本日の一本@日本でも公開した映画。
『TRIANGLE(トライアングル)』。
2009年の、イギリス&オーストラリアの合作。
ジャンルはホラー。
日本での公開は去年だったのかな?
──自閉症の息子を持つ若いシングルママさん@主人公が、友人に誘われてヨットで海遊びに出掛けたら、摩訶不思議な悪天候に遭遇&ヨット転覆、そして遭難、そこに、やはり摩訶不思議な豪華客船が諮ったように通り掛り、これで助かる! と乗り込んでみたらー……、ってな話。
乗り込んだ胡散臭い客船が、アイヤー……、な船だったというのはお約束。
──ご存知の方は少ないかも知れませんが、邦題を『ゴースト』という映画があるのですよ。
と言っても、「ニューヨークの幻」の方ではなく、「血のシャワー」の方。
原題は『Death Ship(デス・シップ)』。
1980年に撮られた作品で、大型タンカーと衝突した為に沈没した豪華客船の乗客数名が、避難目的でそのタンカーに乗り込んでみたら、実はそれは幽霊船でした、ってな、泣きっ面に蜂パターンなホラー映画。
ワタクシにとっては、何故か、随分と長い間、ヒッチコックが撮った作品だと勘違いしていた、という痛い思い出が残る映画だったりするんですが。
……何でそんな誤解をしたのやら…………。
んで。
「トライアングル」の簡単な粗筋が書かれたポップをレンタルビデオ屋さんで読んでみたら、海で遭難した数名の男女が、通り掛った豪華客船に避難して云々、とあったので、もしかして、「ゴースト/血のシャワー」みたいな映画なのかなー、って期待した訳です。
でも。
そーじゃなかったんだなー……。ワタクシの期待とは違ったんだなー……。
理不尽系と言うか不条理系と言うか、そういうジャンルの映画なんだよ、と思って見遣れば、それなりかなあ、と思いますけど、ワタクシ基準では怖くも何ともないしなあ……。
ああ、そういうことだったのね! なシーンは結構あったのは確かだし、その時何が起こっていたのか判らなかったことが徐々に判ってくる辺りは、おお、って思えるし、あの訳の判らなさが怖いんだよ! と言われれば、そうかも……、と思わなくもないけど、うーーむ……。
……多分、突っ込んだら負けな映画だと思うんだ、これ。
不条理系なんだから、矛盾や辻褄合わないことは無視! って奴なんじゃないかと。
でも、ワタクシは存分に突っ込んじゃったんだなー。
だから? って素で首傾げちゃったんだよねぇ……。
即ち、突っ込んだら負けな映画に突っ込んでしまった訳で、ワタクシの負けも確定な訳で、故に、ビミョー、としか言えない。