Archive for the ‘02.病名がわかってから(入院・手術)’ Category

術後14日目

今日はここ数日に比べて最も調子が良い気がする。
それもそのはず、先ほど米村先生が来られ、昼のレントゲン結果から、胸の水は改善されてきたとのこと。飲み物フリー、しかし食事はまだだけど、飴やガムを食べることを推奨される。喜び勇んで売店へ行った。こどものようだ。

今の時点でも微熱がでない。快方に向かっている実感。

今日は、先月分の医療費明細が上がってきて、支払いに1階に行く。同月内に収まるように入院すれば節約できるのは知っていたが、仕事の都合上、月末入院手術にしたのだから仕方ない。

術後13日目

体重計を借りて、入院後はじめて計ってみる。
なんと、3kg以上増。絶食、顔もやつれてきたのに、これはどういうことか。

日曜でも、米村先生の回診。お腹の張り、お腹からの排出量などを見ていただいたついでに質問してみた。むくみとのこと。こんなにむくむものかと驚く。

昨日と変わらず痛み止めを服用、おしっこの出をよくする液体も点滴から入れる。昨夜便秘の薬も飲んでいるが、効いてくれない。

夕方、熱を計る。37.9度だった。

術後12日目

早朝の血液検査のあと、出張レントゲンが来る。

今日の回診で、CT検査の結果、胸水があるとのこと。炎症は起こしていないらしい。
再びお腹に管を入れ、水を排出してもらう。

術後11日目と、手術の切除部位

結局のところ微熱が下がらない。その上、昨日はお腹の激痛で、もうどうにかなりそうだった。オキシコンチンという薬が来るまでの数時間、七転八倒すらできない痛みに耐え続けた。

今朝の回診では、ニョロっと出ていたお腹の管をすべて外される。何だかうれしい。なのに、血液検査で白血球が多いということで、突如、絶飲食に逆戻り。五分粥までいっていたのに。。。

でも食べるのにお腹の痛みとの闘いだったため、絶食は気にならない。水が飲めないのが嫌だ。

高カロリー輸液の点滴を受けていたが、さらに濃いめ?になったもよう。おまけにイントラリポス20%までぶら下がる。食事抜きなのだから仕方ないか。

3時に造影剤を使ったCT検査を受ける。

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今回の手術について、術後、先生から直接話を伺いたいたかった。そこで先日、胃腸の通りの検査をした際、米村先生と一緒に手術してくださった石橋先生に伺うことにした。石橋先生は図解入りで説明してくださった。

切除部位は、胆嚢、脾臓、腹膜、胃の幽門側、横行結腸。
わらび餅のように粘液腫が腹膜についていたらしい。

今朝の回診では、米村先生が手術で全部取り切ったとおっしゃっていた。
まずはめでたし。

術後8日目

昨日まで微熱が続き、どうにもこうにも辛かった。
今朝は36.9℃。やっと下がったかな。

ICUを出るとき、先生がドレーンの管をお腹から3cmくらいのところ切ってくださっているので、動き回りやすい。
まだ出続ける廃液は、ガーゼをぶ厚くお腹に固定し、吸い取っている。
数時間おきに看護師さんがガーゼ交換してくれるのだけど、
3つあるうちの一番下部がビチャビチャになる。
それでも輸液とともにあれこれぶら下げるよりはるかにマシだ。

前回の経験から腰痛対策にテンピュールの腰枕を持参したのだが、それは正解だったものの、今度は背中の痛みに悩まされ中。
たぶん、ここのそばがら枕が自分には合わなかった模様。首が高くなってしまい、背骨に負担がかかるのだ。そこで数日前に夫の実家から、テンピュール枕を持って来てもらった。
もう寝る時辛いことはないが、今も起きていても背中の痛みが取れないのはなぜだろう。

相部屋の空きが出来、好き放題していた個室から相部屋へ移動。窓側なのが嬉しい。

今日は胃と腸の通りをみる検査があるというが、何時になるのかまるでわからず。流動食を食べなくてすむのでちょっとラク。何しろ食べると胃痛、そして下痢というコース。先生からは3分の1食べれば良いからと言われているものの、食事は恐怖です。

2013年11月4日追記:
背中が痛かったのは、胃など上腹部の切除が多かったからだと思う。お仲間から腰が痛くなるとは聞いていたが背中が痛い話は出ていなかったことと、自分自身がこの時点では胃を切った事実をわかっていなかった、というのがあって、ひたすら枕のせいにしていたのだけど。

術後5日目

あー長かった。本当に長かった。
昨日ICUから出て、重篤患者の入る部屋で一泊、
今日の昼、一般病棟へ。
相部屋希望だが空きがないので、個室でイヤホンなしにTVを見る。

これまで管があちこちから出ていて、寝がえりもままならず
背中が痛かった。
やはりICUは特殊空間である。
なんであんなにストレスをためられるようになっているのか、
改善してほしい!!

今日から水も飲めた。何日ぶりの水分か。
給湯器のお茶が、美味しかった。

  • klois

    2011年07月03日(日)15:21

    返信

    術後第一声、お待ちしていました!一般病棟へ戻れたとの事、良かったねー。

    • pom

      2011年07月04日(月)11:49

      返信

      ありがとうございます!

