横隔膜切除としゃっくり

「横隔膜って、生えてくるの?」

1か月以上前の某日、M.Hさん夫妻 & HIMEさん夫妻にお会いすることがあり、その中でM.H夫人がなんかキャワイイ♡ことを仰ったのである。

んなワケ、ないっしょ〜、と思いながらも、肝臓とかは再生するって聞いたことがあるような、、、となると、横隔膜も再生するかもなんて考えながら、「なんで?」と聞いた。

「だって、しゃっくりが出るんですよ!」

しゃっくりは横隔膜の痙攣により起こるものだが、腹膜切除の手術で横隔膜も切ったというのに、なぜ出るのか。横隔膜が「生えてくる」、すなわち再生するからだろうか、というのである。

で、その場にいた中で私が一番早く米村先生を受診するから、聞いて来い、ってことになったのである。

で、聞いて来たのであ〜る。(ちょっぴり恥ずかしかったけど。)

先生のお答えは、横隔膜の筋肉は切っていないからしゃっくりは出る、筋肉をちょっと切らないといけない場合もあるけれど、ということだった。

横隔膜というとただの膜に思うけれど、筋肉なんだね! 焼肉ならハラミだもんね。そして横隔膜も腹膜で覆われている。手術では、横隔膜の腹膜部分を切除、ってことだろう。私も勉強になったっス。

皮膚病の季節なのか

投稿予告の残り二つは落ち着いて書きたいので、後ほどにして、今日はヘラヘラ投稿。

その後、まぶたの腫れがひかず、皮が一段とむけて赤く引きつれ痛々しい。なのでアイシャドウはしないで、黒縁眼鏡をかけてごまかす日々を送っている。(でもさすがに着物のときに黒縁眼鏡だと「勘違いコスプレ」みたいになっちゃうから、そーゆーときは眼鏡なしで腫れまぶたをさらけ出してる。今のところ、目がヤバくて引きこもり、まではいってない。)

そんな感じなのに、今度は手にも異変がっ! 左の手のひらの生命線あたりにごく小さなブツブツができていて痒い。なにこれ?

気候も良くなって来て皮膚の常在菌のバランスに変化が生じてなるとか、ただの疲れで出たとか、生命線あたりということはもしや運命が変わるとか???

イタリア人みたいな遺伝子

先月の池田病院での診察は、術後最初の外来で、3か月ぶりにお会いする米村先生に「その節はお世話になりました」的な感じで挨拶した。調子はどうか尋ねられ「絶好調です!」と答えると、先生は笑いながらいつものように「お腹見せて」と仰った。

触診も問題なく、前回の投稿のとおり、おへそは再発ではなかった話に。先生にとって私のようなユル患は気も楽なことだろう。あ、ユル患って、経過観察のみのノーマークなユルい患者ってことで。

で〜。どういう流れでか忘れたけれど、腹膜偽粘液腫の遺伝子の話になり、

「僕がこれを見つけたんだ〜。」

と先生がPC画面を見ながら仰ったのである。

指し示されたExcelのセルには、こう綴られていた。

MARCO

イタリア人のオッサンを想像してしまう名前である。

米村先生によれば、このMARCOという遺伝子を調べることで、なんと!再発の可能性もわかるというのである。

MARCOはすでに各患者の検査項目に加えられているようだった。

再発の可能性がないと分かったら、どれだけ気が楽になるだろう。また、可能性があると分かったら、ガッカリするかもしれないけれど、さらに経過観察を念入りにするとか、自らも注意深くするとか、早期発見早期治療に役立つことだろう。

ちなみに、昨年、先生方が出された「腹膜偽粘液腫の本邦における発生頻度・病態の解明・治療法の開発に関する研究」の「特異的に発現している遺伝子の同定・診断への応用」という項目で、約10種のヒト胃がん細胞における遺伝子発現をナンチャラで解析したところ、5遺伝子は胃がん細胞では発現が認められず、腹膜偽粘液腫に特異的に発現する遺伝子である可能性が示唆されたとのこと。で、5遺伝子のうちの一つがMARCOである。

