今朝、母を手術室に送り出し、今は弟夫婦といっしょに待っている。母は亜全胃温存膵頭十二指腸切除なる手術をただいま受けている。
ここに至るまで、母には逐次、自分の手術体験を伝えている。くだらない小さなことから大きなことまで。人間、経験のないことはむやみに不安に思うものだけれど、「こういうものだ」と知っていれば、恐れずに済むことも多い。以下、ちょっと面白かった会話を。
母「胆嚢も取るんでしょ?」
私「うん、取っても全然問題ないから。いいじゃん、私とお揃いで。」
母「そう言えば、お父さんも取ったよね。」
私「取ってないでしょ?」
母「何言ってるのよ、S字結腸が、、、あ、がんってお父さんには今も内緒よ、お父さんはあれで結構落ち込むタイプだから。で、あの時、膿盆に大腸と一緒に小さいのが載ってたじゃない。」
私「の、膿盆!」
S字結腸とはかなり遠いところにありそうな胆嚢を取った理由が、確かあの時あったのだ。それはともあれ、あの豆みたいな形したゲロ吐き皿を膿盆というのか!
実は母は結婚前に、病院で働いていたのである。認知症ではないけれど正統派の天然ボケをいつもかましているから、突如出てくるそんな単語にはビックリしてしまうのだけど。
私「じゃ、家族3人が胆嚢なくてタンノウタリン家族ってことで〜。」
母は「ぶひ〜〜!!」と私をバンバン叩くのであった。
先ほどなどは、
私「ここの病院ではね、弾性ストッキング履いて術着に着替えたらパンツ履かないで手術室に行くんだよ。」(私がまだ腹膜偽粘液腫とはわからず卵巣腫瘍の手術をした病院でもあるので、ここのシステムはよ〜く知っているのだ。)
母「え〜!? ノーパンで? やっだ〜、スースーしちゃう。」
(ちなみに岸和田は履いて手術台に上がるんだけど、履いたまま手術するわけじゃないので、眠ったら脱がされるんだyo!)
術後しばらくが結構辛いこと、入院が長引くこともあること、退院してもなかなか食事が思うようにできないし、思うように歩けなかったりすることなども母に伝えた。
そうそう、執刀医の先生の事前説明のときのこと。
「あれよあれよと言う間に手術ということになって不安だと思うのですが」と、先生は「手術」「抗がん剤」「放射線治療」のそれぞれのメリット・デメリットを説明しようとした。先生が説明される前に、母が言った。
「私はまだまだ生きたいんです! キリッ。」
私も言った、「私たちは根治を目指した手術を望みます! キリッ。」
隣で弟が無言でうなずく。キリッ。
先生は手術が最適かどうか悩んでいるだろう家族と本人に手術の有利さを伝えるつもりだったろうから、私たちの態度に拍子抜けしたかもしれない。または、この家族はこの手術を舐めてるのかと思ったかも? でも、そうとなったら話は早いわけで、手術方法や合併症のことなどをかなり丁寧に説明された。
83歳という高齢ながら難しい手術を選択した理由は、すでにネットで調べて最近では先生方のレベルも上がり高齢者も手術できるし、想定される合併症は断然容認できるものだと思ったからだ。
合併症については、お向かいさんのことを思い出していた。お向かいさんはなんだかんだと1年以上入院した。その後もあれこれあった。本当に大変なことを乗り越えていらっしゃった。お向かいさんのほうがお若いけれど、ウチもなんとかやっていけるかも!(だいたい腹膜切除より楽だと思うし〜〜。)
先生には、術後合併症で入院が長引いた場合、転院を迫られることはあるのか伺った。それはないとのこと。
ウチらはやる気十分、あとは先生の腕にかかっている! で、つい先生のご経験を質問したりしちゃって、納得したのである。
母「神様、先生、どうぞ上手くいきますようにお願いします。。。」
普通、神様と先生は別々にお願いするものだと思うが。先生は面食らったかも。でもなかなかに良い先生で、「前向きな人のほうが術後の経過も良い傾向にありますよ」と仰ったのだった。
・・・まだお昼か〜。9時からで、5〜6時間かかるというからあと2時間くらいかな。
SN
2015年01月27日(火)18:59
今日なんと、手術で大変な日だったんですね。
Pomさんもおつかれだと思います。
私の母親は胆嚢、脾臓、とってますが全く影響ないです。
母はここ五年半で開腹手術4回していますが、手術の嫌な記憶はあまりなく手術より注射の方がはるかに嫌がります(汗)
早く開腹するといいですね~でも手術した先輩のpomさんがついてるので心強い!
