患者の家族として情報を送ってくださるM.Hさんから、先月末にメールを頂戴し、ブログに載せさせていただきたいと思いつつ、今日まで来てしまった。。。
予定どおり、23日に池田病院へ行ってきました。(略)受付では、色々な方言が飛びかっており、全国から集まっているんだと改めて感じました。
10時に来たものの、MRIを1時まで待ち、MRIが終わってからは、4時半の診察まで待ち。病院を出たのは5時でした。
私は子供を連れて10時~12時までいちご狩り。1時半~3時まで沼津漁港で食事。と待ち時間を有効に使い子供を飽きさせないように過ごしました。(略)
さて、診察結果はと言うと問題ないとの事で、待ち疲れや緊張から解放され、一安心。次回は腫瘍マーカーの結果発表とMRIの経過観察となりました。
待ち時間の使い方が素晴らしい! そこにフォーカスしてめちゃくちゃ弾けたムードでこのメールを紹介するつもりだった。のだけれど。
M.Hさんは、深刻な状況から脱していない患者さんやそのご家族の気持ちを考えると、弾けた感じは不快感を与えないかとご心配された。
M.Hさん自身、余裕でこどもを遊ばせていたわけではないらしい。検査結果が出るのをドキドキしすぎて「患者に寄り添い不安を共有と言うのが苦手と言うか」こどもを遊ばせることでなんとかドキドキ時間をやり過ごしたかったのだという。
ドキドキはこどもにも伝わったかもしれない。これまでの事情は小さい子だって理解している。ドキドキ父子でいちご狩りに没頭し、無理矢理「楽しいね」と言い合う姿が目に浮かぶ。
ではあるが、こどもと一緒に検診に来られた家族は、もしかしてM.Hさんたちが初めてではなかろうか。もちろん、こどもを待合室で待たせ続けるのは無理があり、何のアイデアもなく連れて来るのは良くないだろう。
しかし、このような形で連れて来られれば(車じゃないとダメだけど)、家族の思い出の一つにもなれるし、患者一人の事でなく家族皆で共有できる。
ウチなんかさ〜、忙しくて来られない夫とは「問題ないって」「あっそ」で終わりだもんね。一緒に会社をやっているから忙しさが分かっているし、私の分まで働いてくれと思うけれど、普通の家なら「仕事と私とどっちが大事なの?」くらい、心の中でつぶやきそうな気がする。
横道にそれるが、それにしても「あっそ」でなく、せめて「良かったね」くらい言ってほしいものである。家族は先生に実際にお会いしてお話を聞かない限り、気持ちが遠のくのだろう。あーあ、病気が分かったときに感じた「美しき家族愛」よ、いずこ。。。
話、戻ります。
というわけで、術後の経過観察は家族皆で来られたらステキだなと。それから、とくに付き添いの家族はあの待ち時間にうんざりだろうけれど、皆お互い様なのだから何かうまい方法で、ステキな時間に変えてはどう?
「予約時間は○時なのに」と思うけれど、もし予約時間どおりに診察するなら、時間に余裕を見なければいけないから、あれだけの人数は無理。それに、たとえば私は「何かあったら来て」と先生から言われている。もし異変を感じて地元病院では分からなかったら、半年後の予約を待たずとも診ていただけるわけで、安心だ。だいたい、多忙なのにわざわざ関西から来てくださるんですよ! それだけでもすごい。
あの待ち時間は、「安心」との引き換えなのだと思う。