目論み通りのお馬鹿映画だったら嬉しい、との期待を込めて観た本日の一本@日本未公開映画。
『女性鬼』。
2007年の、お米の国の映画。
ジャンルはホラー。……の筈だけど、或る意味、誠に正しいスプラッタなような。
原題は『TEETH』と言います。『女性鬼』は邦題です。
漢字で表記すると「女性の鬼」ですが、読みは、B級映画ならではの、良く言えば独特のセンス溢れる「じょせいき」なので、レンタルし辛い事この上ないです。
が、この程度でめげていては、B級~Z級映画の道を辿り続けることは出来ぬのです。
──結婚するまで淫らなことはしない! って主義な人達が集う『純血の会』ってのに参加してる、純血女子高生が主人公。名前はドーンちゃん。
けれども、やはりドーンちゃんもお年頃、同じ会に参加している同級生の純血少年と恋仲になってしまい、純血を守り通す! とか言ってる割には恋仲な少年を人気の無い森の中の池に誘って一緒に泳いだりしちゃったもんだから、少年の本能がスイッチONになっちゃって、純血少年から一転、狼少年になってしまった彼に、ドーンちゃん、襲われる。
だがしかし! ドーンちゃんのアソコは、無許可で侵入して来た少年のナニを見事に食い千切る! ……と相成って行く話です。
一言で言えば、己に対して暴挙に及んだ野郎共のイチモツをガップリ噛み千切るアソコを持ってる女子高校生の話。
……ああ、だから原題は『TEETH』なのに、邦題は『女性鬼』なのねと、余りしたくない納得をしたくなる内容ですな。
取り敢えず、ワタクシは何はともあれ、結婚するまで純血を守るという主義は、会を立ち上げて集会する程のものなのか? と問うてみたい。
──面白い……と言うよりは、激しくマニアックと言うか、珍しい系の映画だなあ、と言うか。
うん、余り見掛けない設定なのは確かかと。
歯が生えててナニを噛み千切るアソコ、なんて設定を真面目に考える制作者は滅多にいないだろうから、当然っちゃ当然だけど。
寧ろ、そんな設定捻り出す人が、五万と溢れていたら嫌過ぎる。
……ワタクシの期待を裏切り、前半は一寸怠かったんですが、段々、ドーンちゃんが開き直ってきて、「だったら仕返し代わりに噛み千切ったる!」とやり始める辺りとか、噛み千切られたブツを、池のカニさんが突っついてたり、ワンコが銜えたりしてる辺りは、ブラックなジョークとしては良いのかな(←余り自信は持てない)。
お笑いネタとしては、そこそこ? 男性はうっかり観ちゃうと身につまされるんじゃないかと思うけど。
──あー、お馬鹿はお馬鹿だったけど、今月のNo.1お馬鹿映画ではなかった……。それが残念。
因みに、設定の割には、えろっちいシーンは余りありませぬ。安心して観られるよ!(違)
それにしても、素に返った瞬間、何つー映画を観とるんだ、と自分突っ込みをしたくなる映画ばっかり見てる気がするな。
サイレン
本日の一本@邦画。
『サイレン』。
2006年、東宝。
今まで気を止めたことはなかったけれど、某ツ○ヤにて、ふと目に止まり、「そう言えば、ゲーム原作な映画なんだよな」と思って借りてみた。
SCEIさんから出てるホラーゲーム「SIREN(サイレン)」シリーズの、二作目が下敷きだそうな。
──日本の近海に浮かんでる、夜美島(ゲームでは夜見島)という名の架空の島が舞台。
ライター(?)なお父さんと、その娘(お姉ちゃん)と息子(弟)って三人家族が、息子の転地療養の為に夜美島に引っ越して来る。主人公のお姉ちゃんは、何となく島にいい印象が抱けないまま新生活を始めるのだけれど、真夜中に変なサイレンが鳴り響いたりと、気持ち悪いことばかりが起こり始めて…………、ってな感じの話。
原作に当たるゲームとは、結構相違があるそうな。
──サイレン@ゲームは、一作目から興味は持ちつつも、購入検討中に、「廃墟マニアにはお薦めだけど、操作性が悪いし何が何やらな部分があるような無いような」ってな友人の評価を聞いてしまったので、ワタクシは結局手を付けず仕舞いなのだけれど。
……うん、多分、ゲームのサイレンはこうじゃないだろうな、ってのは映画観てて感じた。
原作と映画のストーリーが極似してたら、少なくとも私は暴れる(笑)。
個人的には、私が観たことあるゲーム原作な映画の中では、かなり、顰めっ面をしてみたいゲージが高い。
…………つかね、私ゃ、ゲームの方のストーリーは聞き齧りでしか知らないけどね、サイレン@ゲームが原作ですってことを考えると、あのオチは頂けないのではなかろうか。
