夫が昨日、花粉症の薬をもらいに銀座医院に行ってきたという。診察した先生がたまたま亀山先生だったので、私がお世話になっているお礼を言ったらしい。
私を初めて診察して考えうる3つの病名のなかで、稀な病気のほうで良かった、他の病気なら、、、なんて話や、今の私の状態などを先生は話してくださったという。
診察室で、私抜きに私のことが話されていると想像しただけで、なんか、吹いてしまう。笑える内容ではないと思うが、おかしくてたまらない。
ブヒブヒ笑っている自分が今いるのを、昨年の私に教えてあげたい。
夫が昨日、花粉症の薬をもらいに銀座医院に行ってきたという。診察した先生がたまたま亀山先生だったので、私がお世話になっているお礼を言ったらしい。
私を初めて診察して考えうる3つの病名のなかで、稀な病気のほうで良かった、他の病気なら、、、なんて話や、今の私の状態などを先生は話してくださったという。
診察室で、私抜きに私のことが話されていると想像しただけで、なんか、吹いてしまう。笑える内容ではないと思うが、おかしくてたまらない。
ブヒブヒ笑っている自分が今いるのを、昨年の私に教えてあげたい。
2週間かかるかもと言われていた新しいウォシュレット(名前は「アプリコット」らしい)が、数日前に我が家に設置された。すばらしい消費生活ぶりであった反動で、以前より懸案であった掃除機の購入はさらなる検討を重ねることとした(買いたかったダイソン、高いんだもん)。
さて、使い心地云々は他の機会に譲るとして、本日は2点、どうでも良いことながら気になることを。
【1つめ】ネーミングの由来は? (以下、想像。)
社員A「私は『ピーチ』が良いかなと。」
社員B「なんか、まんま、じゃないっすか?」
社員A「どこがまんま、なんだよ。優しーく、柔らかーく、親しみやすーく、お尻が連想できるし。」
社員B「そこがまんま、なんですよ。」
社員C「桃だと、大きいお尻を想像しちゃうな〜。」
社員A「じゃあ、ちっちゃい感じで『ピーチッチ』。なんちって。」
社員C「かわいくな〜い。」
社員A「うーん、だったらピーチより小さいのって何?」
社員C「プラム?」
社員A「プラムねえ。。。」
社員B「アプリコットとか。」
社員A、C「いーねー!」
かくしてアプリコットがお尻を洗い、ピーチは空に羽ばたくこととなった。。。おしまい。
*
【2つめ】商品そのものの話でなく、「みんな、外出先ではお尻洗う?」な疑問。
外出先のトイレに温水洗浄便座が付いていた時、温水洗浄を使うかどうか。
そもそも外出先では落ち着けないから、使うことになる事態を避ける傾向にはあるかもしれないが、もしそういうことになったとき、どうするか。というのも、不特定多数の人が使っているのって、はたしてきれいなのだろうか。
私は以前はまったく使っていなかった。なんか気持ち悪かったから。しかし、相部屋入院で慣れてくると、きちんと掃除していそうな感じの所ならOKと思うようになり、使うようになった。
まずトイレ全体の雰囲気で、お掃除の人がまめにきれいにしてくれている所かどうかを察する。次に、ずばり洗浄ノズル部分を覗き込む。
「うげ〜〜!!」っとなるほど、黒ズミがひどいところもある。本当に驚いてしまう。たとえば、温水洗浄便座の掃除方法の講習会に出ると「トイレ掃除マスター」の認定証が渡されて、トイレにそれが貼ってあったりしたら、安心して使えるんだけどなあ。そんなシステムができる前に、トイレがどんどん進化していくのかな。「アプリコット」もそのあたりは良くなっていると思う。
覗き込んだことのない人は、一度、お近くの外出先でチェキラ! んで、お尻、洗います?
