ナチス最強兵器 ─アイアン・ウルフ─

今宵も本日の一本@日本未公開映画。
『ナチス最強兵器 ─アイアン・ウルフ─』
2013年の、ドイツの作品。
ジャンルは…………やっぱり、モンスター・パニックになるのかな。
原題は、『IRON WOLF』。大文字だったか小文字だったかは覚えていない。
んで、粗筋なのだけど。
邦題から大凡が察せられると思うけれども、一応、DVD発売元の、エプコットさんの公式から転載。

──ナチス・ドイツが作り上げた最強兵器とは-。

ナチス・ドイツは秘密兵器を作るため、残忍な人体実験を繰り返していた。そして博士はついに最強兵器を作り上げる。しかし、1945年、赤軍がベルリンへ進撃。博士は実験室の破壊を命じられるも、それを拒み射殺されてしまう。その後ナチス・ドイツは崩壊、実験室も爆撃されたが、その兵器だけは廃墟となった実験室に潜んでいた…。
それから65年後、
何も知らずに、実験室の廃墟へと足を踏み入れた若者男女は、その最強兵器を目覚めさせてしまう…。彼らの叫びと血…突如恐怖に包まれる実験室。ナチスが作り上げた最強兵器とは何だったのか!?そして、彼らは生き延びられるのか―。

多分、そういうのなんだろうなー、と思って借りたけど(笑)、この映画も、B級では或る意味お約束の、ナチス・ドイツが碌でもないor謎な実験の果て、こんな兵器を作っちゃいました~、とか、こんな化け物作っちゃいました~、ってな奴だった。
ナチス・ドイツが人体実験の(以下略)、造り上げたのは手下として使える狼男だったよ、って話。

──何と言えばいいんだろう。ドイツの映画だからと言う訳じゃないんだろうけど、こう……随所が『四角い』映画だったかなあ……。
良くも悪くもお固いと思った。んで以て、やはり良くも悪くもときめかない、みたいな印象を受けちゃったな。
オチも、鉄板orお約束なオチだったし、正直、目新しさはなかったかも。
肝心のアイアン・ウルフの見て呉れもチョソかったしね。
そこの処、もう一寸頑張って欲しかったな。
……うん、個人的にはビミョー。ワタクシ的にはお薦めしないかなー……。

新アリゲーター 新種襲来

無事に(何が)DVDを観たので本日の一本@日本未公開映画。
『新アリゲーター 新種襲来』。
2013年の、お米の国の作品。
ジャンルは、やっぱりモンスター・パニックになるのかな。
原題は、『RAGIN CAJUN REDNECK GATORS』。
──◯◯が襲って来るー! な映画に登場するモンスターの定番は、やっぱり鮫とかワニなのかしら。
それとも、お米の国とかは、それだけ鮫やワニが身近なのかしら。
って、それは兎も角。
粗筋は、販売元のアメイジングD.C.さんのサイトから転載。因みに、配給元はアットエンターテイメントさんだそうな。

野生のアリゲーターが多く生息するルイジアナ州の湿地帯。
その近くに住む一家は、密かに化学物質を川に廃棄していた…。
そしてある日、ワニを捕獲しようとした男が、とんでもないモンスターに襲われる!!
それは巨大化し、棘のあるしっぽをもった、新種のアリゲーターだった!
男は無残にもアリゲーターに丸飲みされてしまい、
居合わせた警察官が銃で応戦を試みるが…。
新種のアリゲーターは次々と出現し、容赦なく人間を襲う!!

