お向かいさんのその後(6)

お向かいさんが、いよいよ小腸の穿孔を塞ぐ手術を受けることになった。

入院される前に、お向かいさんにお電話した。「もしもし?」

「ア、もしもしぃ!」

youさんそっくりの(というか、娘さんのyouさんがそっくりなんだけれど)元気なお向かいさんのお声! youさんからお母さんのことはずっと伺っていたが、直接、話せて嬉しい。

お向かいさんはご自宅に戻ってから、3kgばかり体重を戻したのだそう。あれから20kg減ってしまっていたというから、3kg増くらいでは全然まだまだだが、声には張りがあり、体力がついてきた感じがこちらにも伝わってくる。

「youさんから、お友達といっぱいお出かけしていると伺っていますよ。」

「今度の手術のことをいろいろ考えてしまうと怖くなってしまうから、家にばかりいないでね、出かけていたのよ。」

これまで本当に大変だったから、不安材料を挙げていけばあれやこれやと出てきてしまうのは当然だろう。そんな不安を忘れるためにも、お出かけしていたのですね。

健康になるために、勇気・根性・体力を必要とする手術をしなければならないなんて、まったくもって大変なのである。

電話を切る前に、お向かいさんは仰っていた。

「前向きよ!」

そうそう! とっととやっつけて、すっかり良くなったら新幹線でぴゅ〜っと東京来てください。私もすてきなお庭を拝見しに、遊びに行かせてください。待ち遠しいなあ!

眠い……

眠い。

なので、このところずっと夜更かしはせずにベッドに直行。早く寝れば早く起きられるだろうと思って、やるべきことを明日に回して寝る。

ところが朝、早くなんて起きられない。やるべきことが当然できない。

このブログも更新したいことが実はいっぱいあるのに、できていないんだよなあ。書きかけの下書き保存もいくつもあるのに、日にちばかりが過ぎていく。。。

婦人科に薬をもらいに

ディビゲルと当帰芍薬散がなくなってきたので、先週土曜日に婦人科に行った。

前回、「次に来たとき肝臓の具合を見るため血液検査をしましょう」と先生から言われていたので、これで事足りるかもと東戸塚記念病院や銀座医院で検査した結果を持って行った。

先生は結果表をご覧になり、「肝臓は大丈夫ですね。ほてりはないですか。そうですか、それでは薬を続けましょう」と仰った。

経皮吸収型のディビゲルも漢方の当帰芍薬散も、肝臓についてはそんなに気にすることはないように思うが、そうでもないのかな?

とりあえず、医療費と時間のムダが省けたワ〜。

トイレ危機一髪

最近の私のお腹は、申し訳程度のお通じがあった翌日に脱水症状になるのではと思う水様状がザーザーと出て、それから数日間、何の音沙汰もなし、な「翌日ザーザー周期型」になったらしい。

ちょっと前までは、出るときはその日のうちに普通→泥状→水様状の全部を体験しちゃう「1日フルコース型」だったが、2日にまたぐようになったわけだ。

そうとは知らず先週は、少なめだけれど普通にお通じがあってそれで止まったから、てっきりお腹が通常に戻ったと喜んでしまった。量が少ないのは、消化の良いものを食べているからかなあと思っていた。

なのに翌日。なんだかお腹が変。それも通勤途中に。これまでは出るかも?な予想日は時間に余裕をもって電車に乗る前にトイレに行ったり、変だと思ったらすぐ途中下車していた。しかし、その日は時間に余裕がなかった。乗り換え駅まで我慢するか。いや、もし我慢でききらなかったら?

そんなことを考えているうちに、もうダメ。。。つ、次の駅で降りなければ。早く着けー、はーやーく〜〜〜っ!

電車のドアの前で待ち構え、駅に到着するや否やトイレのマークを探して、階段上がって、、、人をかきわけ早歩きでトイレへまっしぐら。

待たずに入れて、危機一髪! すごい勢いでザーザー系が出ていった。

間にあってヨカッタ。。。

気付けば手術から1年

1年前の今日は、岸和田の病院で痛い痛いと言いながらぼ〜っとしていたのか。自分のことだけ、病気のことだけに没頭していた時期で、とても苦しかったはずだけれどそのキツさを忘れてしまったせいか、ある意味気楽だったよなと思ってしまう。

