暑い。会社ではいつもと違う仕事もあったりで要領を得ず、どーも夏バテ気分。
池田病院の受診から2週間も経ってしまったよ。。。あの日、いつもより若干早めかな?と思う待ち時間を経て、米村先生が診察される部屋へと呼ばれ、弟夫婦と三人で入ったんだよなあ。
このところの私は半年ごとの診察で、検査は腫瘍マーカーのみ。低悪性だし、見える腫瘍は手術で取りきれていたので、米村先生としてはノーマークだったと思う。先生は机から振り向きざまに私を見て、あ〜アンタね的な顔をしつついつもの言葉。
「あ〜元気そうやねえ。」
「元気は元気なんですけど、へそ問題が勃発中です。」
米村先生はまたいつもの言葉を仰る。「お腹見せて。」
ベッドに仰向けになりお腹を出すや、先生はちょっと押してすぐ仰った。
「これは切らないとダメです。」
先生は横に立つ看護師さんに聞いた。「MRIは?」
「ありません」と看護師さんが答える。予約入ってなかったもん、ないよ。代わりに、先に受付に出しておいたレントゲン像が映し出されていた。
銀座医院からは紹介状と一緒にレントゲンデータや超音波画像をもらって来ていた。この日の血液検査の結果は出ていない。いつも後日なのだ。だから腫瘍マーカーの値もわからないが、先生は「これでわかる」と仰った(と思う、確か)。
「これって再発ってことですかねー。がるるるるぅ。」
微妙におどけて聞いた私に、先生はえへえへ笑っているような顔で、うん、と仰っていて、さらに私は妙なテンションになっていて(後から弟に「姉貴、診察室ではへんにハイだったよ」と言われたが、「再発かもしんまい〜」と覚悟しつつは行っても「そうだ」となったら、冷静でいられないっすヨ)、それを弟夫婦は呆然と見ている、の図だったと思う。
先生はこういう場合(お臍のしこり)は腫瘍マーカーは上がらず、他に腫瘍があると仰った。ちなみに今日届いた池田病院での腫瘍マーカー結果は、CEAが0.7、CA19-9が6.3。問題なさすぎな数値である。
紹介状にむくみを訴えている件も書かれていたので、先生は「むくみは他の病気か、神経が切れたからだ。右側だけじゃないか?」と仰った。うーん、、、両方だと思うんだけれど、右側だけかな、、、なんだか自信がなくなってもごもごしてしまった。(今はむくみは消えたもよう。が、右側の脇腹ならぬ脇尻と脚の付け根から太ももにかけてが四六時中なんかビリビリするのである。やはり神経のことかも。)
むくみはともあれ、だ。もっとも気にかかることを確認せねばならない。
「再発しても、20年生存率90%は変わらないんですよね?」
「うん。でも、20年無病率70%には入らないよ。残りの%ね。もう無病じゃなくなったからな。」
無病でなかろーと、ぜんぜんおk。オラ、断然ヘーキだ、がんばっぺ!
そして「手術ね」となり、看護師さんが「じゃ草津ですね」と「草津」の文字を書いた。私はちょっと考えてから言った。
「先生、あのう、岸和田がいいんですけど。」
「そーか。岸和田が好きなんや。」
「好きじゃないですけどねっ、夫の実家が近いので何かと良いのです。」
「あーそーだったなー(←どこまで覚えてるかナゾ)。岸和田のほうが早くできるよ。」
キタ。「岸和田のほうが早くできる」。デジャブだ。あのときと同じだ。先生は「2か月後くらい。ちょっと待って」と鞄から大きな手帳を出して、9月のページを開いた。
(2013年11月4日追記:まだ私は手術日が決まっていない。只今は岸和田は3か月以上待ちということか。今現在は草津のほうが早い!?)
