マンドレイク 人喰い植物のえじき/シャーク・アタック!!

本日の一本目@日本未公開映画。
うん、二本観たんだ。

『マンドレイク 人喰い植物のえじき』。
2010年の、お米の国の作品。
原題も『MANDRAKE』。
ジャンルは、発売元のアメイジングD.C.さんに曰く、アクション・モンスターパニック。
…………あー、うん、まあ、モンスターパニックっちゃあモンスターパニック。
──粗筋は、やはりアメイジングD.C.さんの公式から転載。

大富豪ハリーに雇われた探検家の一団は、南米のジャングルへ足を踏み入れた。彼らはそこに眠る伝説の剣を見つけ出し、棺から取り出す。しかしそれは原住民の怒りを買い、命を狙われることに。そのうえ、ジャングルには何かが潜んでいたのだ…。伝説の剣により眠りについていた森の守り神マンドレイクが目を覚まし、人々を襲い始めたのだったー!

……いや、「襲い始めたのだったー!」とか言われても。
ま、要するに、南米のジャングルにお住まいの原住民の皆さんの御先祖様達が、頑張って施してみた封印を勝手に解いたら、樹の化け物が目覚めて暴れちゃった、って話ですな。
──ちょっぴり新機軸かなあ、なんて期待したのに、まー、面白くない(笑)。
面白くないと言うか、宜しくないと言うか。
ネタも、樹の化け物って辺りも悪くない筈なのに、調理方法間違えちゃいました、みたいな感じですかねえ、ワタクシ的には。
どうせなら、森全体が生きてる化け物です。森、動きます。街襲います。……ってなくらい突き抜けてれば良かったのに。そしたら爆笑出来たのに。

次。
本日の二本目@何処までも日本未公開映画。
懲りないワタクシ。
『シャーク・アタック!!』
2011年の、お米の国の作品。
原題は、『SUPER SHARK』。
これも、ジャンルはモンスターパニック。
レーベルはニューセレクト、発売は我らがアルバトロス。
…………どーして、向こうの人って、サメとかワニとか蛇とか巨大化させるのが好きなんだろうね。
てか、サメ好きよね。愛してるよね、サメネタ。そろそろ懲りろ、アメリカ人、と内心思うよ。

──えーと。粗筋的には、海底に眠ってた古代の巨大サメが目覚めました。サメ、人襲います、って話。
それ以外、言い様がない話。
我らがアルバトロスの公式に載っているこの映画のストーリー説明文のラストには、『西海岸を炎に包む、最終決戦の火蓋は切られた!!』と書かれとりますが、そんなことにはならんです。
あ、尚、舞台はアメリカ西海岸@カリフォルニアです。

──大部分が、巨大ザメがパクパクと人を喰らう部分のみを堪能しろと言うのか? と問い詰めたくなるようなシーンや展開のみで構成されてるような映画なんですが、この映画には、一つだけ、特筆すべき箇所があります。
それが何かと言えば、ひれ等々を上手いこと使い陸上をも歩く潜水艦サイズの巨大ザメと、四足歩行しちゃうチャチな戦車が戦うって部分です。
ドスドスビチビチ砂浜を行く巨大ザメ! それを蹴り飛ばす戦車!
この、有り得ない戦いを堪能する為だけに、この映画の存在意義はある気がする。
とは言っても、そんなシーンは数分程度しかないんですが、少なくともワタクシは満足です。この数分のみで満足です。他はもう、どうでもいい(笑)。

サイレント・ワールド 2012

本日の一本@日本未公開映画。
『サイレント・ワールド 2012』。
2011年の、お米の国の作品。
原題は、『2012:ICE AGE』。
ジャンルは、これはパニックかな。
レーベルはプライムウェーブ、売ってるのは我らがアルバトロス。
……マジで懲りないな、私も。
──面倒臭いと思っている訳ではありませんが(注:本当です)、手っ取り早いので、粗筋はアルバトロスの公式より転載。

ヘクラ火山の大噴火により、アイスランドの巨大氷河が決壊。全長1600キロの動く山脈が、北米大陸に向け移動を開始した。気象学者のビルは異変を知り、妻と息子と共に、ニューヨークにいる娘のジュリア救出に向かう。だがそれは極寒の嵐が吹き荒れる、地獄の旅路だった。米軍は押し寄せる巨大氷河に核攻撃を決行するが、大自然の猛威を止める術はない。何とかニューヨークにたどり着いたビルは、必死でジュリアの行方を捜す。その頃、氷河は遂に東海岸に到達。自由の女神が、マンハッタンが、白い地獄に呑まれてゆく…。

2004年のお米の国の作品、『デイ・アフター・トゥモロー』のパクりみたいな内容なんじゃなかろうかと思ってましたが、そうでもなかった。
このまんまじゃヤバいから逃げるぜ! でも避難はニューヨークにいる娘を拾ってからだぜ! って果敢にN.Y.に向かうビルさん一家が娘と再会するまでがメインで、主人公も主人公一家も、氷河をどうこうするって部分には一切ノータッチ。
なので、N.Y.目指して頑張る家族の姿って奴を眺めるには良いのかも知れないけれども、パニック映画としては肩透かしかな。
パニック映画として観るなら、そうだなあ……、突っ込んだら負けな映画かな、と。
そこの処は重要ではない、ってことなのかもだけど、例えば、主人公が気象学者だとかは本編観ても良く判らない=色々諸々の説明が足りてない、何となく消化不良に陥り兼ねない映画でもあるかも。
個人的には、んーー……、な感じかな。

ゴルゴダの謎を追え!

