ジェラシック・ジョーズ

本日の一本@日本未公開映画。
『ジュラシック・ジョーズ』。
1979年のお米の国の作品。
ジャンルは、モンスター・パニック。……らしい。
……すみません、先に述べさせて下さい。
本気で反省してる、心から反省してる、何でこの映画観たのかと自分で自分を問い詰めたい、こんな映画が劇場公開作品で堪るかと、私は声を大にして叫びたい。
──アメリカはハワイの、リゾートな某海岸。ものすごーく駄目駄目なオーナーが経営してるリゾートホテルの目の前の海岸に、何でか良く判らないけど唐突に蘇った(?)古代のサメが出没して人間を喰らい出したので、退治しなきゃね! って話。
……これ以上の粗筋は、多分、語っても益は無い。
──スピルバーグ監督の『ジョーズ』のパロ。多分だけど。
兎に角、もー、色々が酷い。本編開始十分くらいで睡魔との戦いが始まったくらい酷い。
主人公の兄ちゃんは、ホテルのお客さん達に、海の中でお宝探しとかしないかい? って話を持ち掛けて&上手いこと騙して銭を巻き上げるってな、ケチな仕事をしてるキャラなのだけど、その辺りも、「だから?」って思わず問い掛けたくなったし、海洋学者だか何だか、教授って呼ばれてる学者キャラも、「お前は何をしている?」って言いたくなったし。
メインの「ジョーズ」も、古代のサメ=メガロドンとは名ばかりで、どっからどう見ても、シーラカンスにサメの背びれがくっ付いてるよーな見て呉れで、いっそ愛でたいラブリーさ。
本編半ばを過ぎた頃には、ホテルの駄目オーナーが、人間様を喰らいまくってるサメに懸賞金なんか掛けちゃったもんだから、観光客も近隣住民も、カヌーやボートで! 槍や銛片手に! 海に漕ぎ出してくし、挙げ句、「幾ら何でも、日本と日本人とハワイ在住の日系人を誤解し過ぎだろう」と訴えたくて堪らなくなるキャラ、「スズキさん」も出て来ちゃうし。
最後は、半ばお約束のよーに爆弾抱えて海に突っ込む主人公。それだと君も死んでいる筈、な状況の中、颯爽と帰還する主人公。
…………もーね、駄目っぷりやチープさを楽しむのがB級&Z級映画の醍醐味とは言え、酷過ぎる(泣き崩れ)。
まあ、或る意味、B級映画の全てが詰まってるような作品ではあったと思うけど。
そういう意味だけに限って言えば、大変、誠に、立派なくらい駄目なB級映画で、印象には残ったけど。
開き直り具合は、全然足りてないと思うなあ。いっそ、とことんまで突っ走れば未だ良かったろううに。

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