あっと言う間に退院することになり、短い入院ライフを綴る前に、今回は必要なかったストマについて、万一私が再再発となったときこれを読み返せるように、記しておく。
正直な気持ちを告白すれば、ストマになるのが不安だった。一時的なら経験値アップ!と思えるから構わないけれど、永久の場合、頭では理解しても気持ちが付いていけるかどうか。。。
ベリーダンスをやっているでもなし、忘年会の出し物は腹芸と決めているわけでもなく、お腹を人に見せることはまずない。今後「アタシ、脱いだらスゴイのよ」なんてことになることも、まず、ない。にも関わらず、受け入れられるだろうかと。温泉にも入れるというが、見て見ぬふりをするだろう他人の思いやりに、かえって気持ちが押しつぶされないだろうかと。
また、工夫次第で着物も着られるらしいが、おはしょりをビシっと決めるとか、帯をやや低めで締めるとか、着こなしまで考えるとなかなかに難しそう。きちんと着物を着なければならないのはお茶会やら親戚の結婚式やらで年に何度もないのに、楽しみが奪われるようで悲しい。
でも、こんなことを言っているところが、甘っちょろいのである。腫瘍の完全切除のためにたまたま永久ストマなわけで。生きるためにそれなわけで。「生」より大事にしたい美学があるならそれも良かろうが、それでもイマドキの美学は「まずは生きろ」だ。
お仲間の中には、ストマ造設された方もいる。皆さんだって乗り越えているのだから、きっと私だって。。。それに、まずはなってから考えれば良いことだ、それまでは回避できますようにと祈っても許されるだろうと思った。
とかなんとか、あれこれ考えつつ、それでも不安が拭えなかったのである。
「アンタはそんなタイプやないでー。なったらなったで、すーぐ受け入れて、これまでと変わらずあっちこっち駆け回るがな。」
昨日、見舞いに来てくれた義弟が、私がこんなことを心配していたと話すや、真面目な顔つきで私に言ったのだった。
「あ? そ?」
「そうや。」
一緒に来てくれた義妹も、「pomさんはそうやねー」と笑っていた。
あはは、そっか。能天気っていいことじゃん? ってか、夫の親戚にも私の能天気がバレテ〜ラ。
目から鱗が落ちたみたいだった。心がめちゃくちゃ軽くなった瞬間だった。
ちゅっこ
2013年12月06日(金)14:28
不安。人は「何でも話して」とか「言うだけで楽になる」とか言います。勿論善意なのは痛いほどよくわかります。けど言ったら、どれだけ出てくるか。どこにも答えのない不安が。だから一人ずっと抱え続けてしまうのですよね。そしてそんな不安も、ふとした瞬間の何気ない誰かの一言で「ふっ」と軽くなることがあるんですよね。不思議。pomさん、色んな意味でお疲れ様でした!!!早く元気なpomさんに会いたいです。
pom
2013年12月07日(土)14:39
ちゅっこさん、私、専門的な知識に欠ける似非セラピストを含めた「何でも話して」な人が苦手です。悩みを一緒に背負ってくれるわけではないからこそ、スペシャリストしかできないことなのに。ってかさ、結局、相手との関係性も大きいけれど(今回の義弟と私の関係とか)。ただの友達とかだったら、うざいだけだわ〜。「私、人を癒してあげたいの!」とか言われたら、もうヒク。あなたの楽しみのために、なんで私が悩みを話してそのうえ嫌な思いまでしなきゃいけないのさ、って思っちゃうyo! と、毒を吐いたところで、結構、元気いっぱいですyo! あー、早くシャバのメシがいただきたいです。(まだお粥食べてるけど) あ、ワイン、今度、家に持ってきて。飲んであげるからw
八重桜(ちびまるぱんだ)
2013年12月06日(金)22:18
pomさん。
うん。
うん。
深い。
ちゅっこさん。
そうだよね。
そうだよね。
わかるなぁー。