へそ事変、あのへそ腫瘍は、、、

おへその部分に腫瘍ができ、昨年11月末の手術で「グッバイ・マイ・へそ」となり、へそなき身となったのであるが、へそへそ騒ぎまくって、結局なんだったのか、記しておく。

先月の池田病院で米村先生から伺ったところ、あのおへその腫瘍は前回手術時に取り残したものか(目に見えないほどの腫瘍があった?)、またはお腹をジャブジャブやっているときにおへそに飛び火(飛び水?)しちゃったか、らしい。要するに再発ではないとのこと。なんだよもードキドキさせてぇー。

あのおへそで再発だったら、お腹の中3か所に腫瘍ができているのだそうだ。米村先生が「3か所」と、はっきり数を仰ったということは、そういう場合、決まった場所に腫瘍があるのだろう。でも、私のお腹の中は、癒着をはがして見てみてもなかったというわけ。

おへその腫瘍といえば、Sister Mary Joseph’s nodule とかってなんだかもーなのが検索されちゃっていたのだけれど、ブログにそれを書いちゃうと本当にそれな気がしちゃうので、違う!コレじゃない!と思い続けて、良かったっス。

入院中に何でもなかったと言われて、石橋先生に「それじゃ、おへそを手術しなくても良かったとか???」みたいに聞いたら、「手術せな、いかん!」みたいに怒られ(実は石橋先生に怒られるのがキライじゃない)、とりあえず、おへそに腫瘍があったのは事実だというのは理解できたものの、何がなんだか、だったのが、3か月後の検診で伺えてスッキリした。

そういう訳で、無病率のパーセンテージに私も「再加入」できたとさ。

・・・それにしても、ちょっと不思議なのだけれど、おへそに異変が起きる前に、おへその話題をこのブログでしていた。あれがあったので、おへそとの別れがなんら寂しくもなかったんだよね〜。

消費増税前に買ったもの

もう1か月前のことだから、自分は何買ったっけ?っとほぼ忘れているくらい、たいした物は買わなかったのだけれど、ぽんぽこ的に話題にしたいのがコレ。

「プリマ 傷あとジェルシート」

例の、本気でVケロ(恥骨部の傷あと)対策をすべく買ったシリコーンジェルシートである。

数あるシリコーンジェルの中でこれにした理由は、他製品に比べて安かったという一点に尽きる。「こんなものが?」と思う見た目に比して結構な価格なわけで。で、さらに安いところを探して買った。確か、楽天に出店しているお店だったと思う。到着までに1週間くらいかかった。

ほかのシリコーンジェルを使ったことがなく比較できないのだけれど、感想は「まあまあ良いっす!」である。ただし、厚みがあまりないので、すでにモリモリとケロイドができちゃっている場合は、平坦になりにくいかなと思った。

12cm×6cmを半分に切った6cm角を大胆にVケロ部分にペタっと貼っちゃっている。そこそこ貼り付いているし、ショーツで押さえられるから、固定テープは必要なし。

やたら大きめに貼っている理由は、毛で密着はしないから、毛のない上部も一緒に貼ればはがれにくくなるかな〜というのと、広めに貼れば密着せずとも皮膚が引っ張られにくく、結果、ケロイドになりにくいかも、という素人考えから。

