草津総合病院に行く

米村先生に診療していただくため、一昨日の夜に夫とともに滋賀県の草津に向かった。その日はビジネスホテルに宿泊。病院と提携しているホテルだったので、昨日朝からの受診には病院まで送ってもらえた。

病院では血液とPET-CTの検査を受けたのち、先生の診断となる。放射能汚染の少ない関西で深呼吸してこよう!と思ったけど、考えてみたらPETはちょっぴり被爆するんだった。。。

検査後に院内のレストランで食事をする。窓から少し、琵琶湖が見えた。立派な民家の屋根や白鷺も見えた。ついていたテレビは吉本新喜劇をやっていた。ロケーションはグッド、でも、入院するなら病院食は期待できないかも。そんな瑣末なことを考えた。

午後、先生の診察。かなり待つことを覚悟していたが、その割でもなかった。

私はまたまた録音機を出して、先生に了解を得て録音する。何をおっしゃったか、あとで聞き返したいからだ。また、患者支援の会の藤井さんからのアドバイスで、聞いておきたい事を列挙した質問メモをもって臨んだ。

先生のお話では(私のいかにも素人な質問の答えも含めて)、虫垂原発の腹膜偽粘液腫で虫垂が破れたときは痛くないからわからなかったはず、手術は腫瘍が固まってしまう前に早く取りきるほうが良い、手術では脾臓と胆嚢を摘出、骨盤のほうにはあまりないから人工肛門の心配はない、手術で治る、抗がん剤治療は今のところ必要なし、とのこと。

腫瘍マーカーの値も、CEAが1.5、CA125が9.1と低く(これは卵巣と虫垂を切除した後だからだと思う。ただ、CA19-9は37.8で微妙に高かった。)、「そんなに大したことない」ということだった。

早く手術したいのなら、大阪の岸和田徳洲会病院に来るほうが良いと言われ、岸和田に行くことにその場で決まった。夫の実家が近いので、私たちも何かと都合が良いと思った。

米山先生は社交的でもあり、「この患者はお肌ツヤツヤでとてもがん患者みたいに見えない。粘液がヒアルロン酸だからね。だから、患者はみな美人なんだよ。」などと言ったりもして私たちをなごませた。

受診後、気持ちが一気に明るくなってしまった。その後、コーディネーターの勝谷さんからも、今後のことなどをいろいろ伺い、心強く思った。

病院のすべての用事が終わると、もう5時だった。草津は初めてだから、ちょっと観光でもと思ったが、できずじまい。次から岸和田だし、今度このあたりに来るとしたら100%観光で来るんだ、元気になって。

帰りは、京都で食事をして帰ることにした。京都には年に1度も行かないけれど、行けば必ず寄る店がある。店に入ると、いつもの大将の顔。2年前に見かけたお手伝いの大学生もいた。そして客席には、去年の夏にお会いしたお客さんがいるではないか。その方は、写経のために週末に京都に通っている方で、私は大覚寺の写経の紙をその方から去年、1巻、いただいていたのだった。

この数ヶ月、何もかも変わってしまったと思っていたけど、全然変わらないことが京都で待っていた。涙が出そうだった。嬉しかった。あー、写経しなくちゃ!もらったままなんだよね。。。

 

 

 

 

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