手術が終わって4日経ちました

昨日、HCUから脱出し、おかげさまで一般病棟でゆるゆる入院生活に突入中!

手術部位はおへそのみ。こんなのは珍しい例らしい。おへそにのみ腹膜偽粘液腫があって、ほかは癒着をはがして見たけれど何もなく、温熱化学療法はせずに閉腹したのとのこと。手術開始時間が11時45分に早まったのだけれど、終わったのも早くて午後1時半には家族は呼ばれていたという。(今回も甥にビデオを撮るように命じていて、待ち構えていたところ、先生は紙1枚持ってやってきて、さくっと説明して終わったらしい。麻酔から目が覚めたとき、見せてもらっておけばよかった!甚だ残念。)

お腹の切り口は上は前回創よりも数センチ下から、下は前回創よりも数センチ下まで切ってあった。出ているドレーンはないので、ビチャビチャ地獄にも遭わず。

熱はこのところ7度前半で推移。たいしたことなし。
 
要するにたいしたことなかったです!! 

だったらまだ取らなくても良かったのでは?とも思うんだけれど、それは間違いらしい。広がる前に取れてラッキーだったと思わないと。

今は食事が摂れないほどの便秘で、お腹がひどく張って痛く、こうしてPCに向かうのもつらいなあと思うほど。歩けと言われて歩いているけれど全然出てくれないんだわ〜〜。

コメントやメールなど、多くの応援メッセージ、本当にありがとうございました!

とりいそぎ、ご報告まで。

♪あた〜らしい朝がきた

たくさんの方々から応援いただいて、おかげさまで本日12時より手術予定となった(本日の2番手。たぶん、12時以降になるのではと予想)。がんばるのは先生なので、私は術後に回復をがんばりたい。皆様、本当にありがとうございます!!

さて実は、先生の診断、今さっきだもんね。7月の池田以来! 

昨日は午前中にMRIを含む検査をし(これも普通はもっと事前にやるけど)、午後入院で、麻酔科の先生が病室でちゃっちゃと問診して、下剤を飲む前に看護師さんが軽くストマの話をしつつ付ける位置をお腹にマジックでつけた。ストマ位置のオーダーが先生から入っていたという(ちなみに1番手さんはオーダーなしらしい)。

お腹にマーキングされると、さすがに凹む。で、看護師さんに質問してみた。

「ほかの患者さんはどういう反応ですか?」

「みな、キレます。聞いてない!って。」

そうかそうか、やっぱりそうよね、そうだよね。

「マーキングしても、ストマにならないことも多いんですよね?」

「そうですね。多いですね。」

看護師さんはでも、ヨネサンは軽くストマを作ってくるとも仰っていた。ヨネサンか。。。ヨナグニサンがバッサバッサ飛んでる姿を想像してしまう。ちなみにヨネサンは、前日まで手術のスケジュールを柔軟に考え、空きがあればポートを埋め込むのとかも自分でやっちゃうらしい。

で、先生の診断は先生の外来が終わってから病室である予定だったのだけれど、それがかなわなかった。で、今さっき。やたら颯爽と入ってきたのだった。

触診をしてから、おへそ部分を取るだけならすぐ終わる、まあ、そこだけってことはないけどと仰っていた。ストマになるのか伺ったら、
「それは使わない」という答えだった。たぶん、今回は免れるだろう。この間、1分半くらい?

こんなことを書いていたら、先生がいきなりドアを開けて私の顔を見るや「アハハ」(訳:間違えた)と笑って行ってしまった。

第3回 腹膜偽粘液腫シンポジウム 内容(米村先生編)

わかりやすい勝谷さんの内容が初級者編(?)なら、米村先生のそれはアドバンストって感じか?
(こちらも同様、ちょ〜ざっくり記すが、取りこぼし内容や勘違い、私の思い込みの可能性もあることを十分ご承知おきくださいませませ。行った人、なにとぞコメントでのフォローよろしく! また、ご自分のブログ等に内容をアップした方や内容をアップしたサイトを見つけた方は、補完のためにも、ぜひともこちらのコメント欄にアドレスを入れていただくと嬉しいっす。)

