本日の一本@邦画。
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』。
1994年 松竹。
ジャンルは、時代劇ホラー、だそうな。
松竹の、創業百周年記念作品でもあるそうで。
『四谷怪談』の粗筋をご存じない方は、先ずおられないと思うので、その辺はかっ飛ばして話を進めたいかと。
────深作欣二監督が撮られたこの作品、観たことなかったなー、と思ったし、某ツ◯ヤの、店員が書いたらしい手書きのPOPに、「鶴屋南北の『東海道四谷怪談』に忠実な映画です」的なことが書いてあったので借りてみた。
……のだけれども。
何処がだ。何処が、東海道四谷怪談に忠実だと言うのだ。出て来い、あのPOP書いた店員。
それに。
この映画は、本当にホラーなんだろうか。
確かに、ホラーっちゃホラーだけど。ホラー……? ホラー……と言うよりは、奇譚とか、怪奇伝とか謳った方が、より正しいような気がする。
でも、個人的には面白かったと思う。
ホラーじゃない気がするけど。四谷怪談って、こういう話だったっけー……? と思わず問い掛けそうになったけど。
何と言うか、色々が狂気的な映画で、独特で、そういう意味で凄かった。
テーマ曲が「カルミナ・ブラーナ」だった時は、四谷怪談にカルミナ・ブラーナ? と一寸眉間に皺寄ったけど、最後まで観たら、その辺も凄く合ってる、と思い直した。
但、この映画、怖くない(笑)。
もしも、小さいお子さんが観たら(小さいお子さんには見せちゃ駄目な映画だけど。生首飛ぶし)、別の意味で泣くかも知れないけど。