本日の一本@日本未公開映画……だと思う。思いたい。
『メガ・ピラニア』。
2010年の、お米の国の作品。
ジャンルはモンスターパニック。
発売&販売元は、我等がアルバトロス(笑顔でサムズアップ)。尚、アルバトロスさん曰く、関連キーワードは『お食事(人喰い含む)』。
或る意味、シュールなキーワード設定だな、アルバトロス。
──ストーリーはですね、遺伝子操作に失敗して、すんごくデカくなった&更にデカくなりつつあるピラニアの群れが襲ってくるよ、って話。
以上。
タイトルとジャンルが全てを物語ってるので、これ以上語っても仕方ないのではなかろうかと思うワタクシ。
──これ、アルバトロスの公式サイトで見掛けて以来、借りたくてうずうずしていたのですよ。でも、レンタル開始以来ずっと貸し出し中で、先週末、やっと借りられたの。
で、うきうき観た。
……うん、予想に違わずB級映画だった。でも、お笑い映画って意味では素敵だった(笑)。
だってね、先ず、ピラニアが巨大化した理由からして、ひと味違うのね。
遺伝子操作に失敗→生物巨大化ってパターン辿る話にはありがちな、政府の秘密実験ー、とか、軍の陰謀ー、とか、巨大工場の違法排水がー、とかじゃなくて、お米の国の科学者達が、舞台のベネゼエラの食料事情改善の為に遺伝子弄くったら失敗しちゃったっぽい、ってのが理由なの。
んで、ヒロイン役の女性科学者が、はっきり言って、余りオツムが宜しくないの(笑)。
ジャングルの奥で何かを企んでたらしいベネゼエラ国軍の大佐達に、難癖付けられて色々問い詰められた際には、「失敗は一度だけよ!」とか叫ぶし。
主人公の兄ちゃんに、「アメリカ大使館に行こう」って言われてんのに、大量破壊兵器でも撃ち込まないと、オリノコ川河口に向かってる巨大ピラニアの群れは止められないのよ! って訴えつつも、「海岸に行くの!」と言って聞かないし。
放っとけばクジラよりもデカくなるし、内臓なんか本来の数から六つも増えてるし、心臓は二つあるし、勝手に繁殖するし、成長スピード尋常じゃないし、って言っときながら、「ピラニアだから、海に出れば死滅する!」とか主張するのよ。
もうね、その一回の失敗が致命的だろう? 君が一人で海岸に行ってミサイルが撃ち込める訳がないだろう? そこまで変異しちゃってるのに、海水では生きられないって断言する根拠は何? と片っ端から突っ込みたくて仕方なかった。
主人公の兄ちゃんも、事件調査員とは名ばかりの特殊部隊員(多分、シールズ)なのに、何で現地にナイフ一丁で乗り込むんだ、貴様、と言いたくなる人で、事態の解決方法も、顎外れるような、「それ、多分、解決出来てない」ってなノリで、これだけで終わってれば、「あーー…………」な映画なのだけれど。
この映画、小さめなクジラくらいのデカさのピラニアが、水面より華麗なジャンプを決めた後、ビルっぽい建物とかマンションっぽい建物とかホテルっぽい建物とかにグッサリ刺さって、尾ひれを震わせつつ、ピチピチピチピチしてるシーンが何ヶ所かあるの。
灯台(?)の先端に刺さっちゃって、ピチピチピチピチしてるシーンもあるの。
も、とっても素敵。有り得ない絵面が素敵。似非爽やかに笑える(笑顔全開)。
その、合計しても数分にも満たないだろうシーンに、きっと、この映画の価値はある!(笑)
その為だけに、人生に於ける貴重な一時間半を捧げる価値もある! ……多分。
……いや、うん、でも、全編93分の全てを観なくてもいい気もするな……(笑)。
個人的には、メガ・ピラニアよりも、『メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス』の方が面白かったし。
やっぱりねー、ゴールデンゲートブリッヂ噛み砕くサメのインパクトには、中々勝てないと思うのよねー(笑)。