なお当日は、「厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)総合研究報告書 概要版 腹膜偽粘液腫の本邦における発生頻度・病態の解明・治療法の開発に関する研究(H24−難治等(難)−指定−007)平成24年度 総括・分担報告書」(どこまでがタイトルなのか、わからない!)の本も置かれ、希望者はもらえた(同時に寄付のお願いもあり)。先生のお話を聞いてから本をみると、ビミョ〜にわかった気になる。

***

【「腹膜偽粘液腫 最新の話題」米村豊先生】

上記の本にある研究により(研究分担者の先生方について説明あり)、2年間でわかったこととして以下の内容を発表された。

【腹膜播種治療の国際的機運が上がっている】
先生方の積極的な発表、論文
国際腹膜播種学会(第9回)のトピックス
→これまでHigh gradeとLow gradeしかなかったWHOの病理分類を、無細胞性粘液、High grade、Low grade、Signet(印鑑(環?)細胞癌)の4種類の分類に訂正することを提言。
→腹膜切除+周術期化学療法のトレーニングプログラムでの若手育成

【日本での発生頻度・症状・病能期間・High Volume Centerにたどり着くまでの経緯】
発生頻度を調べるために全国の1087施設へアンケートを実施。そこから、本邦における発生頻度は100万人に1.5人前後と推定。
→特定疾患かどうかに重要。

【新しい手術技術・スーパー温熱療法の開発】
抗がん剤単独では腹膜播種は治せない。(多剤耐性癌細胞の存在、血管のないところで育った癌細胞、癌幹細胞の存在)
癌幹細胞の治療は、腹膜切除と、スーパー温熱療法(60度以上にすると癌が死ぬ。具体的にはボールチップやアルゴンビームで焼く)を併用することで治療効果。

【PMPの原因遺伝子を発見】
5種類の遺伝子を見出した(国際特許申請中)
Low grade、High gradeのもののみ。

【転移しやすい腹膜・再発しやすい腹膜の存在】
リンパ管網の豊富な腹膜が転移・再発しやすい。
→それ以外の腹膜は取らなくて良い。また、そこの腹膜は再発予防のために最初の手術時に取る。

【再発を起こす確率(完全切除後)】
[組織的に見ると]High grade 33%、Low grade 19%、印鑑細胞癌 53%
[HIPEC]なし 35%、あり 21%(HIPECは再発率を下げる。手術時にHIPEC施行するが、出血量が多い等でできないことも。)
[PCI]9以下 12%、10~19 31%、20~29 36%、30~39 38%(完全切除できていればPCIが高くても一定の率に抑えられる。)
[術前血清CEA]10以上 38%、10未満 15%
[CA19-9]高値 44%、正常値 15%
上記を自分の場合と当てはめることで、再発リスクがわかる。

【再発再切除】
再発を起こしやすいところは、腹壁、尿管など。動脈周囲に見られる傾向。
再発の危険は5年ちょっとまである。(要観察)
再発発見の経緯は、腫瘍マーカー(42%)、腫瘍マーカー+画像診断(26%)、腫瘍マーカーは正常だけど+画像診断(26%)、鼠蹊部等に腫瘍を触れる(6%)。
(小さいものはCT、PETでわからない。また、腫瘍マーカーの見方として、CEAが20〜30以上だと再発の可能性。20以下で観察していてグラフが鋸状になる場合は違う。マーカーのグラフが右肩上がりなら再発。)

再発再切除後の予後は、Low gradeは良い(再再発も切除していくことで良好に保てる)。High gradeはやや良くない。

【術後合併症】
65歳以下は術後合併症が少ない。
合併症の因子として、PCIが20以上、手術時間が5時間以上、出血量が2.5L以上。
術前温熱化学療法をすることで、合併症が減る。

【腹腔鏡による診断・温熱療法・治療法の選択法】
腹腔鏡で、生食水洗浄をし虫垂切除あるいは生検で悪性度の評価を行う。温熱化学療法も行う。(入院日数は平均10日)
術前温熱化学療法でCEAが下がる。

悪性度により、PCI=0なら経過観察(該当者はほとんどいないが)。
無細胞性・Low gradeなら、3~6か月で腹膜切除+HIPEC。
完全切除可能なHigh grade・印鑑細胞なら、早急に腹膜切除+HIPEC。
完全切除不可能なHigh grade・印鑑細胞なら、全身化学療法(FOLFOX/XELOX×5)をして2か月後に腹膜切除+HIPEC。