うん、大体、こういう話。
主人公の姉ちゃんと、姉ちゃんに惚れてる保安官補佐の兄ちゃんの家は、百年くらい前からワニ狩り絡みのことでいがみ合ってる一族同士、とか、そんな設定もあるので、その辺を加味して語るなら、ワニ狩りを巡ってロミオとジュリエット的な立場に置かれた若人と、その一族と彼等の町を、モンスター化したワニさん 達が襲うぜ、てな話かな。
──新種の化け物ワニが出現した理由は、保安官補佐な兄ちゃんの一族が、ネットの情報信じて密造酒にケミカルな添加物混ぜたら失敗しちゃって、失敗したその密造酒をワニの住む沼に不法投棄したらワニが~~、ってな奴で、その辺は鉄板&ベタな設定だったけども、突然変異したワニに噛まれた人間も化け物ワニになっちゃう辺りとか、新種ワニが尻尾の刺をミサイルの如く発射して攻撃してくる辺りとかは、一寸、おお! って思った。
ワニ凄い、と微笑んでしまった(笑)。
但……、物語の着地点と言うか、オチと言うかが、ワタクシ的には「?????」で、何でそうなるの? と冷静に突っ込みたくなってしまって……。
「こういうことなんだろうなぁ」ってのは判るし、言いたいことも判らなくはないんだけど、観終わって数十分が経過しても、着地点に失敗しちゃった映画なんじゃないか、な感想が消えなかった。
ワニが~、とか、鮫が~、とか、ピラニアが~、みたいなB級映画がお好きな方には良いかなと思うけど、そうでない限りは、ワタクシはお薦めしないかな。

ザ・ナショナル・トレジャー ドラゴン神殿の秘宝

本日の一本@日本未公開映画。
『ザ・ナショナル・トレジャー ドラゴン神殿の秘宝』
2013年の、ロシアの作品。
原題は『TREASURES OF LAKE KABAN』。
ジャンルは、アドベンチャー。
──ロシア映画だとは思わずに借りた。単純に、冒険活劇ものかー、とだけ思って借りた。
んで以て、これは、『ザ』が付いている方のナショナル・トレジャーなので、ニコラス・ケイジさん主演の『ナショナル・トレジャー』と誤解して借りると痛い目を見る(笑)。
ニコラスさんの方は、ザが付いてない方。
尚、粗筋は、発売元のインターフィルムさんのサイトより転載。

エルビス・プレスリーを愛する新人ミュージシャン・キリルは、そのいい加減な性格から、誤って海軍の入隊手続きにサインしてしまう。なんとか誤解を解き、入隊を逃れようとするキリル。そんな彼の前に謎の老人が現れ「君こそが唯一の希望」という言葉と共に宝の地図が渡される。
海軍から身を隠す場所がない彼は、とりあえず地図に書かれた都市カザンに向かうことに、そこで彼を待っていたものとは?!

因みに、カザンとは、現在はロシア連邦に所属しているタタールスタン共和国の首都のことだそうで。
カザンには、ホントに黄金伝説があるんだって。

──冒険活劇、と言うよりは、コメディ、と言った方が正解な映画だったかも。
何ちゅーか、ハチャメチャ?(笑)
オチとかも、結構お約束で、「あー、やっぱりそうなったかー(笑)」な安定のノリだった。
でも、この映画、一〇三分も要らなかったんじゃないかな。
ちょい、ダラダラしてる風に感じちゃった。もっとコンパクトでも良かったんじゃないかなー、って。
悪く言っちゃえば、メリハリが余り無いってぇかね。
……うん、明るくお馬鹿な、コメディ路線の冒険活劇ではあったけど。
面白いから観ると良いよー、とは言えない。

悪霊のはらわた

本日の一本@日本未公開映画。
『悪霊のはらわた』
2012年の、スウェーデンの作品。
原題は、『WITHER』。
ジャンルはスプラッター・ホラー。
提供は、プライムウェーブ。販売は、我等がアルバトロス。
……えー、一応、粗筋をアルバトロスの公式から転載。
語らずともいい気はする。

週末をすごすため山小屋にやって来た、アルビンとイダのカップル、7人の友達グループ。だがその家の地下室には、恐るべき悪霊が棲みついていた。とり憑かれた者は、人間ではない邪悪な存在に豹変する。そしてその血を浴びた者も、魂を奪われ魔物と化すのだ。1人また1人、悪霊に憑依されてゆく仲間たち。生き残るには仲間を倒し、その息の根を止めるしかない。凄惨な殺し合いの挙句、2人だけ生き残ったアルビンとイダ。だがついに、イダが悪霊の血を浴びてしまい…。

