パリは燃えているか

久し振りに本日の一本@有名処。
忙しかった間も、実は二、三本は映画観たんだけども、感想書いてる暇がなくて、ワタクシの脳内でお蔵入りしてる。

『パリは燃えているか』
1966年の、アメリカとフランスの合作映画。
原題は、『Is Paris Burning?』
ジャンルは、戦争もの。
──かつて、VHS二本組で出ていたこの映画。
作品自体が古いから仕方なかったんだろうけど、大分以前にVHS版は廃盤になってて、探してみたけど何処のレンタル屋にも置いてなくて、この数年、「観たいのにー!」と悶々としていたら。
パラマウントさんが改めてDVDで出してくれた。
有り難う、パラマウント!
────という訳で、粗筋は、パラマウント・ジャパンさんの公式から転載。

1944年8月、第2次世界大戦の連合軍の反撃作戦が始まっていた頃、フランスとアメリカの両師団がパリ進撃開始の命令を待っていた。一方、独軍のコルティッツ将軍は連合軍の進攻と同時に、パリを破壊せよという総統命令を受けていた。そんな中、“連合軍はパリを迂回して進攻する”というメッセージがレジスタンス派に届き、自由フランス軍の首領ロル大佐は自力でパリを奪回しようと決意する。

パラマウントのお陰で漸く鑑賞が叶ったし、どんな内容なのかワタクシは知っていた(だから探した)ので、個人的には大変満足だった。
ちょーーーっと、上映時間が三時間弱ってのは長過ぎる気がしなくもなかったけど、「歴史的事実をドラマ仕立てで撮ってみました」作品と受け止めれば、程良い長さなのかも知れない。
……が。
撮られた時代の所為なのか、それとも脚本書いたフランシス・コッポラの所為なのか、さもなきゃ原作の所為なのか、一九四四年六月~八月の間に西ヨーロッパで何が起こったのかを知らないと、さーーーーー……っぱり判らん映画なんじゃないかねー、とも思うかな。
少なくとも、第二次世界大戦始まって一年と経たずにナチス・ドイツに攻め込まれてパリ陥落 → 四年経った一九四四年六月六日、連合軍によるノルマンディー上陸作戦開始 → それを受けてフランス国内のレジスタンスさん達元気になる → 同年八月、レジスタンスさん達もっと元気になる&米軍がパリにやって来た、ってのを判ってないと、恐らく話に付いていけない。
作中には、その辺の歴史的事実に関する説明が、なー……んもないから。
この映画が撮られた当時は、説明なんか要らなかったのかもだけども、終戦から七十年が経った現在では、そういう意味で、一寸辛いかも。
でも、まあ、うん。個人的にはそれなりにイケる。
自分達の占領下にあったパリを奪い返されるかも、と相成った際に、アドルフ・ヒトラーは「だったらパリなんざ火の海にしちまえ!」命令を出してて、パリ解放当日、彼は、「パリは燃えているか」と幾度となく部下に尋ねた、って逸話が残ってるんだけども、その、この映画のタイトルにもなってるヒトラーの発言に絡む逸話の扱いが、ちょいと物足りなかったけどね。
……それにしても、この映画観て、改めて&又もやシミジミ思っちゃったけど、米軍って、何時の時代も物量チートだな。

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