ポルターガイスト

今宵も本日の一本@有名処。
『ポルターガイスト』。
1982年の、お米の国の作品。
ジャンルはホラー。
製作はスピルバーグ。
三作目まで撮られ、その間、関係者が複数名急死してしまった故に、「呪われた映画」の異名もあるこの映画を、すんごく久し振りに観たくなった。
何で観たくなったんだったっけかな。
──有名処な映画だから、粗筋は素っ飛ばしてOKですよね。Blu-rayでも出てるしね。
なのでダイレクトに本題。
例えば、13日の金曜日みたいな脅かし系とは又一寸違うんだろうし、エクソシストみたいなオンドロ系とも違うし、怖いか怖くないかで言えば、ワタクシ基準では怖くないし、「子供の為にお母ちゃん頑張る!」的な部分が強いor多い映画なんだろうけど、私は好きなんですな、この映画。
お米の国の、お家にまつわる系ホラー映画で一番好きなのは「悪魔の棲む家」だったりするんだけど(オリジナル版の方ね)、これも好き。
面白いと思うよ、ポルターガイスト。
ラストで主人公一家のお家があんな風になっちゃうよ、ってのは兎も角、家々が建てられる以前、その土地に何があったのかの実際の処は良く判らなくて……、ってノリは、現実的だと思うのですよ。
この話の舞台は、主人公一家のお父ちゃんが勤める不動産会社が開発した新興住宅街なんだけど、現実世界でも、新興住宅街って、住宅街になる以前の土地の歴史って案外不明だったりするじゃないですか。
その辺を、上手いこと使ってるんじゃないかな、と思う訳です(←偉そう)。
故に、何と言うのかな、ある意味、設定的に地に足が付いてるホラー、みたいな感じがすると言うかね。
これで、うんと怖かったら言うことないんだけどな。如何せん、怖くない(笑)。

ナイトメア・オブ・サンタクロース

本日の一本@日本未公開映画。
『ナイトメア・オブ・サンタクロース』。
2010年の、オランダの作品。
原題は『Saint』だそうです。
ジャンルは、ダークファンタジーホラー。要はホラー。
配給&販売は、我らがアルバトロス(爽やか笑顔)。
──聖ニコラス。サンタさんの由来になったと言われている彼。だが、聖ニコラスの実態は、お供を引き連れ村々を巡り、大量虐殺に走る殺人鬼だった! ……という伝説がある世界の、オランダはアムステルダムが舞台。
十二月五日、聖ニコラスの降誕祭と満月が重なる三十二年に一度の夜、そんな、超悪人だった、でも大昔に逆襲喰らって殺されちゃった筈の聖ニコラスが、伝説通り、お供達と共に(半ばゾンビ状態で)蘇ってきて、アムステルダムの街で大量虐殺に走っちゃう! ……って話。
……全世界の、サンタさんを信じる良い子達の夢を最悪な形で打ち砕くストーリーっぷりですな。
──何はともあれ、ワタクシは問いたい。
オランダの高校生って、こう……良く言えば、あんなに性に奔放なの?
マジで問いたい。だって、学校で、クラス担任の先生の目の前で、大人の玩具をプレゼントし合っちゃう、ってなシーンがあるんだもの。一瞬、何事かと思ったよ。
でも、映画自体は面白かったです。すんなり、最後まで楽しめた。
何と言うか、結構真面目(?)な作りだったんじゃないかなと。
ホラーとしては脅かし系で、ワタクシ基準では、怖くないよー、な類いなんだけど、結構イケた。
誰が主人公なのかビミョーに判り辛い辺りとか、んー……、な感じが無きにしもあらずだけれど、実は殺人鬼なサンタさん&蘇ったサンタさん暴れる! な辺りを楽しむにはナイスかな。
……うん、やっぱ、アルバトロスの拾ってくるB級映画は、他社よりも一歩抜きん出てるかも知れない(笑)。

トレジャー・オブ・レジェンド ~ナチスの秘宝~

本日の一本@日本未公開映画。の筈。
『トレジャー・オブ・レジェンド ~ナチスの秘宝~』。
2010年の、ロシアの作品。
ジャンルはアクション。
……アクション。…………アクション……? まあ、アクションか。うん。
──粗筋は、DVD発売元の「アメンジングD.C」社の公式から転載。
決して面倒臭い訳では……(ごにょごにょ)。

時は第二次世界大戦下の1944年―
戦況不利なナチス・ドイツ軍は5つの秘宝のパワーを使い、ドイツの復活、さらには世界征服を目論んでいたが、参戦したロシア軍の奇襲に遭い、秘宝もロシア部隊の手に…。
時と場所を越え、現代のロシア―
かつて5つの秘宝を所有していたドイツ人貴族の子孫から、秘宝の噂を聞きつけた謎の資産家・ロフトは、散り散りになった秘宝を探し出すべく、ロシア軍の子孫の1人であるポチョムキンに宝探しを依頼する。成功報酬は破格の100万ユーロ。お調子者のポチョムキンは即座に依頼を引き受けるが、命懸けのサバイバルになるとは思ってもいなかった…。

