病院を退院する前に、看護師さんにこんなことを聞いたことがある。
「恥骨のほうまで切ったけれど、そこの毛は生えてきますかねえ。」
「たぶん傷部分は生えて来ないと思います。」
「そーですか。。。そこだけハゲってみっともないなあ。」
「そうですねえ。。。剃毛したほかのところがいずれ生えそろったら、モジャモジャっとかきまぜるとか。」
心優しい看護師さんの真剣なアイデアに、「私って毛深くないからかきまぜるほどは」と真剣に考えたりした。それで、欧米では結構当たり前になっているらしいというハイジニーナ(つるつるにしちゃうこと)が日本でも当たり前になるほど流行してくれないかなあと、真剣に思った。
それでいま、どうなっているか。
当然その部分は生えていない。ハイジニーナにもしていないから、そこだけ生えていない。それどころか、傷跡が、傷跡が、、、
やっぱりケロイド。(正確には肥厚性瘢痕だと思う)
ずーっと昨年夏まで、出っ張りを平坦にするためにマイクロポアメディカルテープを貼っていたけれど、汗が出るのにテープを貼っているのが気持ち悪くてやめてしまっていた。でもそれは単にやめるきっかけで、生えて来ている周囲の毛によってテープがうまく貼れず、効果を発揮し得ないことが問題だった。毛を剃って貼っても、すぐにテープが浮いてくる。で、貼り直そうと剥がすと周囲の毛がくっついてきて痛く、どうにもうまくいかなかった。
毛のない部分はぴたりと貼り付けられたせいか、それとも単純に皮膚の引っぱりが毛のある部分より少ないのかもしれないが、ともかく平坦になった。だから、毛に邪魔されない部分はテープを貼らないよりは貼ったほうが良いと思う。
Vラインのケロイド、略して「Vケロ」。コイツを完全制圧するまでの情熱がなく、結局その後は放置していたのだけれど、最近、ちょっと困っている。
ぴったりめのボトムスを履くと、当たってちくちく痛いのである。しげしげ見れば、やっぱりカッコ悪いし。衣服の摩擦でさらに肥大してしまうのではないかと不安にもなる。
とりあえず今、効果は期待できないながら、浮いてても貼らないよりはとテープ再開。思い切ってハイジニーナにしてからテープを貼ったほうがいいかもと、真剣に考えたりして。