本日の一本@急に観たくなったから借りた戦争映画。
『ハンバーガーヒル』。
有名処。だとは思うけど、戦争映画なので或る意味マイナーかも知れない、と内心思う。
1987年の、お米の国の映画。
観たことあるような気がしなくもないけど、観たことあったとしても、絶対記憶に残ってないと思ったからセレクト。
──所謂ベトナムもので、戦争末期の1969年に実際にあった、十日間の激闘を映画化した話。
エイショウ・バレーってトコにある、937高地を攻め落とすって作戦に投入された、第101空挺師団の中隊に属してる若い兵士達が主人公。
ちょろっと調べてみた処、937高地に於ける十日間の戦いだけで、450トンの爆弾と69トンのナパーム弾が投下されたらしい。
すんごい量を投下したように思えるし、実際、結構な量だけど、ベトナム戦争でアメリカ軍が投下した爆弾の総量は、約200万トンです。
タイトルにもなってるハンバーガーヒルってのは、937高地を指して、当時の米兵が、「挽肉にされる丘」とか、「挽肉みたいに死体(又は肉片)が散らばってる丘」って例えた処から来てる。
要は、渾名ですな。
こんなこと言うと、真面目にぶっ飛ばされそうな気がするけれど、この戦い、激しく乱暴且つ大雑把に例えるなら、日露戦争時の二〇三高地みたいな感じと言えるんじゃないかなー……。
……言っても詮無いけど、お米の国は、何であんな戦争しちゃったかねえ……。更には、世界平和的には学習しない方が良かったんじゃないかな? ってことばかり学習しちゃって……。
──戦争映画でありつつ、様々な理由でベトナム戦争に参加したor参加せざるを得なかった若い兵士達の青春ドラマ、ということだそうで。
私は、観てる内に、何となし奥歯噛み締めたくなるような映画だった。
第101空挺師団って、精鋭の皆さんだから、言葉悪く言っちゃうと、映画の中では良く見掛けるベタベタな兵士の心情ってのは余り表に出さないんじゃないかとも思ったりもするので、その辺、この映画からは一寸ピンと感じられなかったけれど、個人的には、「取り敢えずでいいから観とけ」って映画かな、と。
何処に注目して観るかで、かなり感想が変わってくる映画でもあるような気もするし、割合、淡々と話が展開してく感じがしたし、若干、毛色が変わってるような感じも受けたから、「んー……?」と思う方もいるかも知れないけど、戦争というものの一面を考え直すにはいいんじゃないかな。
それはそうと、この映画を撮った方々、ベトナムと日本の区別付いてなかったんじゃないかと。
だってねー、話の舞台はベトナムだっちゅーに、ウフンでアハンな店の女主人を、「ママさん」と日本語で呼び、礼を言う際には、「アリガト」と片言の日本語で言うんだもん。
区別付いてないんじゃないかー? と思わざるを得ない(笑)。