【効く抗がん剤】
ゼロックスが最も有効、30%の腫瘍が消える。
FOLFOXも良い。
→High grade・印鑑細胞に。

薬剤感受性試験の結果を見ると、ドセタキセルがよく効く。ジェムザールも。これで温熱化学療法をすれば効果が見込めるが、現状では保険の関係上、使えない。(来年、厚労省の研究費が下りれば、やっていきたい。印鑑細胞などに福音。)

【腹水濾過凝縮再静注法の新しい利用法】
腹水濾過凝縮再静注法は腹水の症状緩和、腹水ドレナージの欠点を解消。抗がん剤の効果が上がる。
外来でやっている。
副産物で集めた癌細胞で、薬剤感受性試験ができる。樹状細胞免疫療法の抗原(自分自身のものでできる)となる。

【5ALAによる蛍光ガイド手術の確立】
ただし、Low gradeでは光らない。悪性度が高いと光る率が高い。

【妊娠も可能】
7人の患者が妊娠(6名は健常な新生児を出産、残り1名は妊娠10週目)。←世界で一番多い数(草津)。
出産を諦めなくても良い(Low gradeならPMP手術を延期可能。41歳以下は条件付きで卵巣子宮ともに温存できる可能性あり)。

【今後の目標】
PMP関連遺伝子産物;新しい腫瘍マーカー・分子標的薬
腹腔内化学療法の開発(前述ドセタキセル[タキソテール]の件)
免疫療法
IPS自己腹膜中皮細胞の樹立
平成26年度厚生科学研究費の取得
難治性疾患の国の承認
(あと、研修医療者絶賛募集中らしいyo!)

***

【米村先生への質疑応答】

これについては、腹膜偽粘液腫患者支援の会のHPでアップされるとのことなので、そちらを見ていただきたく。

一つだけ、【患者ができる合併症予防は?】(←コレはオラが質問したんだyo)
食道癌(と先生は仰ったと思う)で口腔ケアした人は合併症が減ったという統計があるので、手術待機期間に虫歯治療・歯垢クリーニングをすると良い。←やったyo!
手術中出血が多いと脈拍が150まで上がるので、脈拍が上がるのに慣れる練習をする(ここで笑いが起きたyo)。走るとか温泉入るとか。←うわっ、やってないyo! 明日、走るか? もう、出血量が少ないよう祈るのみ。
食事療法は、済陽先生が言っているが、日本食でビタミンCを多く摂る。動物性脂肪は摂らない。そうすることで抗がん剤が効きやすくなる。←ビタミンCか〜。

***

以上。ぐは〜。誰か、補完&訂正たのむ!

第3回 腹膜偽粘液腫シンポジウム 内容(勝谷さん編)

昨日の、腹膜偽粘液腫患者支援の会主催による、シンポジウムの内容について。
(以下、ちょ〜ざっくり記すが、取りこぼした内容や勘違いや私の思い込み?がある可能性アリ。行った人、なにとぞコメントでフォローよろしく! また、ご自分のブログ等に内容をアップした方がいらっしゃったら、ぜひともこちらのコメント欄にブログのアドレスを入れていただけると嬉しいっす。)

***

司会の小林さん(患者さん)が開会挨拶後、会の代表の藤井さんが現在の国の難病対策審議等を織り交ぜて挨拶。
NPO法人腹膜播種治療支援機構 副理事長の勝谷さんの「腹膜播種センターの取り組み」、草津総合病院 病棟看護師長の松田さんの「腹膜播種センター病棟の現場から」、そして米村先生の「腹膜偽粘液種 最新の話題」と質疑応答と続いた。

***

【「腹膜播種センターの取り組み」勝谷禎介氏】

【腹膜播種センターは3病院で包括的に活動】
岸和田徳洲会病院(大阪)
草津総合病院(滋賀)
池田病院(静岡)
(来院者総数は月に300名程度。手術を行う岸和田と草津の手術総数は年間約400例、手術件数はどちらも同じくらい。腹腔鏡の鑑別&術前治療は草津のみ実施で月10例。)

