風の死ぬ森
知っているのに忘れていた太陽
歩いていたのに忘れている地表
太陽から三番目の天体にて
大切な隔たりは真空の時のようにあり
風は淀み吹き過ぎた
風の音の誘う方へ
風の導く方へ風に向かって
それから風の死ぬ森
その分だけ生まれるモノ
先のことが見えるのではなく
引き戻せされるというのも違う
向こうの空が見えてくる気がする
その狭間の丘で
形骸(すべて)は失っていることで
形骸は生まれているように
形骸(モチーフ)が死んでゆく痛みを激しく知るとき
ワタシが死んでゆく激しさを知る
形骸が生まれるときの苦しさや喜びを激しく知れば
ワタシもそこに生ることを空のなかで知る
体も心も本来あるべきところに生ること
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