んーーー、んー…………。
コメディタッチなアクション映画で、所々、ちゃんと(?)笑えるんですが、個人的には今ひとつ笑い切れなかった。
悪く言っちゃえば、登場人物の殆どが小悪党で、でも、秘宝よりも仲間がー! なノリを薄ら求めてる辺りが、ビミョーにモニョっとした。
後はあれかなー、きっちり、アクション映画とは言い切れないんじゃないかな、って部分と、秘宝は単なる添え物で終わっちゃってる辺りが、ワタクシの好みではなかったかな、と。
……うん、そんな感じ。

レイン・オブ・アサシン

本日の一本@日本でも公開された映画。
『レイン・オブ・アサシン』。
2010年の、台湾・香港・中国の合作。
日本での公開は2011年。
原題は『劔雨(けんう)』だそうです。
ジャンルはアクション。
ワイヤー・アクション系かなー、と思って借りてみた。
──明朝時代の中国が舞台。
腰辺りから真っ二つに引き裂かれちゃった達磨大師の遺体を完成形にすると、究極奥義が得られて武術界の覇者になれるー! って伝説のある世界観で、黒石という名の、暗殺集団と言うか、秘密結社と言うか、犯罪請け負いギルドと言うかな組織の皆さんと、そんな組織の一員なのに嫌気が差して、達磨大師の遺体の半分を持ち逃げした主人公の姉さんが、主人公の姉さんの旦那を巻き添えにと言うか、絡めてと言うかしながら、うんにゃらー、とする話。
…………うん、多分、この粗筋説明で間違っていないと思う。あくまでも多分。
──何やら、良く判らん話だったようなー……。
いや、判らないってことはないんだけれども。多分、この話、大味なんだな。
随所が(ストーリー的に)大味。うん、そんな感じなのかも知れない。
故に、ワタクシ的にはビミョー。
某レンタル屋の棚前で、引き裂かれちゃった達磨大師の遺体を手に入れて完成形にすると武術界の覇者になれるんだぜー! って設定らしいと知った時、「あー……B級?」と素で思ったので、ガックリ感は喰らわずに済んだけれども、何処までも個人的には今ひとつ感が拭えない。
黒石の頭領が遺体Getを望んだ理由は、激しく切実だな、と思えたので、その辺りは、ある意味での妙なリアリティあって思わずしみじみしちゃったけど、その他には、取り立てて目新しい部分はなかったように思えるしなあ……。
アクションシーンその他に文句を付けるつもりは毛頭ないけれど、ひたすらに個人的には、アクションシーン求めるなら、私は、この映画じゃなくて別のを観る。
…………何だろう。良くも悪くも、B級映画の見過ぎかしら、私。
それはそうと。
この映画、冒頭で、達磨大師の遺体Get!=武術界の覇者! って伝説があるんだよ、と語ってたと思うのだけれども、一つ訊きたい。
何故、何時の間にか、遺体をGetすると、若返りとかも望めちゃうかも知れない力が! ってことになってたの?
私、何か見逃した?
鑑賞開始直後から、お猫が、「画面じゃなくて私を見なさい」と、ワタクシの腹の上に乗り上げて、尻尾ブィンブィン振って邪魔してくれたんで、何処か見逃したかな。

Steve Jobs

2011年10月05日、Steve Jobs氏が逝去された。
享年56歳。
────ご冥福を。
さようなら。そして、お休みなさい。どうか、安らかに。
もう一度、Steve Jobsの基調講演が見たかった。
有り難う、Steve Jobs。
尚、以下は、バラク・オバマ現アメリカ大統領の、Steve Jobs氏逝去に関する談話。
ソースはCNN。
「スティーブは米国で最も偉大な革新者の1人であり、人とは違う考えを持つ勇気と、世界を変えられると信じる大胆さ、それを実行する才能の持ち主だった。地球上で最も成功した企業を自宅のガレージから起こして米国の創造的精神を見せつけ、コンピューターを個人のものに、インターネットをポケットに入るものにすることによって、情報革命に手を届かせたのみならず、直感的で楽しいものにした。そして話し手としての才能を発揮して子どもも大人も楽しませた。スティーブは、これが自分にとって最期の日だと思って毎日を生きるという言葉が好きだった。そうしたからこそ、われわれの生活を一変させ、業界全体を塗り替え、私たち1人ひとりの世界に対する見方を変えさせるという人類史上まれな功績を成し遂げた。世界はビジョナリー(先見的、独創的なビジョンを実現する人物)を失った。世界の大部分が、彼の発明した端末でその死を知ったという事実ほど、スティーブの成功に敬意を示す追悼の言葉はないかもしれない」