手術の傷はいまだにハッキリくっきり。まあそのうち薄くなるだろうけれど、いまだに擦れて痛かったり、お風呂上がりに無意識に掻いて絶叫したりしている。
お腹の上から下までザザーッと傷が縦断していると、一括対処でなくエリア?ごとに対処が必要ってわけで。
下腹部については、ショーツ選びが重要なのは言うまでもなし。ウエスト部分に縫製やテープがないものがストレスなく履ける。なかでもトリンプの「sloggiウルトラヒップパンツ」が良くて、何枚も買い足した(回し者ではないよ)。Sサイズがあったらもっと良いのになあ。
ラメのロゴ入りでデザイン性もあり気に入っているけれど、病院でMRIとか撮る時はどうなのよ?なので他に探していたら、ユニクロで「ウルトラシームレスショーツ」なるものを発見。それも買ったりした。安いし機能性も良し。ただし、シンプルすぎてやや味気ない。
上腹部はお腹の保護を兼ねて、夏から今まで季節に応じた伸縮性のあるキャミソールを着用(その前は、渋ーく腹帯をしていた)。ブラを付けると脇にあるドレーン痕が痛がゆくなるので、オールインワン的にカップ付きキャミソールが重宝していた。ところがいつの間にか、傷の先端部数センチがカップを縫い付けている布で擦れるようになり、しばらくガーゼを傷の部分に当ててテープで固定する毎日だった。
ここ数日、そのガーゼでも傷が擦れて痛くなる始末。微妙にミミズ腫れになっている。ミニサイズのケロイドだわ。。。
そこで、「そうだ!」と、たまたま別の用事で買った3Mの「マイクロポアテープ」をミミズ腫れ部分に貼ってみた。何でもっと早くコレに気付かなかったのだろう。もっと前から、傷をきれいに治すためにも一括対処、縦断線全体にやっておいても良かったと悔やまれる。かゆくなったり、かぶれそうになったらヤメれば良いだけのこと。手術から8か月近く経った今はもう、全体やっても意味ないだろう。とりあえず先端数センチの傷のプロテクトに、あわよくばきれいに治るかもと、当分コレでいこうと思う。
「そんなことより腹帯していればいいんじゃないの? 元々カップだって必要ないんだし」という身内の意見は、無視している。
昨年は自分のことに手一杯で、東日本大震災にはちょこっと寄付するとか、寄付付き商品や東北のお酒を買うとか(何だ?飲んでるのか?ハイ)、その程度しかできていない。
祈ることも必要だけれど、やはり何か行動しなくてはいけないと思う。
自分にできることって何だろう。でも、自己満足でしかなく、実は無意味なことや逆に迷惑なことはしたくない。間接的でもいいから、実際に役立つことをしたいんだよなあ。
突き詰めて考えていくと、まずは足下を固めるというか、仕事にも復帰できているのだからそれなりに働ねば。路頭に迷っては、何もできないわけだし。
日本経済が活性化しないことには、復興だって難しい。まずは元気出して、前向き姿勢で働いて、買い物もどーんどんしちゃって、、、ってできるようになりたいんですけど〜〜!
そんなことを思いながら、一方で、かの地の人たちの心情も慮りたい。家や家族を失ったり、仕事もなくなってしまうというのは、どれだけ苦しいことだろう。先に希望が見えればきっと頑張れるだろうけれど、希望が見えなければ苦しいだけだ。
また、被災しながら病気を患っている人もすごく大変だと思う。今、十分な治療が受けられているだろうか。それから、私自身が思ってしまったように「自分が生きていて申し訳ない」とか「迷惑になっていないか?」などと、良くないことをつい考えてしまってはいないだろうか。
*
あー、頭の中がぐるぐるする。シリアで女性や子供が殺された記事も読んで、なんか、、、もー!もー!!