【腹膜偽粘液腫とは】
腹膜偽粘液腫にみられる腹膜播種は、治療が困難な転移形式。
腹膜偽粘液腫とは病名でない。まれな疾患。(ちなみに、腹膜偽粘液腫という名称ではがん保険はおりない。)
国内推計100万人に1.5人の割合で発生(厚労省研究班による)。
年間160人前後が発症(同上)。

【腹膜偽粘液腫の手術】
術前化学療法で完全切除できるように転移巣をコントロールしてから、手術で完全切除し、術中から抗がん剤治療(腹腔内温熱化学療法)を開始。(さらに術後化学療法を組み合わせる。)
手術単独、化学療法単独、免疫療法単独では、長期生存が期待できない。→包括的治療へ。

手術成績(草津)
 術中PCIは22±12、手術時間は300±99分、出血量は2.4±2.1L、完全切除率65%
(PCIはいろいろ指針になるから、先生に聞くと良い。)
 在院日数中央値 合併症なしは33±19日、合併症ありは67日±57日

【術後合併症】
多くは、術後感染症による膿瘍(→敗血症)、縫合不全など(→術後出血)。
患者の術前状態が術後合併症に影響することも。
(経口摂取不良やイレウスで脱水状態だったり、がんの進行での免疫力低下等、またメンタル面の影響。メンタル面においては、病との戦いに最初から負けている人。術後どんどん歩く人などメンタル面が強い人は順調に退院できる。)

【腹膜播種センターの取り組み】
困難な手術、術後合併症などのことから、癌局所療法・腹膜播種センターでは、外科医、放射線科胃、麻酔科医、ICU・外来・病棟・オペ室看護師、管理栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカー等でのチーム医療に取り組んでいる。

【その他】
草津での初診来院者数は月平均6人強。女性の方が多い。年齢は16〜88歳。平均年齢50代半ば。
以前より草津の外来の初診者数は減ってきた感触。(長らく患っていた患者層がおおよそ治療を開始しており、現在は早めに病気が見つかって受診する割合が増えた。)

腫瘍マーカーを減少させ、PCIスコアも低下する腹腔鏡下温熱化学療法(L-HIPEC)の施行映像等

***

以上。

バタバタっと

昨日、岸和田徳洲会病院の担当看護師さんから連絡をいただいた。一昨日のYコールから、12月上旬に手術だとYコールが来たHappyさんと「看護師さんから来た?」「来ない」とメールのやり取りをしつつ待っていたので、早速Happyさんに伝えた。彼女からも連絡があったと返事が来た。

それでちょっとここで、Happyさんの話と岸和田の順番待ちについて。

抗がん剤治療で腫瘍を小さくしてから再手術に挑むHappyさんは、その後、腫瘍マーカーの数値も下がり、規定の治療+1か月の休薬期間も終わっていた。いよいよ手術、というわけで、先月末に彼女が先生に順番を聞いたところ、5〜6番目ということだったらしい。

彼女は辛い全身化学療法も前向きに乗り越え、あとは手術!なんだけれど、進み具合が悪い状況に、待っている間にまた悪くなりやしないか、苦しかった努力が無駄になりはしないかと、相当不安だったに違いない。でも、計画的に治療を行っている患者さんについては、先生も順番を考慮されているとは思う。

そんな感じで、先月末で5〜6番目にエントリーされてた彼女が12月上旬(具体的日にち決定済)。それより先、10月第3土曜日に2番目にエントリーの私が11月29日。イイ感じに進んでいるのでは?

さて、看護師さんから伺った私のスケジュールは、手術前日の午前中にMRIやら血液検査やらをして、午後に入院とのこと。時間に無駄のないスケジュールで、こちらとしては大変ありがたい。それで、MRI予約に間に合うよう、水曜日は大阪の親戚にお世話になることにした。

にわかにスケジュールがタイトになってきたよ〜ん。

本日は入院中に開催される展覧会の出品作品を制作! 明日はシンポジウム! 明後日、明々後日は会社&その他諸々。。。掃除は、、、もうしない!に決定。

そうそう、喉はその後、どうしたか。実はまだちょっと変。おおよそ段取り済んだら、その後の耳鼻科の話とか、鼻の画像添付でアップしよ〜っと。

Yコール、キター!

