太秦ライムライト

本日の一本@邦画。

『太秦ライムライト』
2014年 T-JOY(配給)。
国際映画祭で賞を受賞したりしている作品なので、ご存知の方も多いかと。
んで以て、公式もちゃんとあるので、諸々はそちらに丸投げ。
劇場で観ようと思っていて結局見損ねて、んじゃあDVD出たら観ようと思っていたのに、なんだかんだで今になった。
時代劇の斬られ役として有名な、『五万回斬られた男』の異名も持っていらっしゃる、福本清三さんが初主演された映画。
作中で演じておられるのも、ベテランの斬られ役。

時代劇がお好きな方は、絶対に、主演の福本さんをご存知の筈で、何度も何度も、それこそ、あの方が画面に登場した瞬間、脊髄反射で「ああ、斬られる」と思うくらい、あの方が扮した素浪人や用心棒なんかが主人公達に斬られる所を観て来た筈で、そんな方が、現実のご自身と同じ、時代劇のベテラン斬られ役として主演を務められたこの映画は、それだけで感慨深いと思う。
斯く言う私も感慨深い。
もう、昔ながらの時代劇は絶滅の危機に瀕していて、終わる事なんか有り得ないと思っていた水戸黄門すら終わっちゃって、昔懐かしの時代劇ファンとしては、そりゃあもう激しく不満なのだけども、こういう映画を撮って貰えると、「あー、もう一寸頑張って貰えるかなあ、時代劇」と思える。
映画自体も、私は、とても良かったと思う。
前半、若干間延びしている部分がなきにしもあらずと感じたし、「去り行くのみの老兵の、最後の花道」ってな感じの一言で纏められる映画かも知れないけど、素敵な、格好いい映画だとも思う。
一寸、泣き掛けた。
尚、これ言うとネタバレになっちゃうと思うので、以下、字色を変える。
ラストの、松方弘樹さんとの殺陣のシーン、個人的には凄く好き。格好良かったと思うの(握り拳)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です