夏から秋にかけて、本当によく果物ばかり食べていた。
手術したことを知った友人、知人が、お見舞いにと送ってくれたりもした。病後でも食いしん坊の私なら食べられるだろうと、ご当地の巨峰やスイカ、旅先での珍しい大きな葡萄などが、あたかも示し合わせたようにうまい具合に時期をずらして届いた。ありがたく、本当に美味しく、そしてパクパクいただいた。
とある年配の方も、「毎年、知り合いの農家に手伝いに行ってもらってくるんだ」と言って、なんと桃を1箱くださった。とても立派な大きな桃がたくさん、福島の文字が入った箱に整然と並んでいた。
「福島産ですね」と私は言った。その時の正直な気持ちを言えば、頂戴するのはお気持ちだけにしたかった。
困った私の顔を見たその方はこう仰った。
「俺はそんなの全然、気にしないんだよ。」
気にしないのはそっちの話で、、、そう思いながらも、辞退するのは角が立つと、とりあえず頂戴することになった。
大きな桃で見た目もすばらしく、上等品だ。たくさんありすぎるので、実家に半分持って行ってみた。
「福島の桃をいただいたんだけど、食べる?」
「え? 大丈夫なの?」
「どうかな。わかんない。」
母は少しばかり考えていた。そしておそるおそる1つ手に取り、顔に近づけた。
「いい香りね。」
「うん、見た目も立派だよね。」
「一つ食べてみようかな。」
「うん、食べてみよう。」
私たちは「丸々一つは食べきれないかも」などと言いながら、各々、桃を剥き始めた。部屋中に桃の香りが広がる。一口食べると、甘く華やかな芳香とジューシーな果汁が喉を伝い、私たちはしばらく無言で食べ続けた。
「すごく美味しいね。」
「うん、すごく美味しい。」
歳をとってもますます生産地に敏感な母と不健康な健康オタクの私であるが、この頂戴した桃だけは、放射能にあまり汚染されていないことを祈りながら食べることにした。あまりにも美味しすぎたのである。
家族で1箱、しっかり頂いた。食べるたびに本当に美味しく、なのに切なかった。桃も、農家も悪くない。なのに、こんなに美味しいものが作れる土地が汚染されるなんて。なんとひどい現実なのだろう。
以前よりお願いしていた「難病認定嘆願書」の署名につきまして、腹膜偽粘液腫患者支援の会からお知らせがありました。
2月29日、厚生労働省健康局疾病対策課に陳情に行ったということです。その際に、集まった署名も提出されました。
今回提出された署名は58,032名。通算548,299名だそうです。
署名してくださいました皆さんに改めましてお礼を申し上げるとともに、ここにご報告させていただきます。
(腹腔内温熱化学療法の保険適用陳情署名とともに、こちらも引き続き集めております。)
2014年7月3日追記:難病認定嘆願の署名活動は終了しました。腹腔内温熱化学療法の保険適用陳情署名はこれからもどんどん集めますので、よろしくお願いいたします!
やっと病院や薬局の領収書に行き着く。このブログの最初となった銀座医院の初診時の領収書も出てきた。
添付されている診療明細書の検査項目を初めてじっくり見る。血液検査の項目には、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、CA125)や内分泌学的検査などもあった。
初診でよくぞ検査してくれました!と思う。と同時に、あの時に亀山先生が見せた表情が思い出され、今頃になって納得した。
先生は私を診察しながら、イライラされているようだった。
「ここ1か月で何キロ太った?」
「さあ、、、体重計に乗るのが怖くてよくわかりません。」
「じゃあ、ベルトの穴がいくつ移動したとか。」
「ベルト、しないし。」
まったくもう!といった顔つきだった。もうその時点で、先生は私がただならぬ病気だと感じていたのだろう。血液検査に腫瘍マーカーもオーダーされているのがその証拠である。(その後、検便の折など、先生は考え過ぎだと思ってしまいごめんなさい、とこっそりここで謝ったりして。と思ったら、何だかその件、心配になってきたなあ。)そんなわけだから先生はより正確に症状を洗い出そうとして、私のあまりのボケっぷりにイラついていたのだった。
血液検査を終えて待合室で座っていると、先生が診察室から出てこられ、私に「ちょっと待っててね。ニコッ」と声をかけてくださった。さっきとは打って変わって優しいじゃん?と、まだ何も知らない私はそれは呑気なものだった。
あの「ニコッ」は、私を不安がらせないように気遣ってのことだったのだと、いろいろ後になってから感じた。
あれから1年が経った。1年でよくここまで来られたよなあ、このボケっぷりで、と、いくつもの病院の領収書を手にして思う。
確定申告時期も後半。ということで、医療費控除をするために病院の領収書やら何やらを、領収書の引き出しからごそごそ出した。
私は領収書を何でもかんでも引き出しにしまう癖がある。引き出しがいっぱいになって整理するときまで、スーパ―の食料品のレシートなども入ったまま、ごちゃごちゃだ。家計簿をつけるわけでもないのだから、最初から捨てちゃえばいいんだけれど。