「マイクロポア メディカルテープ」もケロイド対策には良いけれど、Vケロでは、はがすたびに脱毛しちゃうので、シリコーンジェルのほうが断然良いと思う。

最近では、胸のほうの傷跡にもときどき細長く切ったシリコーンジェルを貼り付けている。ただ、こちらは汗でかゆくなりやすい気がする。

さて、1か月ほどシリコーンジェルを使ってみた状況としては、盛り上がってきそ〜で盛り上がってないので効いているのかなと。

前回のケロイドのことを思い出すと、ずいぶん後になってからでもムクムクとなっちゃう感じなので、今後、半年〜1年はケアすべきと思うが、もはやシリコーンジェルにへたり感が。交換時期は10〜15日とあり、とっくに交換時期が過ぎている。もう半分あるので、そちらを使うとしても1か月に1箱か。となると、高価格ながら半永久的と謳っている「クリニセル」のほうが結局はお得? そちらを増税前に買っておけば良かったかも。。。

ただいま我が家に戻った気分

お久しぶりでやんす、私の愛するぽんぽこ日記!

ココではお仲間もいっぱいできて、いつの間にか「ありの〜ままの〜姿見せるのよ〜 すこーしも寒くないわ♪」(時々、ギャグは寒い)で、結構さらけ出しているせいか実は居心地が良い。

4月は仕事も半分放った状態で展覧会に注力した。出品準備中は重労働で「なんでこんなことしてるんだろ?」と思う。展示の時には友人にも手伝ってもらっているから、友人も大変。でも、出来上がると、ああやっぱりやって良かったと思う。そして懲りずにまたやろうと思うのである。

そうそう、すっかり元気になっていたから頑張ったら、期間中にやはりやって来たチョー・ヘイソク氏。大建中湯、飲み忘れが多いしな〜。一回は半日程度で開通したけれど、もう一回は、これは病院行きかと思うほどだった。

丸1日ベッドで唸っていたら、チョー氏が「ぐるっぐるぐるぅ〜〜あんにょ〜ん」と言ったかと思ったら、スゥーーーっと痛みが引いていき、詰まっていた物が流れたのが分かった。治った瞬間。ほっとしたざます。

疲れと油断は腸閉塞を呼ぶ。分かっているのに、つい毎度同じことを繰り返してしまう。

それと、ただいま、まぶたが腫れていて赤く、皮がボロボロ剝けている。。。どうも原因は、アイシャドウでの金属アレルギーのようだが、疲れると反応してしまうみたい。

さてと。ゴールデンウィーク中は疲れを癒しつつ、後片付けや仕事を挽回する予定。それから、ぽんぽこ日記も挽回するど〜〜!

明日は腹膜偽粘液腫患者支援の会の総会

4月20日(日)は腹膜偽粘液腫患者支援の会の総会で、会終了後、お集い会もあるとのこと。関東在住のお仲間の方々は顔を揃えるだろ〜なー。

私は欠席せざるを得ず、残念である。今、開催中の展覧会の搬出日なのである。4月はいつも展覧会等で忙しくて、これまでも総会には全然出たことがなく、正直なところ、ちょっと後ろめたくもある。

PMPのお仲間の皆さん、出席したらどんなだったか教えてね〜〜!

それから。

会発足以来、集めて来た難病認定のための署名は65万筆超とのこと。だんだんゴールが見えてきた???

そして、まだゴールが見えないほうのHIPEC等の保険適用の署名なんだけれど、こちらは米村先生によると現在、7万筆集っているもよう。

で、HIPEC等の保険適用の署名は3年後を目安にどどーんと出したいと、前回の池田で受診したおりに米村先生から伺った。その3年間にさらなる研究&学会発表等をしっかり行い、日本の医師の先生方にも賛同を得て医師界の意識のチェ〜ンジを図ったうえで、署名でガッツリ後押し、というお考えのようだ。

なので、保険適用のほうの署名活動も積極的に行いたいので、明日のお集い会でそんな話題も出たらいいな〜〜と、行けないのに思っているワタシである。

近々の投稿予告(ただの備忘録)

1、消費増税前に買ったもの

2、へそ事変、あのへそ腫瘍は、、、

3、イタリア人みたいな遺伝子

4、横隔膜としゃっくり

5、「自分を信じる」

2、3、4は池田病院で米村先生に診ていただいたときの話。5は池田病院で会ったCさんの言葉。

仕事があれこれと、展覧会出品準備やらその他諸々でなかなか書けず。忘れないうちに書いときたいんだが。

術後元気にやってます(ひさみさん編)