木曜の先生の岸和田外来の日にMRIをして診ていただき、そのまま術前検査、麻酔科受診も一気にやっちゃって、次はもう手術前日入院という、アバウトなんだか無駄が一切ないんだかな話。私はどちらかというと米村先生にはナツいていないタイプだろうが、「よっしゃまかせろ」「お願いするっす」的コンセンサスはこの2年間のうちに取れていたと思う。
先生に必ず連絡のつく電話番号を伝える。ベッドの空き状況が問題らしく、直近まで決まらないとのこと。そして決まったら先生自ら電話をかけてくるという、一般的には「じぇじぇじぇ」なやり方である。(これは岸和田で米村先生に手術してもらう場合。)
「じぇじぇじぇ方式」、ある意味スゴい。リスキーな手術に果敢に挑みながらも、どこかの傘下に組せず、組織で動く面倒くささをも飛び越えちゃってるという。。。
と、そーゆー具合で、あっと言う間に「再発→再手術」が決定して部屋を出たのだった。
***
翌々日、銀座医院の亀山先生からお電話をいただく。
「どうだった?」
「あー、先生の言うとおり再発でした。」
亀山先生は、再発の可能性6割、そーでないほうでも外科的処置が必要と、先日の診断時に仰っていたのだった。
「でも先生、すると思うって言ってたMRIも細胞採るのもしなかったけど。」
驚いた様子を感じとったが、先生は「多くの症例を診ておられるからわかるんだろう」と、とりあえず納得されていた。お腹を触っただけでゼリー状の腹水があると言い当てた先生だからかも。機械頼りのお医者さんだったら、違う言葉が出たと思う。
「ちゃんと体重を計ってね。他の心配はいいから、自分のことを心配しなさい。」
あれこれツベコベ言っている私に、先生は結構マトモなことを言い、電話は切れた。
***
そんなこんなな診断なのだが。
私は実のところを言うと数%くらいの確率で、シロってのもありかもと思っている(願望ではない)。卵巣がんかも、、、なんて時は、大学病院でMRIやら何やら、いろいろやったのに腹膜偽粘液腫とは分からなかった。で、開腹して初めて分かったのである。大学病院で、だ。米村先生のところにたどり着いたときも、事前の検査で「胃にちょっとあるな〜」と米村先生が独り言を言っていたが、切除部位に胃は入っていなかった。開腹して初めて、半分切除しなければならない、と判明したのだと思う。結局のところ、お腹を開けて初めて本当のことが分かるのだろう。
りなこ
2013年08月11日(日)17:22
こんにちは。
米村先生の手にかかれば検査も・・何やら感じる世界があるんでしょうね。主人の診察をみていて思います。
ちなみに明日から2度目の草津に行ってきます。
「オラ、断然ヘーキだ、がんばっぺ!」きます。
お先っす!(返信不要です)
pom
2013年08月12日(月)17:50
りなこさんもご主人もがんばっぺ!
後からオラも追いつくっす!
もこもこ
2013年08月13日(火)16:22
残暑お見舞い申し上げっぺ!・・・うつっちゃった(^_-)
本当に厄介な病です。。オペして開けてみないと分からない病の現実。
縦一文字手術組は頑張り屋さんだっぺ!!オー!(^^)!
pom
2013年08月18日(日)18:17
もこもこさん、どーもどーも。暑いっすな〜。
調子はどうだっぺ?
そちらもご自愛くださいっぺ!って何弁だよ???
オー!
もこもこ
2013年08月18日(日)23:03
ブログを見ながら(^O^)吹き出して笑ってしまうのは私だけ?!・・・何弁だよ???・・・(大笑)
ぽんぽこさまの心の強さに脱帽です(-v-)
2児の父
2013年08月19日(月)15:53
17日に草津にいき、腹膜偽粘液腫と診断され、8月30日に腹腔境で、9月25日に本格的な手術をすることになりました。
今はなんともないのに、あと一ヶ月後は今より自由がきかないと思うと…
こんなに急にってことは悪性?
ただ負けてられません!!
守るものがあります。
よかったら皆さん情報交換お願いします。
Ponさんのブログを使ってしまい申し訳ありません。
pom
2013年08月19日(月)21:32
2児の父さん、こんばんは。
草津の方が早いのかなあ。。。私より早いかも?
手術の早さと悪性度は関係ないと思いますが。。。
情報交換、歓迎です! この位置だと目立たないので、ブログ記事にさせてください。
2児の父
2013年08月20日(火)07:27
よろしくお願いします。
先生には若いんだから治さなきゃあかん。
綺麗にとれる、大丈夫と言われました。
ただ、もし…と考えると気持ちが押し潰されそうになりますが、なんか米村先生にも失礼だと思っちゃいました。
患者の完治を願って手術してくださいますし、日本で、いや世界的に実績のある先生に手術して頂けてるのはとても運がいいことなんだと。
それに皆さんも治す為に米村先生に遠い所から通ってるんですもんね!
患者が病気に立ち向かわなくてどおする!
笑顔でいないとまわりの大切な人は余計不安になる!
そう言い聞かせてます。
Ponさん、他の患者さんも落ち潰されそうになるときはあると思います。
そんなときに皆で元気をわけあえたらと思います。
そして元気になって皆で苦労話をしながらお酒でも飲めたら最高ですね!