本日の一本@多分、日本未公開映画。
『ゴルゴダの謎を追え!』
2010年の、ドイツの作品。
原題は『THE GOLGOTHA FILES』。
ジャンルはアドベンチャー。
販売元はニューセレクト、発売元は、我らがアルバトロス。
──正直に言います、自分で粗筋纏めるのが面倒臭いので、アルバトロスの公式から転載。

原因不明の死を遂げた、考古学者のシュレジンガー教授。娘のフェリツィアと担当医のグロピウスは、調査を開始。事件の背後に、INDという過激なキリスト教原理主義組織が暗躍していることを知る。教授の研究、それは“キリストには兄弟がいた”という衝撃の事実だった。それが証明されれば、聖書は書き換えられバチカンの権威は失墜する。すべての謎を解き明かす“ゴルゴダ・ファイル”を追って、ローマからエルサレムへと冒険の旅を続けるフェリツィアたち。2人はINDの謀略を阻止し、世紀の大発見にたどり着くことが出来るのか?

結論から言ってしまえば、つまらないとは言わないけれども……、って処かなー……。
一寸、さらりとし過ぎていると言うかね。あんま掘り下げてないと言うかね。
お手軽に楽しむ分にはいいんじゃないかなとは思うけれども、個人的には今一つ。
これと言ってどんでん返しがある訳でもないし、知恵絞って謎解いて、って訳でもなく、その辺に関してはちょいとご都合主義的な感じ&謎解きは二の次なんです、ってな辺りが、ワタクシの好みからは一寸外れてたので、今一つって感じちゃったのかも知れないけれど。

グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー

本日の一本@日本未公開映画。
『グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー』。
2011年の、アメリカ・カナダの合作。
原題は『DOOMSDAY PROPHECY』。
ジャンルは、発売元の我らがアルバトロスに曰く「SF」で、某TSUTAYAさんに曰く「パニック」だそうだけど、要は、「人類滅亡の危機が!」系。

──邦題&粗筋から汲める通り、宇宙の都合の所為で地球が危機なので、古代人が残してくれたブツで何とか危機を乗り切ってみましょう! って話。
ある意味、大変判り易い映画ですな。
但、観測とかしてた科学者が、地球的には迷惑千万な宇宙の都合を知っちゃって、とかいうパターンではなくて、「現代のノストラダムス」と言われてる予言者なキャラに主人公達が導かれて~、ってパターン。
なので、その部分に関しては、若干だけ目新しい(訳でもないけど)と言えないこともないかな。
──何がどうしてどうなってるのか、主人公達にも理解出来てなくて、取り敢えず、予言者が言ってる通りにすれば何とかなるんじゃないかなー? な勢いで色々諸々をこなしてるので、観てるこっちも、何がどうしてどうなればそういうことになる? って首捻るしかないんだけれども、お話のテンポ自体は悪くない&訳判らんけど何とかなったっぽいからそれでいいんじゃない? と思えるような気はする(笑)。
低予算映画なのかどうなのかは知らないけれど、映像的には、まあまあ頑張ってる方かと。
尤も、多くを突っ込んじゃいけません、ってお約束を守って観た場合の話だけれども。
ワタクシが、常にB級~Z級映画に期待し続けている、爆笑するしかないお笑い要素は皆無だけれど、B級パニック映画としては、それなりかも知れない。
宇宙の都合で地球が危機→でも何とかなった! って部分しか描かれてないから、色々諸々、結構消化不良だけど。

戦場カメラマン 真実の証明

本日の一本@日本では未公開なんじゃないかなあ。
『戦場カメラマン 真実の証明』。
2010年の、アイルランド・スペイン・ベルギー・フランスの合作。
原題は『Triage(トリアージ)』。
尚、Triageってのは、例えば災害現場や戦場などで、怪我の度合いや緊急性で負傷者を分別して、治療の優先度を付けること。
……何でこの映画の邦題、戦場カメラマンにしたんだろうね。そりゃ確かに、主人公の職業は戦場カメラマンだったけど。
尚、発売&販売元は、我らがアルバトロス。アルバトロスが地味に送り出してるお固い映画シリーズの内の一本。
去年の夏にリリースされて、観たい観たいと思ってたんだけど、今頃になっちゃった。
んで以て、粗筋は我らがアルバトロスの公式より転載。

1988年。中東に広がるクルド人の居住地、クルディスタン。イラク軍による攻撃が絶え間なく続くその地へ、戦場カメラマンのマークは友人のデビッドと共に向かった。クルド人によるイラク部隊への急襲を撮影したマークは、さらに危険な戦地に赴き撮影を続けようとする。だが、身重の妻を残してきたデビッドは帰国を望み、マークと離れ離れになる。その後、重傷により意識不明で発見されたマークは、現地の治療所で手当てを受けた後に帰国の途につく。だが、マークよりも先に帰国していたはずのデビッドは、まだ妻の元へ戻っていなかった…。マーク自身も、心の奥深くに突き刺さる戦場の傷跡により、精神が衰弱していく。そして、彼の口から語られた衝撃の真実とは・・・。

──実際にレンタルするまで原題を知らなかったので、すんごくガッツリな戦場カメラマンの話かと思いきや、案外そうでもなかった。
そういう意味では一寸思惑外れちゃったけど、個人的には割と面白かったかと。
但、「この映画は、とどのつまり、こういうことが言いたいんですよ」って部分が、曖昧と言うか良く汲めなかったと言うか、そんな感じは残っちゃったかな。
何つーかなー。言いたいことが判らなくはないんだけどさー……、ってな感じ。
処で、この映画、主人公の奥さんのおじーちゃん=スペイン出身の精神科医が、スペイン内戦のこととか一寸語ってたり、主人公が使ってるカメラの内の一台がニコンだったりしたのは、ロバート・キャパのこと意識したからなの?