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向こうに生るときは こちらにはいなくなり
こちらに在るときは 向こうにはいない
不規則な点滅
いく度も朝は蓋う循環
橋の方向
ひとがつくるまゆ その場 位置(で話すよりない) それから計りのない空間
形骸に生る狭間(明滅する辺空)にて循環し やはり澄明な糸に紡ぐ
真に向かって行くと同時に空へと向かって行く ドリル
ここで風車のように回るとき(いま)同じ風に吹かれて回るものもの
私の向こうとは私さえも隔たっているように
あなたの向こうとあなたも隔たり
風の向こうから隔たり 風は私の向こうと隔たる私に痛いほどだが
私の向こうはやさしい「風」を感じていた真空
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