土曜日は池田病院へ。岸和田徳洲会病院を退院してちょうど1年、3度目の検診だ。
一緒に行くはずだった弟夫婦が出勤になってしまったため、受診後の沼津花火大会見学&1泊旅行プランはとりやめたが、行く予定にしていた夫にはついて来てもらうことにした。夫は運転できないので(更新し忘れてそのまんま。ワタシ的にはあり得ないんですけどぉ!)いるだけだけれど、一人よりは断然いい。「SAMURAI」が入ったジャヴァンのCDなどをBGMに、「もしかして」とかそういったマイナスなことは考えるのをやめて、すっかり夏気分で病院に行った。
受付を済ませていつもの待合室に行くと、9時前でもけっこう人が待っている。奥の椅子から私に手を振る人が。Happyさんだった。横には患者支援の会で知り合った方もいた。私たちはHappyさんの横に座った。
Happyさんが私を見て「すごく元気そう。来るとこ間違えてるんじゃないのー?」と冗談を言う。私は彼女のお腹に目をやる。聞いていたとおり、大きくなっている。
どんどん人が増えていって、待合室はいつものようにいっぱいになった。誰とでも気さくに話すHappyさんは、顔見知りになった人たちに挨拶をしに行く。Happyさんが戻って来て、私に話す。「今の人は手術の予約が7月なんですって。」
その女性はとってもお腹が大きくなっていて、杖なしでは歩けないようだった。
「7月って今月でしょ? あと何日もないじゃない。」
「手術、100人以上も待ってるらしいのよ。」
今、予約どおりにいかないらしい。私の手術のときは、すぐに日にちが決まって予定どおり手術できた。推測だが、厳しい余命宣告を受けた人の駆け込みが増えていて、当然一刻を争う人を優先するから予約どおりにいかないとか、ベッドが空かないとかではないかと思う。
Happyさんの予約は来月だけれど、この調子だと難しいのかも。腹膜偽粘液腫は米村先生が診る患者の中では、「余裕」がある場合が多いからだ。ちょっとくらい苦しくても、放置というか。それは先生がサドだから〜、じゃなくて、もっと崖っぷちの人がたくさんいるからだと思う。
Happyさんと話していると、今度は別の人がHappyさんの元へやって来て話し始めた。その方は若い男性患者さんのご家族だった。
二人の話を聞くこともなく聞いてしまった。プライベートすぎて、ここで書くのはためらわれる。腹膜偽粘液腫という病気が一気に不幸をもたらしたような話だった。
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順番に血液検査に呼ばれ、私の番も来た。MRIの予約時間が10時半だったので、終わるとすぐMRIの部屋に呼ばれた。
入ると、「テイク・ファイブ」がBGMに流れていた。もはやMRIの達人、着替えないでOKな服装で来ているから、腕時計だけ外して横に。今日のチョイスはスタンダードジャズらしく、轟音の途切れ途切れに今度は「バードランドの子守唄」が聞こえて来る。
「バードランドの子守唄」といえば、ドラマ「DOCTORS」のエンディングテーマ曲でJUJUちゃんが歌っていたよね。昨年後半、私の頭の中のテーマ曲にもなっていたよ。。。
次の曲は「You’d be so nice to come home to」で、その次は、、、眠ってしまった。何しろ達人だから。