しかし、今回はそんなレシートを見て、しみじみしてしまった。いつ、どこで、何を買ったかが、その時の詳細を思い出させてくれる。ゴミ箱に入れる前に、1枚1枚見てしまった。
手術を受けに関西に行った日、関空で食べた、あのかつカレーの領収書もあるではないか。
岸和田の病院を退院後は、ケチケチなくせに巨峰や桃をやたら買っている。あの頃の主食は果物だった。それにお稲荷さん。どんな料理もニオイが気持ち悪くて食べられないなか、少しだけれど食べられたのがお稲荷さんだった。こども用のカレー、あかちゃん用のビスケット、水ようかんも調子よく食べられたからしょっちゅう買っていた。。。
医療費控除の領収書整理のつもりが、違う領収書を見てしみじみしている。大掃除のときに、過去の思い出を見つけて時間が経ってしまうタイプである。
土曜日、トイレの床が濡れているのに気付く。便器が壊れた? 座るだけでなく、今や抱きかかえる?ほど仲良しなトイレが壊れるのは相当困る。すぐに業者さんを呼んだ。
「ウォシュレットが水漏れしているんですよ。これはかなり古いものですからね。新しいのに替えるしかありません。」
その言葉に諦めて買い替えることにした。
ウォシュレットを買い替えるときには、タンクや便器ごと替えたいと思っていた。最近の便器は掃除がしやすいらしいし。
だが、突然その時がやって来ると、トイレ貯金をしていたわけでもないため尻込みしてしまう。(尻込みだってさ〜!って、自分でウケてる。)便器まで替えると、床の張り替えも必要だという。
結局、便器はそのままで、ウォシュレットだけ買い替えることにした。
「えーっと、リモコンを付けなくても良ければ、このページのこちらになります。」
「いや、リモコン付きで。」
なくても機能的には問題ないが、今リモコンをかけている壁のねじ穴を隠すために壁紙を張り替えるよりはいいかもという理由。
「それでは、こちらの機種。汚れにくい最新モデルです。」
「じゃ、それ。」
「ベージュなので、2週間ほどかかるかもしれません。」
「はあ?」
我が家の便器はホワイトでもアイボリーでもなくベージュ。昔、便器で流行った色らしい。でも今では需要が少ないため受注品とのこと。ウォシュレットを新しくしたら、後から便器だけ買い替えることもできますよと言われたが、ベージュ・ラビリンスにハマるのもどうなんだろ。
「月曜日にいつ入るか連絡します。」
そう言って、業者さんは帰って行った。
ただいま、トイレにはマイナスドライバーが置かれている。水が滴らないようウォシュレットの元栓を閉めたため、使用前後には開閉作業を行わなくてはならない。そこまでしても洗わないではいられないのは、性分というより時代なのだと思う。
木曜日のプチ腸閉塞中、足の指や裏がつったりこむら返りを何度も起こした。お腹激痛&嘔吐でそれどころでないのに、こんな時になるなんてと思っていた。
ところが後でネット検索してみると、脱水症状を起こした時に足がつることがあるらしい。飲まず食わずで、液体をひたすら吐きまくっていたので、身体が干涸びかけていたみたい。
あんまりひどいとマズイらしいから、そういう時にはとっとと病院に行ったほうが良いということも知ったが、またあんなふうになったとき、すぐに行くだろうか。
一人で歩ける状況ではない。なんとか行けたとしても、家の近くの病院はどうも気が進まない。なんたって、以前のことがある。
2年前に高熱が出て病院に行ったときに何でもないと言われ、その後、下腹が筋肉痛のように痛むので行くと、「そこまで言うなら」的にレントゲンを撮って「気のせいかもしれません。様子をみましょう。でも便秘ですね」と、便を軟らかくする薬を処方されるだけだった。
下腹の痛みは半年間続いた。笑うことも、咳もくしゃみも堪えないと痛くてたまらなかった。でも「気のせい」なのだと思っていた。その時はまだ、お医者さんによって見立てが違うなんて、思ってもいなかったときだから。
考えてみると、あの時にはすでに下腹が出ていた。その冬にスカートを買おうと店で試着して、鏡に映ったお腹の具合に衝撃を受け、運動しなくてはと思ったし、最近、知り合いから「一昨年の夏にはお腹が出てきたと話してましたよね」と言われている。
もしあの病院で超音波検査等をしてくれたら、卵巣が腫れているのはわかっただろう。そうしたら、結果的にもっと早く病気がわかったはずだ。すぐに適正な治療までたどり着けたかはわからないが、もう少し早く治療できて、もしかしたら胃を切らずにすんだ、なんてこともあったかもしれない。あの時、下腹を触診された記憶がないので、最初から「何でもないのに、また来た」くらいに思われたのだろう。
腸閉塞の話に戻れば、腸閉塞なら珍しくないから誤診は少ないだろうけれど、気乗りしないよなあ。ちなみにその病院は「アナタ、家近いから入院でなく、点滴は通院で」と高熱時に通わされる距離なんだが。。。