Archive for 2012年08月24日(金)

署名活動の趣旨書がわかりにくいんですけど、な件

腹腔内温熱化学療法の署名活動について、協力者のみなさんから必ずといっていいほど言われるのは、

「趣旨書がわかりにくい」

「もっと簡単なのはないのか?」

私もそう思う。みんなそう思っている。なのに今回出たのも、やっぱり長いっ!
 
ただ、簡単には説明できないだろうなあとも思う。いったいそれはどんな治療法なのか? どんな病気の治療に使うのか? その治療法がどうして必要なのか? etc. 説明しなければならないことがたっぷりあるから。

腹膜播種治療支援機構の勝谷さんからは、「HIPECについては、効果や期待をもっと明確に公開しようとも思っています。もっと何故治療に必要なのか、有効なのかを一般にわかりやすく説明したいと思います。」とのお話なので、いずれ(今すぐではなさそう)HP上に説明が出れば、もう少し説明しやすくなるだろう。

なるべく早めに、お願いしたいです。。。

【絶対読んでね】新・腹腔内温熱化学療法の署名のお願い

署名を集めている腹膜播種治療支援機構から、
がんの播種性転移に対するHIPECの診療報酬採択についての陳情署名について、
サイトに正式アップされました。
http://www.npo-pdt.org/署名活動/

米村先生は「100万人は集めたいんだ。よろしくネ」なんて軽〜い調子で仰っていましたが、な割りには、ったく遅すぎだブー!と心の中で思うものの、事務局もてんやわんやですよなようで口に出して言えないので、とりあえずここで吐き出しておくわ。

これまでのものと変更点というか「よりハッキリさせました」的な相違点があります。

先にお伝えしたいのは、
これまでの署名と趣旨は同じで、まとめて厚生労働省に提出されるということ、
これから新たに署名していただくときは新しいほうの趣旨と用紙でお願いしたい
ということです。

違うところが3点あったので、以下に記します。

【1点め】
旧:腔内温熱化学療法
新:腹腔内温熱化学療法
これについての事務局の回答は、
「腔内とは、胸腔若しくは腹腔の両方を指します。
今回文言を変更したのは、腹膜播種に対して治療法を求めている観点から、部位を腹腔内に限定することで、わかりやすくなるだろうと思って変更することにしました。」

以前のものは腔内と、温熱療法の対象疾患を胸部と腹部(腹膜播種だけでなく胸膜播種もということ)の両方が対象となる、広義の表現になっていたのですが、治療法が腹膜播種に対してであるため、腹腔内と限定した表現に変更したということです。

【2点め】
新:腹腔内化学療法(IP)が追加された
事務局回答
「IPは、表記の通り腹腔内化学療法のことを意味しておりますが、元々の文書にも『それどころか抗がん剤の腔内投与すら認められていません.』『抗がん剤の全身投与と腹腔内投与では、腹膜転移巣における組織内濃度が20から100倍も違っています(6)。多くの抗がん剤の腹腔内投与は安全に行え、効果を挙げることができます (7)。腹膜転移以外が切除できて、腹膜転移が唯一の致命的病態と考えられる症例に対しては,抗がん剤の腹腔内投与が許されるべきです。』『我が国では、抗がん剤の腹腔内投与さえ認可されていないのです。』『今こそ再び症例を吟味した上で安全かつ効果的な腹腔内化学療法、CRS+HIPECを行って行く必要があると考えます。まずは、抗がん剤の腹腔内投与の認可。HIPECの手術治療としての認可,診療報酬採択。』と、
腹腔内化学療法を推奨しておきながら、腹腔内化学療法(IP)の保険認可を明確に文言として提起しておりませんでした。
そもそも、IPとHIPECはセットで治療する場合もあるのです。
例えば、胃癌腹膜播種の場合は、IPを通常の全身化学療法と同じように施行して
手術+HIPECを行います。
この方法は、胃癌と高悪性の卵巣癌が対象です。(エビデンスの問題で)つまり、
PMPや大腸癌では、この方法での治療を基本的にしません。
現在、IPは東大で臨床試験を行っています。それを先取りして、高度先進医療として、限定された大学病院のみで保険(一部負担)治療として認可されています。しかし、こちらのような施設では、認可されていないので、自費、若しくは、無償提供せざるを得ず、自費にすると混合診療の問題もあり、無償で行っています。(病院負担)
米村先生から、IPも署名活動せよ、との指示があり、ならば、一緒に総括して認可を得る方法もあるだとうと思い、また、署名活動も多岐にわたれば大変だろうし、
と言うことも追加した大きな要因です。それと、先にも述べたように、腹腔内化学療法を推奨しながら、その認可をとる文言がないのはおかしなことです。」

速攻でメール回答してくださいと迫ったら、勝谷さんから本当に速攻で来たもので、オフィシャルな模範回答ではないところがまた、本音がのぞけるので(そのほうが署名協力する方々も納得できると思って)そのままコピぺしてさらしちゃいました。

僭越ながら間違えを恐れず敷衍すれば、「まずは、抗がん剤の腹腔内投与の認可。HIPECの手術治療としての認可,診療報酬採択」と趣旨書に書いているのにもかかわらず、署名用紙には抗がん剤の腹腔内投与については書かれていなかったので、追加した。温めた抗がん剤をお腹に入れるHIPECを保険適用にしてくれという前段階として、フツーに抗がん剤をお腹に入れるIPが保険適用にもなるべきで、腹膜播種でも胃癌と高悪性の卵巣癌の治療ではHIPECとともに必要なのよ!ということかと。

【3点め】
片山寛次先生との連名に

福井大学医学部附属病院 がん診療推進センター センター長診療教授 片山寛次先生と、腹膜播種治療支援機構 理事長 米村豊先生の2名連名に。

そもそも日本ハイパーサーミア学会の片山先生が署名を集めようとされていて、米村先生とタッグを組むことで、広く活動していこうということになったらしい。。。

以上です。

重複しますが、これまでの署名も一緒に厚生労働省に提出されますので、署名用紙が新旧混じっていても構わないですが、新たに署名用紙を回す場合は、新しいほうを配布していただきますようお願い申し上げます。

新しい署名用紙と趣旨は腹膜播種治療支援機構「署名活動」のページの一番下のところからダウンロードできます。
署名送り先も一番下に書いてあります。

なにとぞよろしくお願いいたします!!