先ほど、米村先生からお電話アリ(これを勝手に「Yコール」と命名)。

「11月29日はどうですか?」

「ニジュウ、、、? あ、29日! はいっ!」

すごく短い電話で終わった。詳しいことは後から看護師さんが連絡くださるとのこと。

ということで、予想より早まり来週金曜となりまシタ!!

前の投稿にいただいた温かいコメント、本当にありがとうございます!

12月入ったらすぐ!だそう

手術の連絡はだいたい月曜の朝、と伺っていたので、昨日の朝は緊張しながら電話を待った。気の長い夫もさすがにこの頃は怒り混じりの「まだなの?」モード。「今日電話がなかったら、もう永遠にない!」とワケワカンナイ断言までしていた。

電話は、なかった。

今は手術への不安より、宙ぶらりんな状況から脱出したい気持ちが勝る。凹んで口がラーメンの小池さんみたいになっているそんな私に、「もう、こっちから先生に電話して!」と夫が言った。

月曜日は手術日だ。終わっているかどうか、、、急病でもないのに電話して良いかな、、、機嫌悪かったらどーしよ?って機嫌悪いの見たことないわ、、、と、あれこれ思いつつ、5時頃、病院に電話した。

受付から電話を回していただく。

「アハハハハ〜〜。」

いきなり先生のふにゃけ笑いの声が(イマドキは院内PHSだというのを忘れていたため、すぐつながって焦った)。ちなみに、この笑い方を訳すと「あー、アンタね。何でかけてきたか、わかるよ」的な?

「もう良いんだけどね、シンポジウムが終わってからにしようと思って。」

「もう良いんだけどね」を訳すと「もうアンタの番が来てるよ。緊急性があるわけでなし、シンポジウム聞いてからが良いでしょう」的な?

「大体いつになりますか?」

「12月入ったらすぐ。」

ついに順番が来た〜〜! 具体的な日にちは出なかったけれど、「すぐ」だったら第1週か。

先生は、このところ月曜休日が多くてなかなか順番が進まなかったと仰った。たぶん他にもいろいろ理由はあるだろう。でもそれを仰らないところが紳士な気がする。

そういうわけで。気持ちがかなりスッキリした。シンポジウムには出席しまッス!

いつ連絡が来ても良いように過ごすというのは、とりあえず社会人のワタシとしてはそろそろ限界だった。たいしたことはやってないはずなのに、「入院の場合は。そうでない場合は。」のスケジュールを毎週ごとに組み直すのに、ほとほと疲れてしまった。家でも食材を買いすぎないようにするのが、ストレスを助長。キャベツ4分の1個とか、玉ねぎバラ2個とかがずっと続くのって、どーなのよ?奥さん!

さて、おおよそ決まって良かったものの、12月である。。。人に代わってもらいにくい用事についてどうするか、、、後半なので、それまでに退院できないか。。。2回目なんだし、10日くらいで退院を目指すか。

急げ! シンポジウム申し込み

【第3回「腹膜偽粘液腫 シンポジウム」】
日時 11月24日(日)12:30〜15:30(開場12時)
場所 大田区民ホール アプリコ B1展示室
参加費 500円
参加申し込み方法 17日(日)までに 会の代表・藤井さんまで
(2013年11月23日追記:現状、申し込みなしで当日参加も可能とのこと。)
主催 腹膜偽粘液腫患者支援の会
協力 腹膜播種治療支援機構

*藤井さんのメールアドレス等、詳細は、腹膜偽粘液腫患者支援の会(シンポジウム案内はhttp://www.pmp-jp.com/sympo3pamph.pdf)を見てね。

今回も米村豊先生、勝谷さん(腹膜播種治療支援機構・副理事長&米村先生の手術コーディネーター)がお話しされる。前回聞いた時は知らなかった最新情報満載で、へええ!と思ったものだ。

たくさんの患者さんを診なければいけない米村先生に、自分の診察時にあまり時間を使うのはどうかと思って質問も憚られるというのと、質問しても、先生は単純にひと言で説明されるんだけれど、なぜその答えなのか?と考えだすと、先生と私に知識の差がありすぎるせいで、ちょこっと聞いたくらいじゃさらにわからずドツボに嵌る、、、そんな状況だから、こういう場があるのはありがたい。

お二方のほかに今回、草津総合病院の病棟婦長も話されるとのこと。大きな手術で何かと不安な患者にとって、また、遠方で患者をしょっちゅうは見にいけない家族にとって、腹膜偽粘液腫の治療に携わる看護師さんからの情報は得るものが大きいだろう。

そんなわけで、ぜひ行きたい!なシンポジウムなのだけれど、24日じゃん? 私、シャバにいるの? いるのぉおお??? 

