Archive for 2011年09月

食あたり

もっとステキなものに当たりたい。。。食あたりになりました。

去ること数日前の明け方。膨満感で目が覚めた。寝たままの体勢ではいられない腹痛で、立ったり座ったり足踏みしたり叫んだり、とにかく痛くて痛くてたまらない。そのうち軽い吐き気もやってきて、苦い液を吐いた。

2時間くらい苦しんでようやくおさまった。食べ過ぎたかも? 最近は、吐き気のしない料理なら1人前の4割位まで食べられるようになってきており、イイ気になっていたのだ。

その日、仕事に行ってからもなんとな〜くお腹がしくしくした感じ。今日は絶食のほうがよいだろうかなどと考えている間に夕方になってしまったのだが、とりあえず病院には行っておくかと思い、仕事を抜けて銀座医院に行った。

受付で亀山先生の受診をお願いする。あ〜、また言われちゃうかな、来る時間が遅いって。

待っている間に体温測定と問診票記入。順番が来て、診察室に入る。先生からどうしたか聞かれ、明け方の状況を伝える。

「以前、もっと早い時間に来いって言ったでしょう?」

やっぱり言われてしまった。。。「だってぇ、絶食したほうがよいか聞くくらいな気持ちだったんだもーん。」

「だってぇ、、、もーん」と言ってセーフになれるのは若い女の子だけだ。もはやこの手が通用しなくなって幾久しいのにイイ加減反省したまえ、ワタクシ。(そう言えば、岸和田での入院時にも1回やってしまった。石橋先生に、もう痛み止めの薬は飲まなくて良いと言われたのに飲んで便秘になり「医者の言うことを聞かないからだ」とたしなめられたのだった。だってぇ、夜に痛くなるのが怖かったんだもーん。)

亀山先生からも「前もそんな感じで来て大変な病気だったじゃない?」とたしなめられてしまった。スミマセン。

「はい、あっかんべーして。」

「あっかんべー。」

「じゃそこに寝てお腹見せて。」

「ハイハイ。」

先生は聴診器の音を真剣な顔つきで聞いてから、「すぐに血液検査とレントゲン行って来て」と仰った。

「血液検査とレントゲンもするんですか?」

「腹痛はいろいろな病気が考えられるからね。」そして、遅い時間に来たからといって診察に手を抜くことはないが、遅いと検査ができなくなってしまうし薬局も閉まってしまうよと仰った。

慌てて診察室を飛び出す。すぐに血液検査をしてもらった。次にレントゲン室に呼ばれて、なんとか検査を受けられた。おかげさまで、すぐに検査結果を先生に診ていただくことができた。

「白血球が多い。腸が炎症を起こしているね。白い線が見えるでしょ? これは良くない。ガスも溜まっている。」

検査にはまだ反映されないけれど、膵炎などの可能性もあるという。また、黒い血便や血が出ていないかを聞かれ、出ていないと答えると、今後、出ていないかよく観察するようにと言われる。

「今夜、もしまた痛くなったら、躊躇しないで救急病院に行ってね。血液検査の結果も持って行くように。今日は薬出すから。薬局行ったら水もらってまず飲んでね。それから、、、」

といろいろアドバイスしていただいた。

時計を見ると6時を回っていた。すぐそばの薬局には、薬が必要な患者さんがいたら閉店時間を過ぎても待ってもらうとのこと。いろんなところに迷惑かけてるなあと本気で反省した。

その夜は下痢をした。夕食はぶどう少々とYHフローレで様子見。とくにその後、腹痛になることはなかった。

もう何ともなければ来院してもしなくても良いと言われていたけど、一体これは何だったのか知りたくて、翌日また受診。下痢もあったし。

「食あたり。下痢したでしょう?」

「しました。」

胃を切っていると殺菌力がなくなって、普通の人なら大丈夫なものでも当たったりするとのこと。たぶん、デパ地下の春雨サラダがダメだった模様。でも、なぜか火が通った料理は気持ち悪いものが多く、冷たい料理は食べやすいんだよなあ。困った。

また、お酒はしばらく飲まないように言われる。しばらくって、どれくらい???

