おっぱいハンコ

今日は家に着く前にワンセグで「DOCTORS 2」を見てしまった。主治医のこと、まさしく〜〜という感じ。患者としても先生は選びたい。

さて、最近は「マイへそ問題」が勃発中でその話もあるのだけれど、その前に「おっぱいハンコ」の件。

5月に(ずいぶん経ってしまったなあ)大学病院の乳腺外科へ1年ぶりに経過観察で診ていただいた。腹膜偽粘液腫とは関係なく、こっちのほうは殆ど気にしてはいない。

超音波、マンモグラフィーの検査を終え、先生の診断は「変化なし」。であれば今後、経過観察の必要なしと言われていたので、もうこれでこの病院ともバイバイである。お世話になりました。

「先生、健康診断で乳房検査を受ければ100%病院に行くよう言われると思うのですが、どうしたら良いですか?」

「これを検査する人に見せてください。変化がなければ問題ないと言われたと言ってください。」

先生はメモ用紙にハンコをぺたっと押して、青鉛筆でコリコリ部分(自分では触ってもわからないのだけれど)を書き記した。

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こんなハンコ、あるんだ。。。

老紳士さんの話から

もう2か月も前の話になってしまう。

老紳士さんから突如電話があってお会いした。その頃私は展覧会でバタバタしていたのだけれど、その日はちょうど休廊日で、老紳士さんが会社近くまで来てくださっていたこともあり、近くの喫茶店でお会いしたのだった。

老紳士さんは、もやもやとした不安な気持ちを紛らわしたかったのだった。米村先生の受診日を控え、もし結果が悪かったらどうしようという思い。そもそも奥様との二人にとって病院まで行くのを考えるだけで大変という思い。。。

お会いしてみたら、以前のような思い詰めた雰囲気は取れていて安堵した。痛いと仰っていた腰も、痛みのブロック注射でなんとかやれているという。

受診結果と先生の診断はたぶん前回と変わらないだろう。80代の小さな小さな体に、手術やら何やらはかえって酷である。

きっと大丈夫ですよ、と話しながら、老紳士さんの日頃の生活などもお伺いした。実は老紳士さんは定年後に料理を勉強してお上手だと判明。感心してしまった。また他にもいろいろ話してしばし時間を過ごしたのだった。

「そういえば、Kさんのことなのですがね。」

「お家がお近くというあの方ですね?」

「以前はよくお庭に出ていらっしゃるところをお見かけしたのですよ。ところがこのところずっと見えなかったのですが、最近お会いしましてね。それでお話ししたのです。。。」

「どうかされましたか?」

なんでもぽんぽん話される女性のKさんは、娘さんが腹膜偽粘液腫である。「患者の家族」という共通項で、老紳士さんは会えば立ち話をされるようだった。

Kさんの娘さんと私は、岸和田で手術・入院した時期がちょっと重なっている。しかし入院しているときにお会いする事はなかった。娘さんはその後も思わしくなかったようだ。彼女に実際に会ったのは、去年の池田病院の待合室で。お母さんと違ってシャイで本当に痩せっぽちの、とっても若い女性だった。

「娘さん、数か月前に亡くなったのだそうです。」

「え?」

しばらくは何も手につかなかったKさんも、今は気持ちを切り替えて趣味の集まりなどで忙しくしていると仰っていた、と老紳士さんは続けた。

「そうでしたか。Kさんが早く立ち直れたのはよかったです。」

そう言ったけれど、自分が実際に会ったことのあるお仲間で、そのような結果となった人がいて、改めて、この病気は一筋縄ではいなかないのだと思った。

「お年寄りは進行が遅いらしいですからね、ズバリ、ぜ〜んぜんダイジョーブです、奥様は。」

そんなことを言ってみたが、老紳士さんはというと、Kさんの件で動揺したわけでもなかったらしく、たいした返答もなく流されてしまった。なので、逆に老紳士さんが動揺してないんだから、いっか〜と思った。というか聞いて動揺したのは、私のほうである。

彼女が最初に手術したときには、すでにかなり進行していたのだろう。もっと早く対処できていればもっと違ったかもしれない、いや、それもわからないことだが、ただ私たちがその気になればできることは、「早期発見、早期対処」である。これは運命に抗うことではない。運命を自分で切り開くのだ。

緊急企画第2弾「草津入院に持って行くべきもの」大募集!

