ウォシュレット、壊れる

土曜日、トイレの床が濡れているのに気付く。便器が壊れた? 座るだけでなく、今や抱きかかえる?ほど仲良しなトイレが壊れるのは相当困る。すぐに業者さんを呼んだ。

「ウォシュレットが水漏れしているんですよ。これはかなり古いものですからね。新しいのに替えるしかありません。」

その言葉に諦めて買い替えることにした。

ウォシュレットを買い替えるときには、タンクや便器ごと替えたいと思っていた。最近の便器は掃除がしやすいらしいし。

だが、突然その時がやって来ると、トイレ貯金をしていたわけでもないため尻込みしてしまう。(尻込みだってさ〜!って、自分でウケてる。)便器まで替えると、床の張り替えも必要だという。

結局、便器はそのままで、ウォシュレットだけ買い替えることにした。

「えーっと、リモコンを付けなくても良ければ、このページのこちらになります。」

「いや、リモコン付きで。」

なくても機能的には問題ないが、今リモコンをかけている壁のねじ穴を隠すために壁紙を張り替えるよりはいいかもという理由。

「それでは、こちらの機種。汚れにくい最新モデルです。」

「じゃ、それ。」

「ベージュなので、2週間ほどかかるかもしれません。」

「はあ?」

我が家の便器はホワイトでもアイボリーでもなくベージュ。昔、便器で流行った色らしい。でも今では需要が少ないため受注品とのこと。ウォシュレットを新しくしたら、後から便器だけ買い替えることもできますよと言われたが、ベージュ・ラビリンスにハマるのもどうなんだろ。

「月曜日にいつ入るか連絡します。」

そう言って、業者さんは帰って行った。

ただいま、トイレにはマイナスドライバーが置かれている。水が滴らないようウォシュレットの元栓を閉めたため、使用前後には開閉作業を行わなくてはならない。そこまでしても洗わないではいられないのは、性分というより時代なのだと思う。

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