テルマエ・ロマエ

本日の一本@邦画。多分有名処?

『テルマエ・ロマエ』
2012年 東宝。
これって、ジャンルは何になるのかしら。コメディでいいの?
尚、私が自主的に観ると言い出した訳じゃない(笑)。

有名処(多分)だし、ご存知の方も多いだろうし、B級~Z級映画以外のネタバレは極力しない方向でいきたいので、ストーリーに関して多くを語る気はないけれど、ご存じない方の為に簡単に説明するなら、風呂場から風呂場へのみ時を駆ける古代ローマの風呂職人の話。

──原作は、三巻までは読んだ。残りは未だ未読。
原作読んだ時には面白い話だなあ、と思ったし、映画も、原作のストーリーとは色々諸々違うけど、個人的には、まあまあ面白かった。
鑑賞中、真っ先に脳裏に浮かんだ感想は、「能くもまあ、ここまで顔の濃いぃ役者さんを集めたもんだ」だったけど(笑)。
後、何処までも個人的には、挿入歌が面白かった。面白い、と言うと語弊かもだけど。
何でも、この映画のテーマの一つは日本とイタリアの文化交流なんだそうで、故に、イタリア人の作曲家が拵えた歌曲が随所に使われてて、それの使い方が私には猛烈ツボだった。
「あ、このシーンで、このアリア使うんだ(大受け)」ってな具合に。
それが、すんごく楽しかったかなー(笑)。

REDリターンズ

本日の一本@去年、日本でも公開された映画。
『REDリターンズ』
2013年の、お米の国の作品。
原題は『RED2』。
ジャンルは、アクションコメディだそうな。
尚、一応、未だ公式があるそうなので、諸々は公式でどうぞ。
2010年だったかな、2011年だったかな、その辺りに制作された『RED』という、現役引退して年金受給生活者になった、元スパイなおじーちゃん&おばーちゃん達が活躍する話の続編。
一作目の方は、以前にここでも綴ったことある筈。

……うーん、つまらなくはなかったけど、続編は作らない方が良かったんじゃ? な映画の典型かも知れないなー……、とは思っちゃったかな。
一作目の、「アクションコメディなんだけど。おじーちゃん&おばーちゃん達、冷静に考えればかなりの危険人物なんだけど。でも、何でか観てるとほのぼのするよ」って感じが薄まっちゃってて、個人的に寂しかったし。
娯楽映画として観る分にはいいんじゃないのかなー、って感じかも。

アーミー・オブ・ダークネス

本日の一本@日本未公開映画。だと思う。多分。

『アーミー・オブ・ダークネス』
2013年の、お米の国の作品。
原題は、『ATTILA』。
ジャンルは、DVD発売元の我等がアルバトロスに曰く、『アクション&アドベンチャー&SF!!ジャンルの壁もブチ壊す痛快エンタテインメント!!』……だそうです。
尚、この映画を拵えたのはアサイラムさん。
B級映画やパクリ映画が十八番なアサイラムさん。
んで以て、粗筋は、我等がアルバトロスのサイトから全部転載してやる(笑)。

アメリカvs暗黒魔神軍団
その残虐さで歴史上最も恐れられた“破壊王アッティラ”。
1500年の時を超え、不死身の魔神は再び地上に降臨した。
究極の戦士軍団に挑む、精鋭アメリカ軍特殊部隊。
世界の覇権を賭けた負けられない戦いがはじまる!!

東ヨーロッパの紛争地域で、アメリカ軍が発見した世紀の秘宝。それは1500年前に大帝国を築いた、フン族のアッティラ王に神秘の力をもたらしたとされる“モーセの杖”だった。アメリカの狙いは秘宝の謎を解き、不死身の兵士を産み出すこと。しかし杖の魔力は、共に眠っていたアッティラの息子、最強戦士ノーマッドのミイラを蘇らせてしまう。不死の肉体と、究極の戦闘力を備えた怪物。その猛威の前に、米軍基地は壊滅の危機に瀕する。特殊部隊のヴィト大尉は、精鋭チームを率いて最強の敵に戦いを挑むが……。

……えーと。
アルバトロスの公式では、引用した通りに謳っているけども、アメリカvsではない。
アメリカ軍の軍人さん複数名が戦ってたけど、アメリカ、ではない。
vs暗黒魔神軍団でもない。闇の力がうんたらで不死者になっちゃったよ〜、な御仁が敵ではあったけど、軍団、ではない。単体。
……物凄い誇大広告だな(笑)。

見始めて暫く、もしかして、アサイラムさんが作った&アルバトロスがDVD売ってる映画にしては、そこそこまともなアクション・アドベンチャーなのかな、と思って眺めてたけど、そんなことはなかった(笑)。
又一段と、ワタクシのB級〜Z級映画耐性&感性は、おかしな方へステップアップしたのかな、と自分で自分を疑っちゃったりもしたけど、杞憂だった。
モーセの杖がどうこうでー、アッテラ王の息子が不死者になって杖を守っててー、とか何とか、登場人物達が言っていたので、ひょっとしてひょっとすると、ワタクシの期待を良い意味で裏切り、とっても壮大な、トレジャーハントな冒険活劇が繰り広げられたりするのかも! ……なんて思ってみたりもしたのに、上官な大将に命じられるまま、モーセの杖をネコババしてきた主人公の軍人さん&その部下達と、何となく甦っちゃってモーセの杖も取り返してみたりしちゃった不死者な彼が、「正直、盛り上がらんなー……」なバトルを繰り広げる映画だった。
或る意味、B級映画らしいB級映画だったかも知れないけど、B級映画のお約束、美人なお姉さんの乳orおケツが、バインバイン揺れる、とかいう訳でもなかったしな……。
物凄く真面目に映画と向き合いつつ制作してるんだろうな、とは感じるんだけどね。
その設定は果たして必要なのか、ってな部分も多かったしね。
そりゃそうと、お米の国の映画製作関係者の皆様は、いい加減、爆破すりゃあ何でもどうにかなるぜ! ってのを止めた方が良いと思う。真面目に。