これから腹膜偽粘液腫の手術を受ける八重桜さんの質問に、皆様が答える緊急企画!

私の家から草津総合病院までは、片道8時間ほどかかります。
子どもたちもいるので、手術後は一人になります。
あれこれ思っても、持ってきてもらったり、買ってきてもらうことは不可能なんですが、
「これは持ってきておいた方がいい」というものがあれば、是非教えてくださいm(__)m

私も2年前、腹膜偽粘液腫患者支援の会の会員用「ひとこと」で、持って行くと良いものを聞いた。そのとき先達の皆様から教えていただいたものは、
腰枕、
音楽プレーヤー、
紙タオル
等だったと思う。

腰枕は腰の痛み緩和用。妊婦さんのU字枕が良いという話だった。私は結局、テンピュールの腰枕を持って行ったのだけれど、腰よりも背中のほうが痛くて。。。でも、ないよりは良かった。

音楽プレーヤーは暇つぶしというか、廊下を歩く練習の時も良いと。今ならスマホに入れていくのもいいなあ。

紙タオルを推薦した先達は、タオルを洗濯できないときもあるだろうからと。

腹膜偽粘液腫の手術を草津または岸和田で受けたご経験者の皆さん(ご家族含む)も、奮ってコメント欄におすすめの物をご推薦くださいませ!! とりあえず、

1)腹膜偽粘液腫の手術というと、入院期間は早くて2週間、長けりゃも〜っと長いわけだけれど、とりあえず数週間の入院期間というイメージで。

2)遠方で家族がそうそう来られない、ということを念頭に。

3)草津総合病院なら特に、とか、腹膜偽粘液腫の手術なら特にとか。

ということも考えながら、お願いします。「入院の手引き」みたいなのに載っていそうな一般的な物は無視で〜〜。

あ、以前のM.Hさんからの情報として、爪楊枝は必携だそう。
(アミノレブリン酸蛍光ガイド手術の話。詳しくはM.Hさんの体験談を→「【これから手術の人必見!】最新手術情報だよ」
荷物になるものでなし、持って行くといいかもね。

何が大切かは好みの問題だってある。だから、おすすめグッズがずらっと並んでも、すべて持って行く必要はなく、ピンと来たものを持って行けば良いと思う。というわけで、

「これ、私はすごーく良かったんだけど、少数派かも?」

と思っても、逆にとりあえずおすすめコメントをお願いしまっす。人によってはそれがあるとないとじゃ大違いな病院ライフになるわけだから。ただでさえ大変で不便な入院生活、少しでも快適に過ごしたいもんね。

Happyさんの近況

お仲間がその後どうしているか気になるものだが、本人に聞くのもナニである。。。そう思うのは私だけではないと思う。

「みんな、げんき?」と書かれている通販雑誌がある。日ごろ気にも留めない言葉も、体調が悪い時にそれが送られてくると、私なぞ

元気なんかじゃありません!! ムキ〜〜〜っ。

と、ついネガティブに捉えてしまう。自分がそういうタイプなので、他の人もそうだったらと思うと、「元気?」はともあれ「どうですか?」でも聞きづらい。もし悪かったら「聞いちゃってごめんなさい」だし、そっとしておいてほしかったかもと思うから。

だから、Happyさんに近況を伺ってよいものか考えてしまっていた。でも、こう思うことにした。患者さん同士で情報交換したい気持ちは彼女もよく理解している。そして、彼女は悪くなっているはずがない!と。で、先日、お電話しちゃったのである。