「飲んでるとは知らなかったなあ。」

飲むと知っていれば、最初から禁酒を言い渡していましたよ、な雰囲気。ほんの少しだけですヨ、少しだけ。なくなってしまった臓器の代わりに、ほかの臓器が役割分担するまでまだ少々かかるということだ。

とりあえず一件落着なので、ついでと言ってはなんだが、最近、下腹部がちくちく痛い症状を訴えてみる。

「子宮はもう取っちゃったよね? 大腸の内視鏡検査はしたことある?」

「ないです。」

「すると良いよ。」

「大腸の内視鏡1回やるのと胃カメラ3回やるのなら、胃カメラ3回のほうがずっとラクって知り合いが言ってましたけどぉ!」

「開腹手術していると腸が癒着してヘアピンカーブになってたりするだろうけど、大丈夫、ダイジョーブ。ウチ、上手いよ。」

女性のがんの死因の一番は、乳がんでも卵巣がんでもなく大腸がんなのだそうだ。便の検査で分かる以前の段階で発見できれば、より早期での治療が期待できる。

ということで、体力が戻ったら検査をしようということになった。検査は下剤を飲んでお腹を空っぽにしなければいけないから、今やったらもっと痩せちゃうし。

そんなこんなななか、台風で大変だったりなんてのもあり、ただいま体重は着衣のままでジャスト40kg。背が低いからまだガリガリではないけれど、食あたりには今後注意したいっス。

だんだん大胆にお願いしてます

はじめは親戚に頼んで集めてもらった署名。最近は自分からもお願いしなくてはと、なんとなくカミングアウトしやすい、それも人が何人か集まっているところで「難病認定嘆願書」の署名のお願いをしている。

先週は、銀座の某ギャラリーでのオープニングパーティでお願いしてしまった。趣味が高じて私も出品者の末席を汚させていただいており、私としては復帰後初の展覧会だった。皆さん快く署名してくださりありがとうございます。

今日は、横浜の某ギャラリーへ。在廊されていた陶芸家の先生が、「良かった良かった」と両手で私の頭をモジャモジャにかき混ぜた。その先生の個展を拝見しに行った時が、米村先生のセカンドオピニオンを受けに行く直前だったため、つい、先生に病気のことを話していたのである。だから、手術して帰って来た私をとても喜んでくださったのだ。

病気のことをお伝えしていた画家の先生からは、以前「元気になったら僕の絵をあげる」と言われていたのだが、、、どうも本当にくれるらしい!

「あの絵、あげるから。この展覧会で売れなかったらね。」

売れないのを望むワケにはいかない。ちょっとフクザツな気持ちだ。

この画家の先生がギャラリーにいた方たちにお声がけくださり、一気に署名していただいた。本当にありがとうございます。

また、昨日は車の6か月点検に行って署名をお願いした。そういえば、3月の車検のときは病気のことも話せなかったし(そもそも、何の病気かもわからなくて不安だった)、何しろ暗かった。イケメン営業マンさんとは地震や停電の話をしたのだが、心の中で「もしかしたらこの先、もう運転できる状態じゃなくなるかもしれない」と思っていたっけ。

それがこうやって6か月点検に来られるなんて! それも「ちょっぴり擦っちゃってえ。タッチペンでいいからちょこっと塗っといて〜〜」なんて言っている。そのうえちゃっかり署名まで。日産プリンス神奈川戸塚店の皆さん、ありがとうございます。

大胆にお願いしつつあるワタクシ。そこで、この場でもお願いしてしまおうと。たぶんこのブログを読んでくださる方は同病の方か知り合いくらいだろうけど、うっかり、何かの検索キーワードにひっかかってしまった方がいるかもしれず。そんな方、おいででしたら、ご同意いただければウェブからの署名をコチラ(下のほう)でお願いいたします。

さて、さらにもう一つの署名活動を。

さようなら原発 1000万人アクション」。面白いことをやっているアーティストから、本人が発行している新聞とともに下のチラシが同封されてきていた。集会には行けなかったけれど、こちらも少しずつ署名活動をしていこうと思っている。

みんな生きていたいでしょ? 元気で暮らしたいでしょ?

  • you

    2011年09月23日(金)23:26

    返信

    POMさん、こんばんは

    徐々に、本来のアーティステックな日常に戻られたようで♪ やっぱり東京は眩しいなー☆

    POMさんの帰りを待っていたのは、パートナー、ご友人、ご家族以外にも、新車チャンがいたわけですね(笑)

    色々あって、お向かいさんは再入院中(大阪市内)ですが、本人 いたって前向きです、ご心配なく。

    猛暑、台風と色々ありましたが、穏やかな秋の到来ですね。

    食欲の秋で、POMさんのおなかが活気付きますように!