シンポジウムの参加申し込み期限は17日。なので、もしかしたら入院してたら不参加ですが的メールを藤井さんに送った。

「患者さんなんだから、変更はOKです」というお返事を頂戴し、ほっとした!

それで、ずうずうしくも米村先生への質問事項も送ってしまったyo! 再発する人の数は、周囲を見回すと先生から聞かされているのより多い気がするけれど、実際どーなのか?とか、いろいろとこの際、お伺いしたくて。

会の会員でなくても参加できる。最近、腹膜偽粘液腫と診断されて何がなんだかな方、米村先生の治療は受けていないけれどどんなものか知りたい方、すでに米村先生の治療を受けている方、この病気&治療に興味ある方、あと、「ぽんぽこ日記」を見てくれてるそこのアナタ!アナタもご参加、いかがでつか?

私には、最新情報が入手できて、皆にも会えて、そのうえ先生に「ちょっと〜いい加減まだでつか?」テレパシーを間近に送れるという、オイシイ会である。

あのM.Hさんご夫妻や、池田で握手するKさん方はお手伝いを買って出たとのこと。八重桜さんもHIMEさんも行くって。やたら盛り上がりそうだなあ。。。

数日前に実家に行った。車で1時間ほどのところだが、両親が80代ということもあり、ほどほどに行っている。

「それで、手術はまだなの?」と母が私に聞く。

「まだなんだよねー。」

とりあえず母は、人並みに心配しているようである。ところが父は。

「見て、これ。」

父は、定期的に通っている病院での血液検査の結果を出して見せてくる。

「それ、前に来た時に見たけど。ここの数値が高いんだよね?」

「そうなんだよねー。」

「大丈夫。先生が何とも言ってなければ。」

「そう?」

「うん。」

いつも同じような話をしている。そして、自分はこれからあと10年は生きるんだと、ひたすら長々話すのである。

ちょっとウザくなってしまい、こんなことを言ってみた。「自分が長生きする話ばっかりなんだけど、私の病気のこととか気にならないの?」

「だって、何の病気か聞いてないもん。それでね、曾爺さんが長生きだったからね、曾爺さんより長く生きようと思ってさ、、、」

かなりの衝撃であった。

父にももちろん私の病気の説明をしている。これから手術することも知っている。なのに、全然心配していない。。。

私は父親っ子で、父も私をとても可愛がってくれていた。父は絶対的に私の味方で、誰よりも私を心配してくれる人だ。そしてそれは永遠に続くものだと思っていた。。。

以前から時々、ボケてる?な感じはないではなかったが、この時はっきりとわかった。と同時に、なんだよ〜寂しいな、と思った。

***

ときどきメールや電話でやりとりしている「お向かいさん」に、ついこの話をしたら、

「ご両親がご健在何よりです。
加齢で物忘れや少しボンヤリするのは、色々な事の恐怖を忘れるためと聞いた事が有ります。そうかも知れませんね。」

言葉を選びながらの「お向かいさん」の優しいメールに、今度は私が父の絶対的な味方にならなきゃね、と結構真面目に思った。

内科に行って耳鼻科に行く

赤黒い、つるんとしたタピオカが嵌っているおへそを見るたび、もっと大きくなったらどうしようと思ってしまう。

おへその異変に気づいてから、「臍転移」とか「Sister Mary Joseph’s nodule」なんてワード検索をした。フツーに良くない。「フツーに」というのは、一般的に良くないとされているのは調べなくても推測できたから。

いろいろ調べていると、グゲッグボッともんどり打っちゃうほど増殖している症例写真や、出血とかクサイ汁が出てくるとか、、、いやだわーそんなの。

そんな心配のほかに、1か月くらい前からずっとイガイガな喉も気になる。手術に向けて、体調をととのえているのに。

喉のイガイガといえば、全身麻酔時に喉から管を入れるので、術後は喉がイガイガ痛い。そんななのに、絶飲。水すら飲めないんだから。イガイガフィーバーにこのイガイガ喉が耐えられるのか!?

