ice cream castles in the sky

福田繁雄さん死去

もちろん誰でも(どこかで知らないうちにでも)作品を見たことがあるような第一人者なのだけれども、そんなことよりも「この人しかいない」っていうタイプのデザイナーでした。福田繁雄さんの作品はデザインとかイラストとかの枠を大きく飛び越えて福田繁雄という作品だったのだと思います。ユーモアのセンスが抜群でそれをも図案や空間に表現できるほんとうに数少ない人。

講演も聞きに行ったことがあります。温厚な雰囲気の中にもピリリと厳しさを感じたものでした。
突然のニュースで作品同様最後まで驚かされました。大変残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

 視覚的なトリックを駆使した作品で親しまれ、日本を代表するグラフィックデザイナーの福田繁雄(ふくだしげお)さんが11日午後10時30分、くも膜下出血で死去した。76歳だった。

 告別式は親族で済ませた。

 東京生まれ。1956年、東京芸大美術学部図案科卒。味の素広告部を経て58年に独立。67年制作の大阪万博公式ポスターで脚光を浴びた。

 錯覚や遊び心を生かしただまし絵、からくりなどを追求。1850枚の花札で描いたモナリザ、ある角度から見るとオートバイなど具体的なイメージに一変する彫刻など、ユニークな美術作品をはじめ、ポスター、シンボルマークなどを発表した。

 72年にワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞(ポーランド)、87年にニューヨーク・アート・ディレクターズ・クラブ名誉の殿堂賞を始め、国際的な受賞多数。97年に紫綬褒章。日本グラフィックデザイナー協会会長、読売広告大賞審査委員長も務めた。画家の美蘭(みらん)さんは長女。

引用元: 遊び心生かしたグラフィックデザイナー福田繁雄さん死去 – 読売新聞.

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