「私、悪性なのよ。」

彼女が電話口で言った。腹膜偽粘液腫のタイプのことだ。私は「ええ? そなの?」と驚いてしまった。だって、再発とかしていないし、何しろとっても元気だから。

「米村先生に会うたびに、『ようこんな元気になったなあ』って言われるの。それくらいひどかったんでしょうね。」

笑いながら言う彼女は、あの「いかなごフィーバー!」のひさみさんである。

「いかなごフィーバー!」の前にはイタリアを旅行してきたんだって。写真を見せてもらったら、ベネチアのカーニバルで仮面の女性と写っていたり、ローマの真実の口に手を入れていたり、、、いーなー、うらやますぃ〜。

「料理の写真も見せてよ!」

と、送ってもらったのがこちら。

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まあ! こんな美味しそうなのを召し上がったんですってよ、奥さまっっ。

そんな彼女なのだけれど、術後しばらくは後遺症に思い悩み、暗い日々を送っていたという。婦人科系手術でもよくあることらしいけれど、自己導尿のキットが必要になってしまったのだ。

でも、ひとたび考え方を変えれば、、、キットは必要でも旅行も行けるし、美味しいものも食べられるし、趣味もできる。あ、ひさみさんはすごく手先が器用だから 、いろいろなものを作れちゃうのyo。それからそれから。。。

聞いちゃったんだけど、もうすぐお孫さんができるらしーっす!(ご本人曰く「おばあちゃんになりますが、心と身体は若いつもり」って。いや、本当にお若くお美しいデス。)それに、ちょっと前からなにやら就活していると思ったら、しっかり決まってフルで働くのだそう。ダブルでおめでと、おめでと〜〜!!

お仲間の悲しい話が続いたけれど、こんな嬉しいお仲間の話も実はたくさんあるのだ。(なかなか皆、良い話は遠慮して?言わないからなあ。手術して元気になる人のほうが多いのに。)

追記:彼女に最初に「ブログに書いてもいい?」と聞いたとき、「何でも書いていいよ」と言われて綴ってみたものの、デリケートな話題でもあり、UPの前に彼女に見てもらって相談した。すると、「大丈夫よ!導尿の事はちょっぴり恥ずかしいけど、気持ちの持ち様だもんね。」というお返事が。さすが男前?な、女っぷりの良さなのだった(で、ちなみに「腹膜偽粘液腫の人は美人説」を裏付けるがごとく美人です)。

賛助会員になろう

先週の池田病院で、ちらっと勝谷さんをお見かけした。んで、年会費のことを思い出した。腹膜播種治療支援機構の賛助会員の年会費だ。

ワタクシは2年前に賛助会員になった。賛助会員ってのは、ただのサポーターと同じである。賛助会員になっても、特段なにもない。会員にならなくても情報は等しく得られるし、もちろん治療での不利益も全くないが、年会費3000円を納入することで、会の活動を地味〜にささやか〜に応援している気分に浸っている。

それにしてもあの会は、年度の変わり目だからといって年会費のお知らせなんか来やしない。「自主的にご入金ください」である。自主性が重んじられるのはすばらしいけれど、うっかり忘れも多そうな気もする。

ってことで、忘れてた!なアナタ、私も今日入金したから〜〜。それから、米村先生の手術を受けて感謝しているそこのアナタ、年3000円は全然オッケーって感じなら、賛助会員になろう!(初年度は入会金込みで5000円なんだけど。)

全然頼まれてないけど宣伝しちゃったよ、まあ、サポーターだからね。頼まれてないついでにご案内しますが、詳細&入会は腹膜播種治療支援機構「Web書類」のページの、「NPO入会申込書」→「個人入会申込書(特別賛助会員)」をどーぞ。