気になるので先週半ば、耳鼻科に行けって言われそうだが、まずはいつもの銀座医院の内科に行った。

すっかりお世話になっている内科の亀山先生は、最初はとっつきにくい印象だったけれど、お医者さんに聞くには気後れしそうなことも今や伺えるようになり、いくつもの不安を取り除いていただいている。

私を見て「退院してきたのかと思った」と仰る亀山先生に、おへそを診ていただきながら訴えた。

「おへそ、爆発しませんか?」

「爆発は、しない。」

ちょっぴり本気でボカーンと破裂したらどーしよ?と思っていたのである。クサイ汁が噴出したらいやだし。

クサイ、で思い出したけれど、いつだったか、私は先生にこんなことも聞いたことがある。

「がんの人ってにおうって聞くけど、ワタシ、クサくないですか?」

「pomさんはくさくないよ。乳がんや外因性(←と仰ったような? 記憶が定かでない)のがんなんかだと、におう。」

それと、腸内のがん(←これもこのように表現されたか、記憶が定かでない)が口臭となることもあるのだそう。

たぶん、こんなことを聞く患者はいないだろう。でも気になっていたのだ。ほかに誰かに聞いて、もしにおっても本当のところは言ってくれないだろうし。

で、次に喉の件。まず検温したら37.2度。ビミョー。

「喉、見せて。」と、先生がアイスを買うとついてくる匙のデッカいやつを出して来た時点で身震い。

「それ、苦手なんです。グイってやったらゲボッって本当に来ちゃう!」

先生は手加減しながら、ちらっと喉を覗いた。

「腫れてはいないけれど、喉の奥まではわからないから耳鼻科に行ったほうがいい。耳鼻科ならすぐわかる機械があるから。」

そう言われるだろうなーとは思ったんだけれど。

今から行けと言われ(そう言われるために受診したのかもしれない)すぐ近くの耳鼻科を紹介していただき、体温は1日3回とか計って経過を見ろということだった。

***

「喉が赤くなっていますね。」

ソースせんべいを食べた中村梅雀みたいな耳鼻科の先生は、舌を押さえる器具にひるむ私の、舌をグイ〜っとやってから仰った。

「鼻に管を入れて、鼻の奥を見てみましょう。」

「は、鼻に管を入れるですってぇぇ!?」

「耳鼻科はあまり来た事がないですか?」

「はい、ほとんどありませんっ! (キリッ。)」

看護師さんが「それは幸せですねえ」と笑っている。

先生は模型を取り出して、喉と鼻がつながっていて鼻の奥には副鼻腔があることを説明し(そのくらいはこの私だって知ってますがねっ)、「管が嫌ならレントゲンを撮りましょう」と仰った。

レントゲンでは副鼻腔の篩骨洞というところが白く写っていて、そこに膿だか何だかが溜まっており、副鼻腔炎なのは間違いないらしい。鼻づまり感がまったくないので、意外だった。そして、鼻の膿が下りてきて喉が細菌感染することがあるとのこと。副鼻腔炎が慢性なら治りにくく、また、原因が花粉アレルギーのこともあるらしい。

アレルギーはナイっしょ。と思ったが、検査したことがないならやってみてもいいかも、という話になり、検査のための採血をした。

「炎症を抑える薬を出しておきましょう。それと痰を切る薬を。」

「痰なんて出ませんよ?」

自覚症状がなさすぎな患者に、しっかり痰を切る薬も処方され、最後にセルフでやる鼻シューシューの機械(あれ、何て言うのだろう)をやって終わった。

***

で、数日経った今、おへそはとりあえずも、喉は薬を飲んでいるのに今もちょっと変なまま。熱は下がっている。アレルギーが原因なのか? 今日、結果を聞きに行こうと思う。

・・・ふと、ちょっと前にまぶたが腫れたことを思い出した。まぶたの腫れと喉のイガイガと篩骨洞の副鼻腔炎って、関係ある?