世間様、『おくりびと』がアカデミー賞で、とか言ってる最中に観た、多分、きっと、恐らくどマイナー、な本日の一本。
──原題「は」、『HEROS』という映画。
あーーーーー……、一言で言えば、誘拐犯の話、ではあるのだけれどもー。
──ワタクシの秘かなお気に入りの映画の中に、1965年にウィリアム・ワイラーって監督(『ローマの休日』の監督)が撮った、『コレクター』という、「あっは♪ ド変態♪」な主人公が登場する作品がありまして。
ま、これも、一言で言えば拉致監禁な犯罪に走る馬鹿の話なんですが、レンタルビデオ屋で、今宵観た映画の粗筋を読んでみた時、「ああ、『コレクター』と同じような匂いの香る作品かもー」と思って借りたのですよ。
更には、2007年カンヌ映画祭の批評家週間にて、オープニングショーに選ばれ、上映終了後、一部の観客を混乱に陥れた作品、って触れ込みだったので、ワクワクしながら観た訳ですよ。
でも……、何が言いたいんだ……? が感想ってーかね。
解らん、フランス人の考えてることは解らん。いや、ブルーノ・メルル監督の考えてることが解らんのか……?
否、正確には全く解らんって言うんじゃなくって、言いたいことが解らない訳でもないんだけど、解りたくないってーか、その結論に辿り着くまでの過程の意味と意義は何処に? って言いたくなるってーか……。
────フランス映画だ、と気付いた瞬間、嫌な予感がしたけど、つまらなかった訳じゃないし、これはこれでありだと思うし、主演の人のイッちゃってる振りはナイス、とも思うけど。
私はさー、変態が変態たる所以、とか、変態な犯罪に走っちゃった変態の変態心理、なことが描かれてる作品が観たかったんであって。
ストーリー的にでもなく、演出的にでもなく、テーマ的にでもなく、単に、映画そのものが、「僕は変態!」と叫んでるよーな映画が観たかった訳じゃないんだな、これが。
……って、私、この書き込みだけで、何回、変態って書いてるんだか……。
尚、この映画の邦題は、『変態ピエロ』と言います。
何とかしてくれ、この邦題(笑)。