100歳の少年と12通の手紙

本日の一本@去年公開の映画。
『100歳の少年と12通の手紙』。
2008年の、フランスの作品。
……これ、ジャンルは何? ヒューマン系? ハートフル系? 良く判らん……。
発売元は、我らがアルバトロス。
とっても愉快なB級~Z級映画だけを出してる訳じゃないぜ! なアルバトロス(笑)。
──粗筋は、アルバトロスの公式から転載。
……決して、面倒臭く思った訳じゃない(主張)。

白血病を患い、余命わずか12日という10歳の少年オスカー。医師はおろか両親までもが気を遣い、真実を語ろうとしないことにうんざりしている。そんな中、病院内で偶然出会った宅配ピザの女主人ローズは、口は悪いが唯一彼に正直に接してくれる大人だった。オスカーたっての希望により、病院長とピザの宅配を条件に12日間、彼の元を訪れる約束をするローズ。そして彼女は、遺された時間の少ないオスカーに、1日を10年と考え日々を過ごすこと、また毎日神様に宛てて手紙を書くことを勧める。初めての恋、結婚、試練、最愛の妻との別離・・・その日からオスカーの毎日は病院を舞台にめまぐるしく展開していく。そして彼と過ごすことにより、過去に囚われていたローズも変わっていくのだった・・・。

────という話。
どれだったか忘れたけれど、アルバトロスが出してる映画DVDの新作案内で、これの予告編見掛けて、「お、一寸観てみたい」と思って借りたので、予告編以外の予備知識が殆どない状態で観た。
で、観始めた直後に、「あああ、フランス映画ぁぁぁ!」と気付き、ガックリ崩れ落ちてみた。
ワタクシは、フランス映画に幾度も玉砕を喰らっているので崩れ落ちた。
判らない。本当に、フランス映画は判らない。シュール過ぎると言うか、不可思議系が過ぎると言うか……。
フランス人の感性が訳判らんのか、フランス人の映画に対する姿勢が訳判らんのか、どっちなんだろう。
──でも、この映画は結構良かったんじゃないかな、と思った。
物凄くフランス映画っぽいとも思ったし、何処となくフランス映画っぽくないとも思った、ある意味複雑怪奇な感じはあったし、ちょーっと付いてくのに戸惑うシーンもあったし、そこまでファンタスティックスにしなくてもいいんでないかな、何事かと思う……、なシーンもあったけど、堪能出来た。
ピザ屋の女主人なローズさんが、とってもいい人なんだ。
口は悪いし粗雑なタイプなんだけど、とても良い(又は真っ当な)大人。
そんなキャラがメインってのもあるのか、何て言うかなー、粗筋のみを振り返ると、結構辛い設定てんこ盛りな物語なんだけども、「多分、人生はそう悪いものでもない」と思えるような映画かなー。
個人的には、お薦め。
──ワタクシ的に、お笑いB級~Z級映画担当な配給会社・アルバトロスさんは、時々、こういう映画を出してくる。
それはそれで憎いぜ、とか思う瞬間(笑)。

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