00014
半歩向こうのとこなら
今のワタシのいとをつかう
ワタシが見た分だけ映して吐き出される糸は全て使い
編んでもとのいとを還したあとのこと
それからはじめて生き生きしてくるかどうかは見ることができるけれども
ほんとうは丁寧に全てのいとをうつしたかどうか
それを過不足なくきちんと適当に使って編んだかどうかということで
それはもう振るいにかけられた向こうのことなら
もうそれは呼びかけるか呼びかけないか
それだけのことだしそうするしかなくそうしても
必ず応えてくれるとは限らずしかしある意味ではいつも確実な
こたえが吐き出されて空を舞うとも言える
まだ感じられるモノとして受け取ったことはないけれども
まだどのくらいのモノに呼びかけるかという言い方は多分違うだろう
54なら54に向こうから吸い上げてくる54の空間
せんをひくのはそのせんなら
せんの向こうからワタシの向こうの空が
そのせんのそれだけの空としてそこに来ていたように
思えるし、その線を見たひとも
そのひとの向こうでもって そこにはやはり
そのせんのそれだけの空が覗いていることを
識り憶えていた
引き上げられるせんならせんの空
澄んで浮かび上がる画面の向こう
Comments are Disabled