Happyさんのいつもの明るい声に一安心。ではあったが、抗がん剤生活はやはり大変なようだった。

エルプラット6回めの投与が終わり(要するに抗がん剤生活半年)、彼女は先生に、効果があまり出ないならもうやめたいと伝えたという。彼女の場合、投与日当日は大丈夫でも、翌日から3日間くらいがとてつもなく辛いのだそうだ。その後数日間も、何もできないという。で、やっとのこと復活してハ〜っと思っているうちにまた投与日がやってくるわけで。

「あの辛さは、やった人じゃないとわからない。」

あのHappyさんの言葉である。

だが結局、あと4回頑張ってから手術に挑むことになったという。3回目の手術で腫瘍が取りきれた人がいたということで、彼女もこれから3回目の手術を受けるのである。その準備として抗がん剤で腫瘍を小さくし、取りやすくするということだろう。

あと4回。そして3回目の手術。あまりに大変なことすぎる。。。もはや閾値を超えているため、逆にこんな会話になる。

「Happyさん、もう、コンサートとか行っちゃって、パワーもらってくるしかないね。」

「そうなのよ〜。月末と月初めは抗がん剤でへろへろでしょう? でも、月半ばは大丈夫だから。それがね、またこれが、私の都合に合わせてくれちゃってるわけよー、行きたいコンサートが。」

とおどけるHappyさん。でもこんなことも話してくれた。「私だって、気持ちが落ち込むこともあるのよ。そんなに強くないし。」うん、知ってる、だって、この病気ってやっぱり軽々しくはないよ。。。

Happyさんは立ち止まっていない。前に向かって進んでいる。

前に向かっている人たちは、気持ちの問題ももちろんだが、栄養が摂れて体力もついていて、乗り切る能力が高くなる。Happyさんもそう。あと4回を乗り切りつつ腫瘍を小さくしちゃって、さらなる手術で大成功!というシナリオなのだ。

(ナニソレ?)更新内容予告

「とりあえずこっち先にやっておこう」な事柄や「ったくも〜」なアクシデントがいつもあって、なかなかに更新ができていない。更新ができないと、モヤモヤした気持ちが増幅してくる。どこかこのブログで何かを吐き出しているようで、それで私はスッキリしているのだ。

昨日こそいくつか書こうと思っていたのに、朝から膨満感。腸閉塞の2歩手前といったところか。「オラオラ〜最近の暴走ぶり、調子こいてるんじゃねーよ!」との神の啓示であろう。自重せねばならない。

そんなわけでお昼過ぎまでお腹が痛くて起きられなかったが、やがて「ぐるぐる」っと動きだし、痛みも取れて活動開始、、、のつもりが、

キッチンから変なニオイが!

自宅内異臭騒ぎの原因は、タマネギの腐敗によるものだった。根菜系を入れている箱の奥深くで、ひそやかに1個のタマネギが液状化現象を起こしていたのだった。分かる人は分かるだろうが、かなりキョーレツである。

あまりに適当にしか炊事していないのがバレバレなのだが、そういえば4月からずっと、きちんとしたお料理をしていない気がする。まず煮物、汁物、ぜんぜん作ってないし。。。

反省はさておき、原因を徹底除去すべくしばし奮闘。「成功です、完全に除去できました」と、お医者さんの真似して両手を持ち上げたら、

手が臭い!

洗っても洗っても、違う石けんで洗っても臭い〜〜。角質層まで浸透しているのか?ナノテクノロジーか???