寄生体X

某ツ◯ヤで準新作&旧作の無料レンタル券を貰ったので、いそいそ借りてみた。
……借りたの、準新作でも旧作でもないけどね。と言うか、それプラス新作を借りたんだけどね。
無料券の意味が余りないよね。
──という訳で、本日の一本@去年秋、日本でも公開された映画。但し単館。

『寄生体X』
2012年の、フランスの作品。
原題は、『DEAD SHADOWS』。
ジャンルは、SFサバイバルだそうな。
東京・愛知・大阪でのみ&それぞれ単館で、とは言え、一応、日本でも公開された映画だし、DVDも発売になったばかりなので、諸々は公式に丸投げ。
でも、多分ネタバレも書く。きっと書く。
故に、これからご覧になられる方はご注意を。

先ず、何よりも訴えたいのは。
「そうと知らずに借りてしまったけれど、フランス映画だったよ……」ということ。
ワタクシは、フランス映画とは解り合えない。
解らない、ではなく、解り合えない。
んで以て、今回も解り合えなかった。「解らないー……(遠い目)」ではない辺り、個人的に腹立つ(笑)。

──えーと。
この映画、ハレー彗星が地球に最接近してから十一年後(十年後だったかも知れない)、再び地球にやって来た彗星に、得体の知れぬ化け物が張り付いてて、其奴が地球に落下(多分)&人類に寄生してくれたちゃったもんだから、あらまあ、人類が大変。──という話で。
ぶっちゃけて言ってしまえば、エイリアンなんじゃないかな、な奴の所為で人々がモンスター化しちゃったよ、襲って来るよ、ってパターンの奴で、解り易いっちゃ解り易い話ではあるんだけども、辛辣なことを言っていいなら、それ以上の物はない話だった気がしてならない。
主人公の青年は、ハレー彗星が最接近した日に両親を惨殺されたってトラウマがあって云々、って設定は、果たして何処に生きている? とか、問いたくなったしねー。
言いたいことだったりテーマだったりも解らなく、が、この展開&表現から、それを汲み取れと言うのか? な感じもあって……(ブツブツ)。
一寸、「おー……」と思ったシーンもあったし、あ、こういうクリーチャーのデザイン結構好きかも、と思ったりもしたし、個人的に、それ程面白かった訳でもないけど、詰まらなかった訳でもなくて、でも、何かこう……。
…………ああ、うん。敢えて言葉にするなら、色々が未消化な感じな映画、って処かな。
うん、そんな感じ。

ゼロ・グラビティ

性懲りもなく本日の一本@有名処。
『ゼロ・グラビティ』
2013年の、アメリカとイギリスの合作。
原題は、『Gravity』。
ジャンルは、SF・ヒューマン・サスペンス、だそうな。
ゼロ・グラビティって何のこっちゃ? と思ってたりもしたんだけど、=無重力って意味なんだってね。
でも、原題はGravityだから=重力で、原題と邦題では、意味真逆なんだとか。
……何で真逆の意味のタイトルを付けたのだろう?<邦題

第八十六回アカデミー賞等々で、色々と受賞したそうだし、有名処だし、DVDも出たばっかりなので、詳細は公式に丸投げ。

観る前は、正直な処、悪い意味で「うわー、ハリウッドー……」な映画かも知れないなあ、と身構えてた。
でも、船外活動中にトラブルに見舞われた宇宙飛行士が云々って話だそうだから、と期待もしてた。
んで、結論から言えば、個人的には、悪い意味でのハリウッドな映画だなー、とは感じずに済んだし、期待してた部分も、まあ、それなりには。
壮大な話っちゃ壮大な話だけど、地味っちゃ地味だよな、とも思ったかな。
但、何処までも個人的には、ヒューマンドラマな部分がね。
悪くはないけど、その部分だけピックアップすると、宇宙が舞台でなくとも&主人公がスペースミッションに参加した博士でなくても、成立しちゃうor置き換えが効いちゃうんじゃないかな? とは感じちゃったかなあ。
ヒューマンドラマな部分を物語の中に組み込む意味を感じられなかったと言うか。
そこが、ワタクシ的に一寸。
まあ、ヒューマンドラマな部分込みで、この話の言わんとしている所が判らない訳じゃない(と思う)けど。
とは言え、映画はあくまでも映画なので、実際とはかなり違うんだろうし、違っていて当然っちゃ当然だけど、スペースデブリがトラブル勃発の切っ掛け、ってのは、現実にも充分有り得る話で、その辺はリアルな感じで良かったんじゃないかなー、と。
──因みに蛇足ながら、この映画観てたら、JAXAと日本の老舗魚網メーカーさんが協力して鋭意開発中だと言う、スペースデブリ回収の為の投網計画と、思い付いたJAXAの中の人は凄いな、とシミジミ思った(笑)。