回復して今は、自分のことよりも会社のことのほうが気になる。仕事をうまくやっていかなければ、生活だって成り立たないわけだし。

なのに今はシャカリキに頑張れる自信がないし、実際、頑張れていない。

最近では、病気と就労の問題についても気になり始めている。それから、病気と寿命の関係についても。

東戸塚記念病院2回め

6月30日は東戸塚記念病院へ。しばらく続いていたダルさも消え、元気で病院に行ってしまった。

先週の血液検査で造影剤を使っても問題なしとなって、その日は再度CT。

有田先生の話では、総胆管(赤い矢印で指してみた)は10mm以上だと拡張といえるが、8mmくらいだから大したことはないとのこと。胆石もないので、気にすることはないらしい。

「胆嚢を取っていることと関係ありますか?」

「そうですね。」

そして、アミラーゼ云々の膵臓についてはCT上、異常なし、とのこと。

「先生、せっかく撮ったので、画像から他に何か気づかれることはありませんか?」

「そうですねえ〜。」

先生はマウスのホイールをくるくるしながらお腹の輪切り画像を上から下まで行ったり来たりして、画像を止めた。

「肝臓に水の貯まりがあります。肝嚢胞といって特に珍しいものでもありません。」

確か、腎臓にも水の貯まりがあるとおっしゃっていた(右側の矢印のもの)。これらは放置しておいて良いらしい。そんな水たまりくらい、ぜーんぜんオッケ〜だねー。

先週の血液検査の結果では、アミラーゼが120と基準値内になっていた。(依然、血液像は微妙に基準値外で、好中球にLマーク、好塩基球とリンパ球にHマークが。総蛋白も本当にちょっとだけはみ出てHマークだった。先生も何も仰らなかったので気にしてないけれど。)

そんなわけで「心配ないでしょう」との診断に、「はい、実は私も心配していませんでした〜」と返答してしまった。それより元から気になっていたことは、今後もし腸閉塞になったら、この病院に来ても良いか?である。

腸閉塞について、有田先生は病院での処置を紙に書かれた。

「絶食 ⇒ 胃管 ⇒ イレウス管」

腸閉塞になったら、経験から言って早く来院したほうが良いとのこと。

「夜でもここは誰かいるから。」

夜でも我慢しなくて良いとは、なんと頼もしい!

「今後、もし何かあったらどうぞよろしくお願いします。」

と挨拶して退出したが、すぐによろしくお願いしちゃわないようにしないと。。。

happyさんからの再発報告

去年のシンポジウムで私に声をかけてくださって以来、意気投合しているhappyさんから、日曜日にメールが届いた。

内容は、前日に行ったという池田病院検診の結果だった。再発が見つかり、8月頃に手術することになったと。

「一年ちょっとで、再発してしまいショックですが、体力つけて頑張ってきますね」

絵文字つき、いかにも明るく振る舞うそのメールはカラ元気満載、ショックな気持ちが逆に痛いほど伝わってくる。

再発って、やっぱり、あるんだ。。。

私もショックを受けてしまった。

happyさんに返信しようと一所懸命メールを打つけれど、どうもニュアンスが伝わらない気がして、思い切って電話してしまった。

「もしもし?」

「もしもしー。」

どのくらい話しただろう。

話してわかったことだが、happyさんが去年受けた米村先生の手術では、温熱化学療法をしなかったとのこと。米村先生の腹膜偽粘液腫の手術では腹膜切除に加えて温熱化学療法がデフォだと思うけど。

「先生忘れたんじゃないのぉ?」

「まさかー、こればっかりは忘れないでしょ〜。」

happyさんは良性。その時の状態からも、お腹に抗癌剤を入れるよりそのまま様子を見たほうが良いと先生は判断されたのだろう。

米村先生がこれまで診て来た患者さんのなかには、とても珍しい例ながら、何もしなくても偽粘液腫が消えてしまった人もいるらしいし、お腹を開いてポロッと取れてしまった人もいるとか。いろいろなパターンがあるわけで、一律同じ手術ではないはずだ。

