
    その後、いかがされているかしらんと思っていました。いろいろお疲れも出て、花粉やら何やらに攻撃されちゃったかも。
    地域ネタとか、「あるある」って思うことって、なんだか楽しいんですよね。
    でも、なんでもテンション上がることは良いですよね!!
    季節の変わり目、いっそうのご自愛を、ですよ〜〜。

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