お向かいさんのその後(3)

病室で知り合ったお向かいさんは、てっきりもう退院しているかと思いきや、まだ入院中なのだった。お正月は超豪華おせちでも注文しちゃって、自宅でゆっくり過ごすんじゃなかったの? お向かいさんは手術の合併症が治らないのだ。

私のように1か月で退院する人もいれば、入院生活が長引く人もいる。退院しても、後遺症で苦労したりする。その苦労ぶりも聞けば実に様々だ。

だいたい、腹膜偽粘液腫は症状や悪性度が人によって違うようなので、経過のたどり方も一様ではない。それゆえ、どう対処していくかを決めるのはなかなか難しいと思う。

私が入院中、お向かいさんは「私がいなくなったら、娘たちの帰ってくるところがなくなってしまうから。私も歳だしね、いつまでもというわけにはいかないけれど、もうしばらく、帰ってこられる場所があるようにしたいのよ。だから手術を受けることに決めたの」と仰っていた。

守る者がいるというのは、すなわち強くなれるということだ。

強いってことは、大丈夫ってこと。

お向かいさん、がんばれ〜〜! 娘さんだけでなく、私も待ってるからね。

  • you

    2012年01月10日(火)10:08

    返信

    ありがとう

    • pom

      2012年01月15日(日)11:49

      返信

      良くなるように念を送ってますから〜〜! ビビーっ!!!

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