ゲームが原作ってことと、ゲームの粗筋を全く知らなければ、それなりなのかも知れないけども、ちょーーーっとなあ……、純粋にホラー映画として観てもなあ……。怖くないしなー……(注:ワタクシ基準)。
それとも、ホラー映画でなくサスペンス系と捉えるべきなんだろうか……。
モンスター・マウンテン
本日の一本@これも未公開映画だと思うけども。
『モンスター・マウンテン』。
2010年の、アメリカ&カナダの作品。
ジャンルは、タイトル通りです、モンスターパニックものです。
そして、発売元は我等がアルバトロスです(今日も良い笑顔)。
……愛してる、アルバトロス!(笑)
──簡潔に粗筋を語りますと。
アメリカはルイジアナ州にある、死火山な筈の山が理由も判らず元気溌剌になったので、これは拙いのではなかろうか、と人間達が警戒し始めた頃、件の山の真下で起き掛けていた、各地の終末予言にも登場する巨大な獣「ビヒモス」君が完全起床。「何も彼も、全部お前の所為かー!」と人類頑張る。……という話。
…………うん、間違った説明ではないと思います。多分。
──この映画、『Behemoth』が原題で、翻訳等では「ビヒモス」になってましたが、登場する巨大な獣は、要は「ベヒモス」ですな。ゲームのファイナルファンタジーシリーズではお馴染みの彼(彼女かも知れないけど)。
別の読み方をすればバハムート。ベヒーモスもバハムートも出典は同じなのよね。
でも、「ビヒモス」な彼の見て呉れは、FFのベヒーモスみたいなノリじゃなくて、例えるなら、「ゴジラvsビオランテ」のビオランテ系……かなあ。
あくまでもFF路線で攻めるなら、やはりあのシリーズではお馴染みの「モルボル」君みたいな系統=要するに触手系。
爬虫類と触手が合体してます、みたいなノリ。
そんな「ビヒモス」君、個人的には「見た目は合格!」なんですが、如何せん、全身が登場しない。
彼が完全起床してから、Endマーク打たれるまでも短くて、そこが、ワタクシは不満。
この手の映画のお約束ポイントの一つ、「あの怪物を倒せる唯一の武器!」ってのも登場するけど、「え、唯一の武器って現代兵器!?」と、ワタクシは思わず呟いた類いの物で、何と言うか、「どうせなら、もっと突き抜けろ!」と言いたかったかな。
──という訳で、それなりだとは思うけど……、うーーん、どうかなー……。
アバター を観ただけ、という話
今更ながらの感がヒシヒシとしますが、家人が映画『アバター』をレンタルして来て観ていたので、横目で流し見をしたのです。
……うん、前々から聞いてた通り、「地上げ」の話だった。
地上げ屋と、地上げと戦う地元住民の話、と例えると、しっくりくるような。
もっと言うなら、開拓民vs先住民という図式を、未来の架空の惑星を舞台にしたSF仕立てにすると、この映画になるよね、みたいな感じ?
映像は凄いなあ、と思ったけど。
…………B級やZ級映画に対する耐久力が付いた代わりに、名作or大作系映画に対する耐久力が、ワタクシからは失われつつあるのだろうか……。
ザ・スネーク
本日の一本@日本未公開映画の筈。
『ザ・スネーク』。
2008年の、お米の国の作品。
ジャンルは、モンスターパニックな西部劇。
ちょいと、「やっちまった感漂うなあ……」と、観る前から思ったのは内緒です。
──えー、一言で言えば、巨大な蛇@一匹とその子供達@数千匹が、西部開拓時代(多分)なアメリカ中部(多分)の何も無い片田舎に襲い来るよ、蛇倒さなきゃ! 皆、ガッツだ! ……という話。
……観終わった後も、やっちまった感漂う(以下略)。
主人公の男性は、西部劇ファンの方ならピンと来るらしい、「ワイルド・ビル」という彼ですが、残念ながらワタクシは西部劇ファンではないので、「うん?」と思ってしまいました。
西部劇ファンの方、すみません。
故に、一寸、登場人物達のバックボーン的な色々もピンと来なかったかなー……。
──ワタクシ、爬虫類系は余り好きではないんです。画面で見るのは平気ですが、リアルは一寸ね。
なので、映画とは言え、大量のスネークさん達に迫られるとイヤんな感じかも、と若干身構えたりしてみたりしたんですが、CGな大量の蛇の赤ちゃん&やはりCGな巨大蛇の見て呉れは、どちらかと言えばラブリーでした(渋茶啜り)。
尚、総括代わりに付け加えることがあるとするならば、ワタクシはこれを観終わった後、徐に、ジブリ作品に走り、『天空の城 ラピュタ』と『風邪の谷のナウシカ』をハシゴしました(とても渋茶啜り)。