「先生は、再発したらまた切ればいいんだって言うしね。」

「それでね、先生に何回まで切れるんですかって聞いたら、15回まで切れるって言うのよー。」

「簡単に言うよねー。」

「ホント、簡単に言うんだから。。。」

「今度は温熱するんじゃない? そうしたらもう再発しないよ、きっと。」

「うん、しっかりやってもらうわ!」

happyさんはすっかりさばさばした口調で言った。

明日は我が身である。私もさばさばといきたい。だが、その前にウジウジ聞いてしまった。

「聞いてもいい? お腹、膨れてきた感じ?」

「うん、ちょっと太ったかなあって。でも3か月前の検診では何でもなかった。」

そうなのかー。他にも変わったこととして、便の出具合に変化があり、緩いのがちょろちょろと出てくるらしい。。。

「ねえ、happyさんのこのこと、ブログに書いてもいい?」

「うん、書いて。こういう例もあるって、他の人に知ってもらいたいし。」

「わかった。」

happyさんの、再手術体験報告もいずれ聞けるだろう。

happyさん、その持ち前のスカッとさわやかな性格で、8月になったらスカッとさわやかにやっつけてきて! それまで美味しいもの食べて体力温存、ファイティン!!

東戸塚記念病院に行った

土曜日は、紹介状を持って東戸塚記念病院の外科へ。

正直なところ、他の病院にしようと思っていた。というのも、以前、腹筋痛のような痛みと熱で行ったときに納得いかない診断だったのが、実はこの病院だったから。しかし今回、お世話になりたいのは外科だし、もし腸閉塞になったら近いほうが良いに決まってると思い直した。

このたびの担当医は、有田先生。

紹介状には岸和田徳洲会病院の紹介状コピーも添付されていて、先生は一瞬、なんだこれは?と思われただろう。

お腹の触診と聴診をして「腸閉塞はありません」。先生、スミマセン、今は違うと私も思います。。。

その後、CTを撮ることとなった。私が結石のことを伝えたので、造影剤なしで撮ることに。

真ん中の骨の上側、やや左の、白色ポインタが指し示している左上のうっすら濃い色部分。これは総胆管の拡張かも?とのこと。下の絵の赤い部分のことらしい。

むー。胆摘との関係はあり?なし?

膵臓のほうは腫れていないので膵炎ではないが、いずれにしてもこのCT画像では確定診断ができないということで、後日、造影剤をしてCTを撮るべく、腎臓の血液検査をしてから帰ることになった。結果として無駄に健康保険を使った気がし、このご時世にあって後ろめたい。先生ときちんと話し合って無駄なく検査すべきだった。

診察室を出るとき、有田先生は「銀座医院にはこちらから伝えておきます。亀山先生は同じ大学の1年後輩で、とても優秀な先生ですよ」と仰った。へー!と思うとともに、この偶然から先生方の連携に憂うことはなさそう。難民にならずにすんだよ。。。

引き続きアミラーゼとリンパ球↑

様子を見ていたアミラーゼとリンパ球の件で、銀座医院で再度、血液検査をした。

(最近、写真が少ないので、にぎやかしに入れてみた〜〜。)

なんだかよくわからないが、今回も白血球像が基準値からはみ出てる。。。アミラーゼもビミョーにはみ出てる。先生によればアミラーゼのビミョーな数値はがんの可能性もあるらしい。可能性としては低いだろうが、10万人だか100万人だかに1人しかならない病気に当たっている経験上、無視するわけにもいかない。

「次の検診はいつだっけ?」

「7月28日です。」

亀山先生は「ちょっと遅いなあ」と仰りながらも、米村先生宛の紹介状を作ってくださった。また、腸閉塞の件もあるので、家の近くの病院へもいただいた。

その日は、アミラーゼの数値がどうこうより、先生が紹介状に生年月日を書き入れながら「松田聖子と同い年だね!」などと仰ったのが意外で面白かった。先生が松田聖子の話題もOKだったなんて〜〜。

話は戻り、白血球についてはもう少し様子を見ることにして、1か月後に改めて検査することになった。

24年度 厚労省研究費補助金交付決定

すでに噂では聞いていたけれど、腹膜偽粘液腫の今年度の「難治性疾患克服研究事業」の厚労省研究費補助金交付が決まったそうです。

以下、腹膜偽粘液腫患者支援の会の「ご意見・ご感想」欄に投稿された文をそのままコピペ。

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支援機構の勝谷様より、正式決定待ちだった「24年度厚生労働化学研究費補助金」の決定通知がありました。昨年度に続き2回目、今回は390万円です。この研究補助金は成果が出せれば3年受けられるものです。(以下略)

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良かったです!

先生方はますます大変だと思いますが、お体に気をつけて研究を進めていただきたいです〜〜!