pom
2015年01月29日(木)11:02
SNさん、ホントありがとうございます。
ICUは一泊で済んでお部屋に戻り、行った弟に悪態ついてたようです(^。^;) 娘のほうが何かとイイらしいyo!
SNさんのお母様の話、励みになるし参考になるわ~!
今日は夜に病室に寄るので、リハビリしたくないと行ってるらしい母に優しくビシビシと歩かせようと思います(^^)
リーナ
2015年01月28日(水)21:01
pomさん。
お母様は無事に手術が終わり
少し落ち着いたでしょうか?
大きい手術を乗り越えたpomさんの
経験話しは心強い事だと思います
現に私、
『退院しても思うように食べれない』のくだりは
今の私とリンクして「やっはそーなのか」
ってなんとなく自分だけでない事に安心したり
早く回復されて
何事と無く笑顔で退院される事願ってます。
お疲れ様でした(^-^)
pom
2015年01月29日(木)11:09
リーナさん、ありがとうございます。
一昨日は疲れてしまい、昨日は会社の仕事でいっぱいいっぱいで失礼しました。
術後、食べられるかどうかは個人差が激しいと思うんだけど、食べられなくても、こんなもんだと思って焦ったり悲観しなくても大丈夫! 私なんて食べられなくて当時かなり痩せてしまったけど、今やダイエットしないと、なんて思うくらい(*_*)
母も元からパクパク食べてた人間だから、食べられなかったら落ち込みそうだけど、事前にそのうち復活すると知っていれば平気かなと。
そちらも大変なところ、ありがとね!っつーか、その後、調子どうですか?
SN
2015年01月29日(木)19:59
Pomさん手術無事終わって本当よかったですね。
リハビリ大切ですよね
母親は始めの手術の時、先生にリハビリと言われたら、明日から歩くので今日は勘弁してくださいと言って爆笑されたらしいです←私いなかったんですがちゃんと当人の母親以外から報告いただきました
母親ありえません(汗)
pom
2015年01月31日(土)12:52
SNさん、こんちは〜。
お宅のお母様のほうが答え方が社会的です、交換条件出してるもんww
SNさんのお母様はその後、いかがでしょうか。私は最近、生きる気持ちが治す力(あるいは長寿)を生み出すんだな〜と感じるのよ。その点において、お母様とウチの母は大丈夫だねw
ちありん
2015年01月29日(木)20:57
ぽんさんのお母さま、手術だったのですねΣ(゚д゚lll)
コメント読ませていただいたら、無事手術終えられてよかった。
明るい面白い(笑)お母さまですね~。
少しずつ良くなられることを祈っています。
私の父も2月に手術することになりました。
直腸がんで肝臓に遠隔転移ありましたが、抗がん剤をがんばってしたかいあって、検査では消えてガンも少し小さくなっているようで手術できることになりました。
お互いがんばりましょう~~キリッ(`・ω・´)
pom
2015年01月31日(土)13:01
ちありんさん、ありがとうございます。
お父様も治療中だったのですね。
手術できるようになって良かったです。
でもまた手術となると不安も大きいとは思いますが、ちありんさんが手術のときの入院で経験した事などを事前に教えてあげれば、お父様も安心して挑めると思います!
ちありんさんご自身も追って手術でいろいろ大変だとは思うけれど、
うん、お互いがんばりましょう! キリッ。