腹膜偽粘液腫は健康診断でわからないのか?

何度かそんなことを聞かれたことがある。

答え。「わからなかったです、ワタシの場合。」

私が毎年していたのは保険組合の生活習慣病予防健診で、乳房の超音波はあってもお腹の超音波はないし、ましてやCTやMRIもない。

身体計測の体重と腹囲は、平成19年は身長から割り出す標準体重より少なかったのに、翌年はそれを超え、21年、22年とじわじわ増えて、腹囲も当然大きくなっていた。でもメタボには当たらないので問題なしだった。(ちなみに、この数値から病気の仕業で体重が増加したのはいつかを推測はできないと思う。単純に太っただけかもしれないし。)

一つ「あれ?」と思うのは胃のX線検査で、「幽門前庭部粘膜不整」とあり、「びらん性胃炎」と診断され「二次検査を要します」だったことである。それで二次検査でまたX線検査をしたのだけれど、今度は「異常ありません」だった。病気とは関係なかったかもしれないが、その部分を切除したことを考えると、もっと調べてもらえたら何らかの異常が発見されたのではとも思う。

健康診断を受けたのは10月末で、二次検査を受けたのが12月半ば。それから4か月後にお腹を切ることになろうとは(それも、また2か月後にもーっと切るとは)、想像すらできなかったし、健康診断で問題なかったから健康なのだとも思っていた。

しかし、そもそも健診は多くの人がなりやすい病気を発見するものである。腹膜偽粘液腫などわからなくて当然なのだ。

銀座医院の亀山先生がいつも「何かあったら躊躇しないですぐ来てね」と仰るのだけれども、どこかおかしいと感じたら、健康診断で安心せずに個々に診てもらわないと、と身をもって感じるのだわ〜。

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