と、へっぽこな休日を過ごしつつ、夜になり「DOCTORS」とか見ちゃって、あの患者さん良かったねーとか、良い先生はいるものだし、諦めちゃ生きるのも生きられないよね、とか、池田病院で会った大腸がんの患者さんのこととか思い出したりして、あっと言う間に1日が過ぎてしまったのだった。

実は今、会社に来ている(日曜の夕方という今ごろ!)。それなりに月末月初はやることがいっぱいある。

・・・と、ここまでが前書きだった。ついつい書いてしまった。。。今日は、近々にブログに書くつもりの備忘録を。

・Happyさんの近況

・老紳士さんのその後の話

・おっぱいハンコ

・転機、あるいはGIFT

・署名用紙とともに頂く手紙

・緊急企画!「草津入院に持って行くべきもの」

なかなかに興味を持たれそうな項目もあるな〜。最後の項目は、最近コメントを下さった八重桜さんの質問から。1)長い入院で、2)遠方で家族がそうそう来られない、3)草津なら特に、なおすすめグッズを大募集予定! なので、私もとっととブログ更新しないと〜。

草津総合病院 腹膜播種センター 副センター長

4月から草津総合病院で規模を拡大したという腹膜播種センターの、副センター長がダブルキャスト!!

以前から草津におられる水本明良先生と、私が岸和田徳洲会病院で思いっきりお世話になった石橋治昭先生である。

水本先生には診ていただいたことがなく直接存じあげないが、youさんの話では、超カッコいいダンディな先生らしい。。。い、石橋先生、石橋先生ならではの「おや?素敵!」キャラでがんばって〜!

草津の腹膜播種センターの外来担当表を見ると、本日時点では

火曜午前 水本
木曜午前 米村(第1週)、石橋(第2、3、4、5週)
金曜午前 水本
土曜午前 米村(第3週)

と、なっている。

これまで腹膜播種外来は米村先生のみで、岸和田で毎週木曜と、草津で第3、5土曜、池田で第4という感じだった。これからは草津メインになり、でも外来日が多くなり、手術数も増えて、手術の予定がなかなか取れないというのが減っていくのだろう。

で、石橋先生に会うには草津へってことですね!

ドラマ「DOCTORS」再び

私が腹膜偽粘液腫の手術をして3か月後くらいに、ドラマの「DOCTORS 最強の名医」が放映されて、すごく熱心に見てしまった。

あのドラマ、スペシャル版が6月1日に、そして7月には連ドラで帰って来るんだって〜!

http://www.tv-asahi.co.jp/doctors/

これまで約80か国で放送されたそうだから、腹膜偽粘液腫もきっと各国で以前より知られているに違いない。

ともあれあのドラマ、面白いよね。

体力がつきました

1か月間、仕事は手を抜いてしまったが、自分のことに思いっきり邁進していたら、とても体力がついてしまった。人並み以上の体力の持ち主ではと思ってしまうくらい。ということは、これまで体をかばいすぎていたかも?

この1か月で、めざましい進歩もあった。ビールが飲めるようになりました! 他人が聞いたら笑っちゃうだろうけれど、まったくもって素晴らしい。ただ、1杯飲んでしまうとやはりげっぷが止まらなくなるのだけれど。

この間、何度も2年前の今時分のことを思い出していた。あの、絶望感。そして、その後の希望と不安。

今いる自分が嘘のようだ。でもこうやって生きてる。それどころか、新しいことをどんどん始めている自分がいる。

ToDo てんこ盛り

書き方を忘れてしまうくらい、久しぶりの更新。

4月の展覧会はとっくに終わったのに、残務処理がかなり残っている。会社のほうも、4月中は後回しにできる仕事を放置していたから、ただいま仕事がたっぷり。

ところが今日はこれを終わらせるぞ!と思っても、なかなか進まない。このタイミングで「こんなこと初めて」なアクシデントがあって処理に追われたり。急な仕事も入ってくる。結局のところ、後回しのものをたくさん抱えたままで、すっきりせずに過ごしている。

4月中にあった、このブログに書き留めておきたいと思う事柄も、心に抱えたままだ。。。

いつやるか?

今でしょ!

(まんまじゃん。。。
本日の投稿はこれだけ? はい、これだけ。やってる最中だもので。)