退院後の2週間

これは7月20日に、岸和田の病院で当時を思い出しながら記したものです。

仕事はゴールデンウィーク明けから行くことにしていたので、ひたすら家で病気についてネット検索をしていた。

腹腔鏡で粘液を取りつつ、20年以上生存している患者さんがいたりして、私もそのような形でなんとか生きられないかな、などと考えていた。

とにかくその頃の私は暗かった。お腹の腸の具合も変だし、外出はあまりしないで、ぼーっとしながらパソコンの前に座っていた。夫が後で話してくれたが、とにかく、声もかけられないくらい私は放心状態だったようである。

そのようななか、ネットで腹膜偽粘液腫患者支援の会を知る。それで入会することにした。

すぐに連絡が来て、米村豊先生のセカンドオピニオンを受けることを勧められた。まだ手術したばかりでセカンドなどと思ったが、治療の選択肢は多いほうが良いからと、プッシュされたのだった。

支援の会の代表である藤井さんは、息子さんをこの病気で亡くされていた。その悲しみから目を背けることなく、同じ病気の患者さんたちをパワフルにバックアップしているのだった。

あそこで強力にプッシュしてもらわなかったら、私はどうなっていただろうかと思う。うだうだする間もなく、私はセカンドオピニオンを受ける準備を始めた。もしかしたら、このあり得ない状態から脱出できるかも。。。はるか先から希望の灯火がほんのりと私を照らしているような気がしてきた。

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