数日前に実家に行った。車で1時間ほどのところだが、両親が80代ということもあり、ほどほどに行っている。
「それで、手術はまだなの?」と母が私に聞く。
「まだなんだよねー。」
とりあえず母は、人並みに心配しているようである。ところが父は。
「見て、これ。」
父は、定期的に通っている病院での血液検査の結果を出して見せてくる。
「それ、前に来た時に見たけど。ここの数値が高いんだよね?」
「そうなんだよねー。」
「大丈夫。先生が何とも言ってなければ。」
「そう?」
「うん。」
いつも同じような話をしている。そして、自分はこれからあと10年は生きるんだと、ひたすら長々話すのである。
ちょっとウザくなってしまい、こんなことを言ってみた。「自分が長生きする話ばっかりなんだけど、私の病気のこととか気にならないの?」
「だって、何の病気か聞いてないもん。それでね、曾爺さんが長生きだったからね、曾爺さんより長く生きようと思ってさ、、、」
かなりの衝撃であった。
父にももちろん私の病気の説明をしている。これから手術することも知っている。なのに、全然心配していない。。。
私は父親っ子で、父も私をとても可愛がってくれていた。父は絶対的に私の味方で、誰よりも私を心配してくれる人だ。そしてそれは永遠に続くものだと思っていた。。。
以前から時々、ボケてる?な感じはないではなかったが、この時はっきりとわかった。と同時に、なんだよ〜寂しいな、と思った。
***
ときどきメールや電話でやりとりしている「お向かいさん」に、ついこの話をしたら、
「ご両親がご健在何よりです。
加齢で物忘れや少しボンヤリするのは、色々な事の恐怖を忘れるためと聞いた事が有ります。そうかも知れませんね。」
言葉を選びながらの「お向かいさん」の優しいメールに、今度は私が父の絶対的な味方にならなきゃね、と結構真面目に思った。
ぺぺろみあ
2013年11月13日(水)22:10
自分の姉も同じ感じで、説明したのに手術したからもう根治したと思われててビックリしました。
精神腫瘍科の看護師さんに相談したら、お向かいさんと同じこと言ってましたよ。
「 娘は元気でたいしたことない 」という気持ちがそうなっているのかもしれませんね。
ご両親がお元気そうでなによりです!
pom
2013年11月14日(木)11:19
ぺぺろみあさん、同じような思いをされたことがあるのですね。まあ考えてみれば、自分自身だってそう思い込みたいもんねえ。。。
おかげさまで私のほうは、親が二人とも健在です。ありがたいことだよなあ。
you
2013年11月15日(金)10:42
POMさん、お久しぶりです!
昨日、お向かいさんと電話ではなしていて、POMさんの話になりましたよー!
お向かいさんは、こないだPOMさんに、現在格闘中の膿の話でアドヴァイスいただいて、すごくスッとしたのー!
って、晴れやかに言ってました!
私も、POMさんのお父様と同じく、(家族)です。
心配のあまり、いいことだけ信じて、多少の悪いこと聞かなかったことにしたりするときもあります。
私も今、おばあさんになっていたら、きっとお父様と一緒だったろうなーって、思いました。
心配しすぎて一周して、なんだか楽天的 なんです。
不思議な現象ですが・・・
気持ちや辛さも、私たちには計り知れないんですよね。。
そんな時、こうやって仲間がいて、心の支えになってくださるのが、本当にありがたいです。
pom
2013年11月15日(金)20:49
youさん、こんばんは!
お向かいさんとは、たま~にお電話とかメールでやりとりさせていただいておりやす。お向かいさんは包容力あるので、つい愚痴っちゃったりして、もーどーもスミマセン!
お向かいさんがいてくれて、私もいろいろ話せて気持ちが落ち着きます。。。お向かいさんも、早く膿がなくなると良いなあ。
心配が一周って良い表現だね。
家族のyouさんも、もうこれからは楽天的のほうが良いよ! 心配顔のyouさんより、次から次へとツボにハマるおもしろいこと言うyouさんのほうが好きだし。笑