本日の一本@日本では未公開なんじゃないかなあ。
『戦場カメラマン 真実の証明』。
2010年の、アイルランド・スペイン・ベルギー・フランスの合作。
原題は『Triage(トリアージ)』。
尚、Triageってのは、例えば災害現場や戦場などで、怪我の度合いや緊急性で負傷者を分別して、治療の優先度を付けること。
……何でこの映画の邦題、戦場カメラマンにしたんだろうね。そりゃ確かに、主人公の職業は戦場カメラマンだったけど。
尚、発売&販売元は、我らがアルバトロス。アルバトロスが地味に送り出してるお固い映画シリーズの内の一本。
去年の夏にリリースされて、観たい観たいと思ってたんだけど、今頃になっちゃった。
んで以て、粗筋は我らがアルバトロスの公式より転載。
1988年。中東に広がるクルド人の居住地、クルディスタン。イラク軍による攻撃が絶え間なく続くその地へ、戦場カメラマンのマークは友人のデビッドと共に向かった。クルド人によるイラク部隊への急襲を撮影したマークは、さらに危険な戦地に赴き撮影を続けようとする。だが、身重の妻を残してきたデビッドは帰国を望み、マークと離れ離れになる。その後、重傷により意識不明で発見されたマークは、現地の治療所で手当てを受けた後に帰国の途につく。だが、マークよりも先に帰国していたはずのデビッドは、まだ妻の元へ戻っていなかった…。マーク自身も、心の奥深くに突き刺さる戦場の傷跡により、精神が衰弱していく。そして、彼の口から語られた衝撃の真実とは・・・。
──実際にレンタルするまで原題を知らなかったので、すんごくガッツリな戦場カメラマンの話かと思いきや、案外そうでもなかった。
そういう意味では一寸思惑外れちゃったけど、個人的には割と面白かったかと。
但、「この映画は、とどのつまり、こういうことが言いたいんですよ」って部分が、曖昧と言うか良く汲めなかったと言うか、そんな感じは残っちゃったかな。
何つーかなー。言いたいことが判らなくはないんだけどさー……、ってな感じ。
処で、この映画、主人公の奥さんのおじーちゃん=スペイン出身の精神科医が、スペイン内戦のこととか一寸語ってたり、主人公が使ってるカメラの内の一台がニコンだったりしたのは、ロバート・キャパのこと意識したからなの?