Archive for 2011年04月14日(木)

手術から目覚める

この記述は当時を思い出しながら、岸和田の病院で書いたものです。

起こされた時はもうICUだったかどうか。。。記憶は定かでない。しかし、ICUのベッドで浴衣に着替えさせてもらったのは覚えている。

程なくして、家族が面会にやってきた。手術は何時間コースだったのだろう。それによって、良性か、はたまた悪性・境界悪性かがわかる。
「いま何時?」
夫が1時と答えた。

「がんじゃなかったんだね!」

すると、夫はちょっと困った顔をしたので、「どうだったか教えて」と聞いた。夫は躊躇しながら言った。

「腹膜偽粘液腫だって。」

そうきたか。。。入院前まで、ひたすら卵巣がんと腹水のことをネットで調べていたので、その病名も知っていた。でもまさか、自分がそれに当てはまってしまったなんて。

夫があとから私に教えてくれた私のその時のリアクションは、唯一自由になる右手をおでこに乗せ、「ああ、それか!」と言ったそうである。

婦人科手術の朝

この記事は7月11日に、岸和田の病院で当時を思い出しながら記しました

朝、病室に婦人科の主治医がぞろぞろ引き連れてやって来る。手術治療はチーム医療だとは仰っていたし、大学病院なのだからそうなるのだろうが、些か驚いた顔をすると、主治医が「白い巨塔でーす」と言うので、一応ここは笑うポイントだしと私もゾロゾロきた先生方も声を出して笑う。これが私には良かったようで、無理に?笑ったお陰で緊張がほぐれる。

家族は、夫、父、弟夫婦が朝からきてくれた。術着に着替え、車椅子に乗って手術室に向かう時には、気持ちは落ち着いていた。なるようにしかならない。
今日には結果がわかるのだ。

 病室前の廊下にて。車椅子を押してもらいながら、自分自身が左手に入れた点滴を下げた棒を押して行く。