本日の一本@多分、日本未公開映画。……なんじゃないかな、と思う。
『悪魔が棲む家 666』
2014年の、お米の国の作品。
原題は、『Devil’s hand』。
ジャンルはホラー。……でも、うーん。ホラー、と言い切って良いのかな、これ。
DVD出してるのはブロードメディア・スタジオという所らしいのだけど、そこのサイト行ってもこの映画のDVD紹介ページが見付からなくて、唸りつつ検索掛けたら、Google Playが引っ掛かったので、粗筋は『Movies & TV on Google Play』さんから転載。
……そりゃそうと、『Google Play』って何?(←全く判ってない)
1994年、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ニュー・ベツレヘムのあるアーミッシュコミニティで6月6日に6人の女の子が生まれる。その中の1人が“悪魔の手先”サタンの子供だと信じられる。1人の母親がその恐怖のあまり生後すぐに娘を殺害。残りの5人は何も知らされないまま育てられる。そして彼女たちの18才の誕生日が近づき、村の長老は美しい女性に成長した5人のうち、恐ろしい幻想を見始めていたメアリーこそが悪魔の手先と予言する。彼女を含めた5人は自分を守るため、それぞれ命を懸けて戦うが次々と何者かに呪われ殺されていく。果たしてメアリーはサタンの手先なのか、それとも真の犯人はどこに…。村の人々、娘たちの両親、牧師、そして娘たち…。その恐ろしきミステリーの層が一枚一枚と剥がされる時、触れてはいけない衝撃の事実が遂に明らかになる!
『悪魔が棲む家』という邦題から、1979年に撮られた『悪魔の棲む家』という、超有名ホラー映画のパクリを想像してたんだけど、全く違った。
……だからさ。邦題を付ける人。頼むから、色々を考慮して付けて下さい、邦題。
────この映画、粗筋にもあるように、『アーミッシュ』というコミュニティの中での話なのね。
アーミッシュというのは、北米の一部に本当に存在&点在しているキリスト教系の宗教団体みたいなもんで、彼等は、電気や車なんかの恩恵に授かることを否定して生活してるのよ。
否定してるっつーか、彼等の先祖がアメリカに移民して来た当時だから、えーと、十七世紀半ばか? それくらいの時代と変わらん生活を旨としている。
日本で言えば、江戸時代前期と変わらん生活。
それに加えて、彼等独自の宗教観(と言っていいのかな。一寸語弊かも)を持っている。
これは、そんな風な目一杯閉鎖的且つ宗教を軸にした社会でのオカルト話で、「あー、アーミッシュの世界ならではの設定だよなぁ……」みたいなことは思ったかな。
言い方悪いけど、現代社会では、あの手の人達のコミュニティとかは、この手合いの話を拵えるにはうってつけかも知れない。
アーミッシュの教義には、「怒っちゃ駄目よ」というのがあるので、自分達の社会が題材にされても、恐らく怒らんし。好意的には見ないだろうけど。
んで以て、お話自体は、可もなく不可もなく……、ってな感じかなぁ。
それなりに面白いけれど、それなりに詰まらない(笑)。──とワタクシは思う。
救いの見当たらない話なので、そっち系がお好きな方にはイケるかも。