    • pom

      2011年09月24日(土)00:32

      返信

      youさん! お向かいさんの再入院とは、、、そんな〜。
      こちらのおなかは変な方向に活気づいてしまいまして、そのことをブログに書こうとしたところでpomさんのコメントに衝撃を受けちゃった。
      お母様が早く元気になれますように、お祈りしてますから!!! 茶臼山に飛んで行け〜〜〜! 帝塚山に飛んで行け〜〜〜!

      追伸:私の帰りをバッテリーもあがらず待っていてくれた車は、買って3年以上経つけど、今も気に入って乗ってます、こすりながら。。。

  • you

    9月 23rd, 2011

    返信

    POMさん、こんばんは

    徐々に、本来のアーティステックな日常に戻られたようで♪ やっぱり東京は眩しいなー☆

    POMさんの帰りを待っていたのは、パートナー、ご友人、ご家族以外にも、新車チャンがいたわけですね(笑)

    色々あって、お向かいさんは再入院中(大阪市内)ですが、本人 いたって前向きです、ご心配なく。

    猛暑、台風と色々ありましたが、穏やかな秋の到来ですね。

    食欲の秋で、POMさんのおなかが活気付きますように!

    • pom

      9月 24th, 2011

      返信

      youさん! お向かいさんの再入院とは、、、そんな〜。
      こちらのおなかは変な方向に活気づいてしまいまして、そのことをブログに書こうとしたところでpomさんのコメントに衝撃を受けちゃった。
      お母様が早く元気になれますように、お祈りしてますから!!! 茶臼山に飛んで行け〜〜〜! 帝塚山に飛んで行け〜〜〜!

      追伸:私の帰りをバッテリーもあがらず待っていてくれた車は、買って3年以上経つけど、今も気に入って乗ってます、こすりながら。。。

空振り

仕事関係の人などに、もし「ちょっと見ない間に痩せたね」とでも言われたら、「関西の断食道場に行ってました!」と答えようと思っていたのに、私が痩せたことにまるで気づかない男性陣が多いこと、多いこと(女性は皆気づくけど)。こっちから「痩せちゃったんですけど」と言っても、本気で「え?そう?」。あらあら。

ということは、今まで小太りだったってことにも気づいていなかったのか。うーん、良かったんだか、そうでないんだか。

近況報告になんと書くか

ちょっと前から、近況報告をする状況が続いている。1〜2年に一度会う友人から、たまたまコンサートのお誘いメールが来たり(コメントをくれたさちこさんから)、同窓会の案内が来たり、また自分の用事でご案内を出したいことがあったり。

そこでなんと書くか、ちょっと悩んだ。病名を言いやすい人には病名(&どんな病気か)を伝えた。また、そのうち会ったら話そうと思った人には病気でしばらく休んでいたため本調子でないことなどを伝えた。

気軽な人には、大阪で手術する前の気持ちを伝えたりした。「いや〜、あのときはマジ死ぬかと思いました」などと。

「マジ死ぬかと思った」って言葉、こういうときこそ使える言葉だよなあ。。。

大学のゼミのOB会の案内には、まだ夜に都会に出て行くのがキツいのと、中華料理フルコースは食べられん!という理由で欠席の返事を出し、気楽な人たちなので近況報告に病名を書き、難病認定のための電子署名のお願いまでしてしまった。

同期の仲間から事前に行くかどうかのメールも来た。それで、かくかくしかじかと返信すると、皆、一様に驚き、また心配してくれた。皆、なんて返信していいんだか悩んだことだろう。でも「元気出せよ!と言いたいが、あまり頑張っちゃだめ」とか、嬉しいことを言ってくれた。

10月の中学校の同窓会の案内には、行く気満々で出席の返事を出したのだが、あとになって池田病院に行く日だと気づき、慌てて欠席の連絡をした。すると、実行委員をしている幼なじみからメールをもらい、いろいろメールで話した結果、同窓会に署名の協力をお願いすることになった。

実行委員の彼から、皆が集まるときがあるから来たら面白いよ、と言われて、署名の紙を持って出かけていった。久しぶりに会う顔たちは、話しだすとまるで昔と変わらない。私のことは、皆から見た目も全然変わらないね、と言われた。実は、手術で、当時のちっちゃい私に戻っちゃったんだけど。。。「同窓会ダイエット」前に痩せちゃったんだよ〜!