タイトルからも、DVDのパッケージからも、『死霊のはらわた』のパクリorオマージュorリスペクトだろうなー、と思って借りた。
思った通りだった(笑)。
てか、本当に、死霊のはらわたのオマージュだかリスペクトだからしい。
──スウェーデンの映画って、余り巡り合った覚えがないけど、この映画に関しては、真面目と言うか、オーソドックス? と言うかな作りかなー、な印象を受けたかな。
でも、可もなく不可もなく、とも思った。
良くも悪くも、飛び抜けた何かは無い、みたいな。
この手のがお好きな方には悪くないとも思うけども、この手のが突き抜けてお好きな方には、物足りないかもね。
──そりゃそうと。
最近の恐怖映画は、画面が暗いのが流行りなの?
ここ、クライマックスorクライマックス付近ですよね、なシーンなのに、画面が暗くて登場人物達が何やってるか良く判らないよ、ってのが流行りなの? 誰か教えて。
そういう演出なんだと判っちゃいるけど、目を細めて見ても何が何だか良く判らないまでに暗いのは一寸……。
その辺は、もうちょいだけでいいので、御都合主義で突き進んで頂けまいか。
この設定で、そんなに明るい訳はない! みたいな突っ込みは入れないから。そんなことも思わないから。
せめて、もう一寸画面を明るくして下さいまし。
……あ、それと。
作中、シャベルが登場したから、思わず期待したのに。
それがシャベルの本来の使い方だとしても、ゾンビや化け物を倒す映画の中で登場するシャベルに、土なんか掘らせちゃアカンよ。
それでゾンビor化け物を殴ろうよ。
あれは、緊急時最強の武器じゃないか(笑)。

ゴースト・シャーク

本日の一本@日本未公開映画。だと思う。
『ゴースト・シャーク』
2013年の、お米の国の作品。
原題は『Ghost Shark』。
ジャンルは、モンスター・パニック、でいいのかな?
──……タイトルから、大凡の想像が付くかと思われるけれど、一応粗筋。
尚、発売元のアット エンタテインメント株式会社さんのサイトから転載。

ある夜、ボートで釣りを楽しんでいた一行の竿に掛かったのは巨大なサメだった。
しかし恐怖のあまりサメを撃ち殺してしまった彼らを、復讐のため蘇ったサメが襲う―!!

それから数日後、人ごみで賑わうビーチが騒然とする。
青白く光るサメが出現し、人々を襲ったのだ!
惨劇が去った後に現場についた地元警察は、その話を信じようとはしなかった。
しかし、偶然居合わせたエバと妹のシスリー、友達のブレイスは犠牲者の残したビデオカメラに光るサメの証拠をつかむ。
ゴーストと化したサメは、水がある場所はどこでも出現出来るのだった!!!
豪邸のプール、シャワールーム、水たまり…。
街の至る所に出現し、ひとを襲うサメに住民たちは為す術をなくす…。

──ワタクシ、この粗筋紹介文には誤りがあると思うの。
巨大なサメを殺したのは、「釣りを楽しんでいた一行」ではなく、「優勝賞金三万ドルの釣り大会に参加していた強欲父娘」で、「恐怖のあまり撃ち殺してしまった」のではなく、「釣り上げる寸前だった巨大カンパチを横から搔っ攫われたことに憤って撃ち殺した」が正しいんじゃないかなー?
しかも、只、撃ち殺したんじゃないし。何故か釣り船にまで持ち込んでた激辛ソースぶん投げたりしてたし。

って、それは兎も角。
一言で言えば、鮫のお化けが襲って来るよー! ……という話。
それにしても、ほんっっとーーーに、アメリカ人って鮫が好きだね! 鮫の話が大好きだね!

──タイトルの所為なのか。それとも、この手の映画に親しみ過ぎてしまったからか。
始まって直ぐに、大体のストーリーが予想出来ちゃった映画だった。
いやさ、見始める前からストーリーの予想が出来る(笑)。
でも、腹抱えて笑える映画だったか、と問われると、「うーん……」としか答えられないかなー……。
色々諸々がビミョーと言うか。
人間様を恨んで化けて出て来た鮫が人々を襲う、って設定はいい感じ、と思うんだけども、設定に作りが追い付かなかった、みたいな感じかしら。
何で、最終結論が爆破なんだ、とか思っちゃったしね。
この手の映画で、そんな突っ込みをしちゃ駄目だろ、と我ながら思うけど。
……うん、ビミョーな映画だった。