  • klois

    7月 3rd, 2011

    返信

    術後第一声、お待ちしていました!一般病棟へ戻れたとの事、良かったねー。

    • pom

      7月 4th, 2011

      返信

      ありがとうございます!

岸和田徳洲会病院に入院

24日から大阪に来ている。月曜手術にしたため、前日に受診する麻酔科が金曜日になってしまったからだ。
2日ほど親戚の家に厄介になり、甥が麻酔科も今日の入院も付き添ってくれた。
とても助かる。

ベッドで下剤を飲まなければと思いつつ、ゴロンとしていると、なんと米村先生が。今日は日曜なのに。厚生労働科学研究費補助金による難治性疾患克服研究事業の臨床研究について説明を受けた。もちろん、同意。早くこの病気の標準治療が確立してほしいし、また、将来的に特定の遺伝子が発見されたりしたら嬉しい。

明日の手術についての不安は一切なし。それより術後に入るICUのほうが不安。あそこは時間の感覚がなくなるし、腰痛いし。ラジオ、腰枕を持って来たので、使わせてほしいなあ。

もう消灯時間。。。眠くないので、ワンセグで大阪放送でも見ようかなっと。

 

あれから1年以上経った2012年9月追記:手術日のこと、ICUのことなどを思い出しながら振り返ってみました。
手術とICUの数日(その1)
手術とICUの数日(その2の前に)
手術とICUの数日(その2)
手術とICUの数日(その3)
もっと、本当は緊張したり痛く苦しかったはずですが、人間というものは、嫌だった事を結構忘れられるようです。。。

点滴の針

今ごろになって、東海大学病院のスタッフは、血管に針を刺すのが総じて上手いのではと思ったりして。

うれしい電話フォロー

岸和田の病院に日帰りで行ってきた翌日、なんと銀座医院の亀山先生から電話を頂戴した。普通、病院の先生がフォローの電話なぞくれるだろうか? 感激してしまった。

実は5月13日に、ちょっと背中が痛いというのが口実で、銀座医院を受診した。大学病院の先生とセカンドオピニオンの件でうまくいかず、不安だったのだ。紹介状を期日までに書いてくれるか心配だったし、また、セカンドを受けた結果、地元近辺の病院で治療を受けたいと思ったところで、大学病院の治療方針は受け入れがたく、ほかに良い病院があれば教えていただきたいと思っていた。

そのとき亀山先生は、医者は職人が多い(愛想は悪い)、でも腕はいいかもしれないよ、とおっしゃりながらも、いろいろアドバイスしてくださった。そして気落ちする私に、「医療の進歩を期待するのもいいよ」ともおっしゃった。抗がん剤治療などを受けなければならない患者にとっては、希望を持てることが重要だし生きる気力となる。それに本当にがんばって生き続けていけば、治る方法が開発される可能性だってあるわけだ。

その亀山先生からのお電話である。ちゃんとセカンドオピニオンが受けられたか、心配してくださっていた。それで、大阪で手術することになったことまでをお話しした。私もその後、自分がどういう診断や治療を受けるかをきちんと話して、先生の今後の診療に役立てていただきたいと思っていた。

先生はさらにいろいろアドバイスしてくださってエールを送ってくれた。さんきゅ〜、先生。手術して戻ってきたら、調子が悪いときにはいつもお世話になりたい。

これまで特に「かかりつけ医」はいなかったし、それをなんとも思っていなかったが、今、「かかりつけ医」の重要性をつくづく感じている。自分の病歴をわかってくれているのは安心だ。もちろんわかってくれているだけでなく、見立てがよく、さらに熱い思いのドクター。そんな先生が身近にいてくれるのは、なにより心強いものだ。

岸和田徳洲会病院に来た

早起きして飛行機利用で岸和田徳洲会病院へ。手術日の決定と、術前の検査のためだ。外科の待合室は人でいっぱい。おばあさんたちの泉州弁を聞きながら、うつらうつらしつつ順番を待った。

米村先生に呼ばれ、さくっと診察したあとCTなどの検査をした。検査結果が出るまで、病院のスタッフに教えてもらった中華屋さんで昼食。鳥の唐揚げがおいしいらしい。それで鳥唐野菜炒め弁当を注文。ご飯少なめとお願いしたけどボリュームたっぷり。リンゴ、初物のスイカの果物まで入っている。

食べ終わった頃に仕事先から電話が入る。メールチェックしたり、携帯であちこち連絡をとっている合間を縫って、うまい具合に店のおばちゃんが「食後のコーヒー出すなー」と言って絶妙なタイミングでコーヒーが出てきた。なんだかすごい、関西って。会計の時には、「忙しなあ」と“ねぎらい”の言葉をかけられた。こういう時は何と答えると大阪的にGOODなんだろう?

病院に戻って、先生から手術内容を聞く。胆のうと脾臓を摘出、腹膜切除、さらに腹腔内温熱化学療法、入院期間は3週間。さらに良性と悪性の中間なら20年生存率90%と聞き、小躍りしてしまう。それって完治も同然ではないか。

その後、コーディネーターから入院の説明を受ける。病室のネット環境について聞いたら初めて聞かれたとのこと。全部一式用意できるならOK、ということは病室にLANはないだろうから、ipadを持ち込もうっと。

なんだか楽しい気分になってきた。