本日の一本@これは日本未公開かも知れない。
『ダラスの熱い日』。
1973年の、お米の国の作品。
ジャンルは何だろう、サスペンス系になるのかな。
──1963年11月22日にアメリカ・テキサス州ダラスでJFKを暗殺したのは、リー・オズワルドじゃなくて、ケネディ大統領に生きてられると困る、お国の偉い人達が結託してやらかしたことなんだよ、って話。
真相はこんな風だったかも知れない! って映画ですな。
ケネディ大統領が実際に演説してる映像とか、当時のニュース映像をかなり利用していて、ドキュメンタリー風になってた。
実在の人物以外、登場人物達の名前すら殆ど出て来ないし、何て言うかなー、当時の実際の映像をふんだんに交えた再現フィルム、みたいなノリが無きにしもあらずなので、そういう意味で、若干映画に乗り遅れることもあるような気がするけど、個人的には大変面白かったです。
確か、この映画って、ケネディ大統領暗殺事件を扱った映画の中で、最も真実に近付いた映画って言われてるんじゃなかったかしら?
──真実は、こうだったかも知れないと思わないかい? と言われれば、うん、そうかもね、と頷いてもいい感じ。
まあ、ケネディ大統領暗殺事件は、五十年近く経った今でも色んな噂が絶えないので、何ともかんとも、って奴だけど、映画のエンディングで流れる、暗殺事件の重要証人が、事件発生から約三年の間に18名も亡くなっていて、イギリスの某保険会社の社員の方が計算した処、それは、10京分の1の確率でしか起こらないと出た、ってな逸話なんかを聞いちゃうと、実しやかに陰謀説が語られるのも当然だぁね、とは思う。
確かにねー、オズワルドの単独犯って公式発表は、えー? な感じだし、この事件の所為で、65年に終わる筈だったベトナム戦争は終わらなかったし。
ウォーレン委員会の記録の全ては2039年に開示されるそうだけど、それで、果たして真実は判るのかしら。
──うん、地味っちゃ地味だけど、私的には良い映画だったかなー。